与沢翼と柿はどことなく似ている

遅く、遅くつーか午後、午後つーか夕方に起きて後悔に襲われるその瞬間こそが、人生の中で自分の可能性を一番信じている瞬間(ﾄｷ)

早く起きたらあれやこれやできたな〜なんて、t軸負の方向に生活計画。実に自分を買いすぎ。「僕も君たちぐらい若かったらなぁ」って、そんなこと言ってるお前が仮に若かったとて？たかが知れてるぜ。
早く起きたってどうせ途中で力尽きて昼寝落ちするのが関の山。普段だってわざと自分のお尻に火つけて、その火災保険で諸々の負債を返済しながら生きてんだから。その加減を知らねー奴らが、目指せ一発逆転、肛門様にエアーコンプレッサーぶち込んで死んでくのだ。

と言ったって、タイミングを逃すことは本当に悲しい&悔しい。人類は皆、時間と生活をテンポ良く合わせていく音ゲーに必死。しかも重課金。そのくせExcellentを安定して出せる奴は一握り。つまり、『リズム天国』の「天国」という評は相対的な話。
小さい頃動く歩道が大好きすぎて、大人達はせっかく足元が動いてんのに自分でも歩いて足早に通り抜けるけど、俺は絶対にそうしなかった。なりたくない大人像の心当たりは、思い当たる限りではそれだけだ。
それが大人になった今では、別に急いでなくともホームへの階段を登り切った瞬間に電車が発つと悔しい。YouTubeの広告も、素直に一本見た方が早いのに何度も再生・中断を繰り返して広告なしで見れる試行を引くまでリセマラしている。笑うけど、君だって信号の麓のボタンを手持ち無沙汰で何度も押すでしょう？

そう、現代人は、待つのが嫌い。動く歩道はただ立っているだけで一定の調子で動いていくのに、みんなそれをサーフィンで乗りこなしたいという欲が出ちゃって仕方がない。なんせ上手く波乗りできたらExcellentだからね。島国人ぽくて結構だが、でもお前らが蜜月なのはどちらかといえばその対極にいるネットサーフィンという敵の方。夜は早く寝ろ！
誰に言われるでもなく；でも確実に何かに急かされて、ツノもヤリも目玉もギンギンに出してるかたつむり、あるいはロイコクロリディウム。色味の不快さからして後者。心はのろまを嫌っている。畏れている。そこに意思などとうにない！

単に身体が大きくなった相対か、はたまた例のサーファー精神のせいか、動く歩道に立ち止まるだけではもはや遅い。エセ時短。「電子レンジで手軽に作れるプリン♪」はどれだけ温めても卵液が固まらないのがオチ。茹で卵は元には戻らないので熱中症には気を付けるべきだが、この場合はすでに溶いちゃってますから！残念！
日常の速度は、時間の速度より全然速い。でも速いだけで特に変わり映えはしないし、スマブラのソニックの攻撃は全部同じ。いっそ鉄道の時刻表に娯楽できる人間の感性を拝借してその辺りを俯瞰し、情趣を見出せたらなぁと思う。