82-帰省する美玲と彩花

み:ただいま～

佐母:おかえり～

〇〇同様、年末の帰省をしていた美玲。駅には美玲の母親が迎えに来ていた。

み:腰が痛い…(苦笑)

佐母:ずっと座りっぱなしだもんね(笑)

母親は美玲からスーツケースを受け取り、駅の駐車場に向かう。

佐母:お昼は食べたの?

み:ううん、食べてない

佐母:どこか寄る?

み:う～ん、寄る

佐母:どこ寄る?

そう言いながら車を発進させる。

み:適当にドライブスルーでも寄って?

そう言って美玲は腕を組んで目を瞑ってしまった。

佐母:(苦笑)

そしてファストフード店に到着した。

佐母:美玲

み:んっ…

佐母:何食べるの?

み:…チーズバーガーとポテト

佐母:飲み物は?

み:カ〇ピス…

それだけ言ってもう一度寝た。

◇

佐母:家着いたよ

み:んっ、了解

実家に到着し、車から降りてトランクからスーツケースを取り出す。

み:ただいま～

ぱ:おかえり～

玄関を開けると、陽世が出迎えてくれた。

ぱ:(笑)分かったからどいて?お姉ちゃん、家ん中入りたい(笑)

抱き着く陽世をそのまま引きずり、リビングに向かう。

み:ただいま

佐父:おぉ、おかえり

リビングでは父親がくつろいでいた。

佐母:美玲、ご飯

み:あぁ

母親から受け取ったご飯をローテーブルの上に広げる。

佐父:まだ食べてなかったのか

み:いただきます

父親の問いに一切応えることなくハンバーガーを頬張る。

佐父:(苦笑)

ぱ:ポテト一個もらっていい?

み:いいよ

ぱ:いただきま～す

み:……。

ぱ:…ねぇ、お姉ちゃん

み:ん?

ぱ:年末年始も〇〇くんたちと集まるの?

み:ん～…、好ちゃんと芽実ちゃんが受験生だしな～

ぱ:あぁ、そっか…

み:年明けて割とすぐでしょ?共通とか…

ぱ:そうね～、じゃあ難しいか……

◇

一方その頃、彩花も帰省をしていた。

彩:ただいま

彩父:おかえり

彩父:疲れただろ、荷物持つよ

彩:ありがと

彩花も父親の車に乗り込み、家を目指す。

彩父:…東京の暮らしは慣れたか?

彩:ん～、ボチボチかな……

彩父:そうか…

そして家に到着する。

彩父:彩花、着いたぞ

彩:ん～…

美玲同様、車内で眠っていた彩花。

彩:ただいま～

彩母:おかえり～

ちぇり:わんっ

彩:ちぇり～

彩花は出迎えに来てくれたペットのちぇりを抱き上げた。

彩:会いたかったよ～

ちぇり:わんっ

彩花は荷物を玄関に放置し、そのまま自分の部屋に向かってしまった。

彩母:もう…(苦笑)

彩父:ズボラなところは相変わらずだな…(笑)

彩母:ほんと、誰に似たんだか…(苦笑)

彩父:誰だろうね～(笑)

二人は彩花の荷物をリビングに運んだ。

◇

佐父:…家族四人が揃うって幸せなことなんだな……

佐母:なんだか昔に戻ったみたい…

◇

彩父:また騒がしくなるなぁ…

彩母:家に我が子がいるってそういうことなんだろうね…

実家に帰省した美玲と彩花です。