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48-北海道観光1日目
菜:やっと着いた〜
札幌駅に到着した9人。〇〇と合流するために電話をかける。
(プルルルッ……)
〇📞:もしもし
久📞:もしもし、今どこにいる?
〇📞:東改札口の外
久📞:了解
久:東改札口だってさ
愛:オッケー
陽:早く行こ!
美:分かったから落ち着いて?
はやる気持ちを抑えられない末っ子組を引き連れて東改札口を出る。
史:…どこにいる?
久:……あれじゃない?
久美が指さした方には、壁際で読書をする〇〇の姿があった。
陽:お兄ちゃ〜ん!!
陽菜が〇〇に走り寄る。
〇:うぉ!ふふっ(笑)久しぶり
他のみんなも〇〇の周りに集まる。
久:元気そうだね
〇:そういうお姉ちゃんたちも元気そうでなにより
菜:まずはどこに連れて行ってくれるの?
〇:どこ行こうね?(笑)
菜:決めてないんかい(笑)
〇:明日は旭川行こうとは思ってるんだけど…(笑)
美:小樽ってここから大体どのくらいなの?
〇:小樽?…快速で35分、各停で50分くらい
ひなの:半身揚げ食べたい
ひより:何?半身揚げって?
愛:鶏を左右半分に切って丸々揚げたやつ
陽:小樽行こ!
久:じゃあ行くか
電車に揺られること約50分、小樽駅に到着した。
美:うわぁ〜、もういい匂いがする
〇:すぐそこになると屋があるからね
陽:あそこで食べよ?
久:ねぇ〇〇、この「小樽なると屋」と「若鶏時代 なると」って何が違うの?
〇:あぁ、暖簾分けしただけで、仕入れ先も味付けも作り方も全部同じらしいよ
久:じゃあいいのか
店員:いらっしゃいませ
菜:10人です
店員:かしこまりました、…お席別々でもよろしいですか?
菜:はい
店員:ご案内します
席に着き、若鶏の半身揚げ定食を10つ注文する。
店員:お待たせしました
全員:いただきます
思いっきりかぶりつく。
久:ん〜!美味しい!
ひなの:すっごいジューシー
菜:ただまぁ、デカイね…(苦笑)
30分後、ほとんどが食べ終えていたが……、
愛:う〜、もう無理かも…
芽:芽依も……
愛萌と芽依は食べきれずにいた。
〇:愛萌姉ちゃん、もらうよ
愛:ありがと
陽:ひよたん、半分こする?
ひより:いいよ
芽:どうぞ
3人で残りも食べ終え、お店を後にした。
史:ふ〜、…この旅行太りそう
菜:北海道は美味しいもの多いからねぇ(笑)
歩いて小樽運河に移動する。
ひなの:…ここが小樽運河?
〇:そう…
ひより:……なんも無いね…
小樽運河は、夜になれば明かりで多少綺麗になるが、昼間は普通の運河だ。
久:とりあえず、周り散策してみる?
写真を撮ったり、食べ歩きしながら運河の横をずっと歩いていき、1,2時間ほど散策したところで札幌に戻ることにした。
史:時計台ってここから近い?
〇:近いけど…、数分で終わるよ?(笑)
久:まぁとにかく行ってみよ?
時計台に到着する。
菜:ちっちゃいって聞いてたけど意外にデカくない?
陽:お兄ちゃん、写真撮って?
〇:いいよ、向こう行って?
陽:ひよたん、行くよ
ひより:え〜っ
末っ子組で時計台の前に並ぶ。
〇:はいチーズ
(パシャッ)
愛:せっかくだしみんなで撮ろう?
〇:すみません、写真撮ってもらっていいですか?
※:えぇ、構いませんよ
〇:ありがとうございます
久:みんな並んで〜
※:いきますよ〜、はいチーズ
(パシャッ)
※:はいどうぞ
〇:ありがとうございます
写真を確認すると、しっかり撮れていた。
ひなの:近くにさっぽろテレビ塔っていうのがあるらしいよ
〇:うん、こないだ行った
史:何?デート?
〇:うん
菜:は!?マジで!?
〇:嘘(笑)
菜:…ぶっ飛ばす
久:実際は何で行ったの?
〇:大学の友達と、その友達の地元の友達を一緒に観光案内するために登った。
美:その友達に会わせてよ
〇:今地元帰ってるからムリ
ひなの:どこの子?
〇:兵庫らしい
テレビ塔からの景色を堪能し、一行は海鮮料理屋に向かった。
久:みんな決まった?
陽:決まった〜
美:オッケー
久:〇〇、いい?
〇:いいよ
店員さんを呼び、料理を注文する。
しばらくして、店員さんが料理を運んできた。
店員:お待たせしました、漬けマグロ丼です
史:ありがとうございます
芽:ありがとうございます
店員:それと、ネギトロ丼です
美:ありがとうございます
ひなの:ありがとうございます
ひより:ありがとうございます
店員:他のご注文は少々お待ちください
別の店員さんが残りの料理を持ってくる。
店員:お待たせしました、日替わり海鮮丼です
久:ありがとうございます
陽:ありがとうございます
店員:鮭イクラ丼です
愛:ありがとうございます
店員:刺身盛り合わせ定食です
菜:ありがとうございます
〇:ありがとうございます
店員:ご注文は以上でよろしいでしょうか?
久:はい
店員:ありがとうございます、ごゆっくりどうぞ
店員さんが奥へ下がる。
全員:いただきます
陽:ん〜、美味しい〜!
愛:イクラもぷりっぷり
美:…愛萌、一口ちょうだい?
そう言って、美玖が自分の丼を愛萌の方へ寄せる。
愛:はぁ…(笑)どうぞ?
美:んっ!ぷりっぷり!
愛:このネギトロも美味しいよ
陽:え~、陽菜も食べた~い
ひより:…食べる?
陽:うん!はい、ひよたんも!
ひよりと陽菜もそれぞれの丼を交換する。
久:(チョンチョンッ)ねぇ、私たちも交換しない?
史:いいよ(笑)
陽:お兄ちゃんのも食べたい~!
〇:…どれがいい?
陽:ん~っと、これ!
〇:スズキ?はい、あ~ん
陽:えっ、あ~んっ…//
〇〇が陽菜にあ~んで食べさせる。
史:いいな~、私にもあ~んってして?
ひなの:私もしてほしい…//
陽:お兄ちゃん、あ~ん
〇:(パクッ)んん、美味しい…
他のきょうだいの嫉妬を横目に、〇〇も陽菜にあ~んしてもらう。
ひなの:よしっ、お兄ちゃん、あ~ん
〇:(パクッ)…うん、こっちも美味しい
ひなのも負けじと〇〇にあ~んする。
芽:(トントンッ)お姉ちゃん
菜:ん?
芽:あ~んして?
芽依は隣に座る菜緒におねだりする。
菜:あ~ん
芽:(パクッ)ふふっ(笑)
久:…じゃれるのも良いけど、早く食べないと美味しく無くなっちゃうよ?
美:…お姉ちゃんもしてほしい?(笑)
久:いらないから(笑)
夕食を食べ終え、一行は大観覧車に向かった。三組に分かれてゴンドラに乗り込む。
陽:一番〜!
久:分かったから暴れないでね?
美:カメラは……
愛:とりあえず美玖も座ろっか
二つ目のゴンドラには……、
史:〇〇と乗りたかったなぁ〜
菜:しょうがない、じゃんけんで負けたんだから
芽:(苦笑)
そして三つ目には……、
〇:2人とも先乗って?
ひなの:ありがと
ひより:イッケメ〜ン(笑)
〇:うるせぇ(笑)
ゴンドラの扉が閉まり、ゆっくりと上昇していく。
ひなの:…お兄ちゃん、ここ来たことあるの?
〇:一回だけ、友だちと来た
ひより:誰?
〇:言ったところで分からねぇだろ(笑)
ひより:名前だけ…!
〇:…藤嶌果歩、っていう……
ひなの:女の子!?
〇:女の子……
ひより:デートだな?
〇:これはまぁ、デートだろうな
やがて頂上へ近づいていく。
ひなの:もうすぐ頂上だよ?
ひより:お兄ちゃん、カメラ
〇:あいよ
カメラをセットし、セルフタイマーで撮影する。
(パシャッ)
〇:…いい感じじゃない?
ひより:おぉ、いいね
ゴンドラも一番下まで下がり、3人もゴンドラから降りる。
久:おかえり
〇:うん
史:一緒に乗りたかったなぁ〜
菜:まだ言ってんの?(笑)
歩いて札幌駅まで向かう。
〇:じゃあ、また明日
久:うん、おやすみ
陽:またね
〇〇以外の9人は札幌駅近くのホテルに泊まるため、マンションに帰る〇〇とはここで分かれる。
久:明日9時集合ね
〇:オッケー
札幌&小樽を堪能する佐々木家です。