
501-04組の沖縄旅行 二日目
そして二日目の朝、
(🎶〜🎶〜)
ひなの:んん〜……!
ひなの:はぁ……、
ひなのがベッドから起き上がると、
祐介:💤💤
隣のベッドで彼氏が爆睡していた。
ひなの:……(笑)
ひなのはベッドから降りて洗面所に向かう。
ひなの:(シャコシャコシャコシャコ……)
ひなの:…ぺっ……、
口をゆすいで部屋に戻ると、床の荷物を整えてコーヒーマシンでコーヒーを淹れる。
ひなの:……ん?これどうやって使うんだ…?
コーヒーマシンの動かし方が分からず、ひなのは〇〇に電話をかける。
〇〇📞:もしもし?
ひなの:もしもし、部屋のコーヒーマシンの使い方って分かる?
〇〇📞:……はぁ(苦笑)
〇〇📞:下の棚にカプセルが入ってるだろ?
〇〇📞:それをマシンの上の方にある引き出しにセットしたら、カップをセットしてボタン押したら抽出されるよ
ひなの:……おぉ〜、出てきた〜
〇〇📞:(笑)じゃあ遅れないで出てこいよ?
ひなの:は〜い
コーヒーを淹れたひなのは窓際のテーブルに腰掛ける。
ひなの:…言ってもまだ日の出前だしなぁ…(笑)
7:20発の飛行機に乗るため、日の出前から支度をする。
◇
ひなの:……そろそろ起こすか、
コーヒーを飲み終えたひなのは立ち上がり、祐介を起こす。
ひなの:祐介くん、起きて〜
祐介:んんっ……、
ひなの:……起きないとキスしちゃうよ…?///
祐介:!?(ガバッ!!)
ひなの:(笑)
祐介:…心臓に悪いって……(苦笑)
ひなの:おはよう(笑)歯磨かないとキスしてあげないよ(笑)///
祐介:いってきます……///
ひなの:着替えるから洗面所から出てこないでね?(笑)
祐介:はい……(笑)
◇
正恭:準備出来た?
美穂:出来た〜
支度を終えた美穂と正恭。荷物を持って部屋を出る。
美穂:カップル二組はイチャイチャしてたんかな?(笑)
正恭:知らね(笑)
エレベーターでロビーに降りると、既に揃い始めていた。
〇〇:おはようさん
美穂:おはよう〜
未来虹:あとはひなのと祐介だけだな(笑)
すみれ:あの二人……(笑)
そして数分後、二人も降りてくる。
ひなの:お待たせ
〇〇:何、イチャイチャしてた?(笑)
ひなの:してないから(笑)
果歩:(笑)じゃあ空港移動するよ〜
一行は車に乗りこみ、空港近くのレンタカー屋に向かう。
◇
運転手:ありがとうございました〜
〇〇:ありがとうございます
好花:ありがとうございます
レンタカーを返却後、空港までバスで送ってもらう。
明里:もうこんなに人いるんだ……!
好花:7時前から飛行機の離発着は行われてるからね
美玲:立ち止まらないで移動するよ
明里:は〜い
一行は搭乗手続きを済ませて宮古島行きの飛行機に乗る。
美穂:二人とも頭ぶつけないようにね?(笑)
正恭:160人乗りの飛行機がんなちいせぇ訳ねぇだろ(笑)
〇〇:2m越えの外国人選手じゃねぇんだから…(笑)
一行は席に座り、数分後には飛行機が動き始める。
好花:……💤…💤…
〇〇:肩で寝ててええよ
好花:ありがと……💤💤
やがて飛行機は離陸し、宮古島を目指す。
ひなの:……。
祐介:何か見える?
ひなの:別に何も…?
祐介はひなの側にある窓を覗き込む。
祐介:…朝日が見えるくらいか…、
ひなの:ふぁ〜……、
祐介:(笑)眠い?
ひなの:そりゃあ5時前に起きてんだもんさ…(笑)
祐介:じゃあ到着まで寝てよっか…、
ひなの:おやすみ
ひなのは祐介の肩に寄りかかり、目を瞑った。
◇
(ガタンッ!)
ひなの:(ビクッ!)
着陸の衝撃で目を覚ましたひなの。
祐介:(笑)
ひなの:……(笑)///
祐介:よだれ付いてるよ
祐介がひなのの口元のよだれを拭う。
ひなの:ごめん…(笑)
駐機場に着き、一行は手荷物を持って飛行機を降りる。
祐介:…この辺にレンタカー屋さんがおるはずなんよな…、
未来虹:アレじゃない?
ボードを掲げる男性を見つけ、歩み寄る。
祐介:予約していた髙橋です
店員:髙橋様ですね、お待ちしておりました、皆様お揃いですか?
祐介:はい
送迎バスに乗りレンタカー屋でレンタカーを借りたら、そのままホテルに向かう。
◇
総支配人:ようこそお越しくださいました、お荷物お預かりいたします
果歩:お願いします
ホテルに到着し、荷物を運んでもらう。
〇〇:どうする?この後すぐ潜りに行く?
彩花:うん、早めに行きたいのはある
美玲:OK、じゃあ15分後、装備一式持ってロータリー集合
全員:はい
一同はそれぞれの部屋に向かう。
*
〇〇:おぇ〜!すげぇ〜、目の前まんま海じゃん…!
好花:部屋からプール直結はヤバすぎる…(笑)
*
ひなの:夜にでもプール入りたいね
祐介:そうね……///
*
正恭:全部持ってきてるよね…?
美穂:忘れてたらヤバすぎる…(笑)
*
彩花:…特に壊れてるものは無いかな…?
すみれ:それは何なん?
*
美玲:感覚残ってる?
明里:こないだ慣らしダイブ行ってきたので…(笑)
*
未来虹:よっこいしょ
果歩:ちゃんと一式揃えるんやな…(笑)
*
◇
ホテルから車で移動し、ダイビングショップにやってきた一行。
店員:いらっしゃいませ〜
祐介:予約していた髙橋です
店員:かしこまりました
店員:…始めに、ライセンスを持っていらっしゃる方はCカードの提示をお願いします
美玲:はい、持ってる人出して〜
店員:……はい、大丈夫です
店員:未経験者が三名いらっしゃるので、ライセンス所有者が体験ダイビングに同行する形でよろしいですか?
〇〇:はい、大丈夫です
店員:かしこまりました、ではドライスーツをお持ちでない方はこちらへ
ひなの:いってらっしゃい
〇〇たちも更衣室に向かい、ドライスーツに着替える。
正恭:最近いつ潜った?
〇〇:秋に積丹で潜ってる
正恭:さすが
◇
彩花:後ろ閉めてちょ
ひなの:(笑)はい
彩花:サンキュー
女性陣も着替えを終えて外に出てくる。
好花:お待たせ〜
〇〇:大丈夫、まだ祐介くんたち来てないから
〇〇たちはBCDとレギュレーターのセッティングをしていた。
未来虹:よっこいしょ〜
彩花:……。
ひなの:すごい手馴れてる…(笑)
彩花:私〇〇より潜ってる自信あるもん(笑)
〇〇:では私と彼女で慣らしダイブに向かいますね
店員:分かりました、気をつけていってらっしゃいませ
〇〇と彩花は機材を持って海に向かう。
◇
(プシュー…)
〇〇:残圧180
彩花:残圧180
〇〇:…ほんじゃあ行きますか
彩花:OK
装備を装着した二人は、フィンを持ってエントリーしていく。
〇〇:……。
彩花:……。
腰辺りまで浸かったところでフィンを履いて、潜っていく。
〇〇:《私についてきてください》
彩花:《OK》
二人はどんどん沖へ出ていく。
〇〇:《潜降します》
彩花:《OK》
二人は水深10m地点まで潜る。
〇〇:《異常はありませんか?》
彩花:《大丈夫です》
〇〇:《このまま15mまで潜ります》
彩花:《OK》
そうして15分ほど潜り、身体を慣らしていく。
〇〇:《浮上します》
彩花:《OK》
二人は減圧に気をつけながら上昇していく。
〇〇:……ふぅ〜、
彩花:ほんとに綺麗〜
〇〇:だな(笑)
二人は海面に顔を出し、立ち泳ぎになる。
〇〇:…そろそろ体験ダイビングが始まる頃じゃない?
彩花:だね、
二人は再び潜り、ビーチへ引き返す。
美玲:二人ともおかえり
〇〇:ただいまです
美穂:残圧いくつ?
〇〇:…140
彩花:私も140
美穂:よくそんな残圧残せるね
〇〇:力抜いて潜ってるからそんな減らん…(笑)
インストラクター:では機材を装着して潜っていきますよ
果歩:はい
インストラクター:それとダイブマスターのお二人は、水中ノートを持っていただけますか?
〇〇:分かりました
彩花:はい
初心者の三人はインストラクターの指示のもと海の中に入り、ライセンス持ちの人たちは自己判断でエントリーする。
〇〇:[異常があったらすぐに浮上して]
一同:《OK》
他の人たちも身体を慣らしていく。
そしてインストラクターと三人も水中に潜る。
〇〇:《OK?》
三人:《OK》
インストラクター:[サポートお願いします]
〇〇:《OK》
〇〇と彩花が三人の元に向かい、潜水をサポートする。
〇〇:[息苦しくない?]
果歩:《OK》
祐介:《OK》
彩花:《向こうに行きましょう》
すみれ:《OK》
三人の手を握り、沖の方へと進む。
〇〇:《OK?》
三人:《OK》
三人がみんなの元へ合流する。
インストラクター:[5mまで潜ります]
一同:《OK》
潜り慣れてる人たちは感覚で5mまで潜水する。
ひなの:《こちらに来てください》
ひなの:《魚がいます》
美玲:《OK》
未来虹:《OK》
好花は〇〇の元に向かい、手を握る。
好花:《向こうに行きましょう》
〇〇:……。
好花からの誘いに〇〇は少し考える。
〇〇:《こちらに来てください》
〇〇は経験者を集める。
〇〇:[体験ダイビングに同行する人とフリーダイビングする人に分かれる]
一同:《OK》
〇〇、好花、ひなの、未来虹がフリーダイビングのため一団を離れる。
〇〇:[俺から離れないで?]
三人:《OK》
〇〇:《潜降します》
三人:《OK》
四人は18mまで潜っていく。
〇〇:[異常ない?]
三人:《OK》
〇〇はカメラを取り出す。
(パシャッ)
〇〇:《5分で戻ります》
三人:《OK》
ひなの:《カメラください》
〇〇はひなのにカメラを渡す。
ひなの:《3,2,1》
(パシャッ)
そして5分が経ち、四人は一団に戻る。
〇〇:《残圧はどのくらい残ってますか?》
好花:《140》
未来虹:《120》
ひなの:《130》
〇〇:《OK》
〇〇:《5mまで浮上します》
三人:《OK》
一度5mまで浮上し、〇〇は四人の残圧をノートに書きながら泳ぐ。
彩花:《残圧はどのくらい残ってますか?》
一団に合流し、〇〇はノートを見せる。
彩花:《OK》
それからしばらく泳いで感覚を取り戻す。
◇
インストラクター:《浮上します》
一同:《OK》
ビーチに上がり、装備を外す。
果歩:キツ〜い…!
すみれ:疲れる〜……、
祐介:立てねぇよ……(苦笑)
〇〇:お疲れ様(笑)
彩花:まぁこればっかりは慣れよな(笑)
初体験の三人はビーチにへたり込む。
〇〇:どうする?2本目行く?
ひなの:さすがに休憩…(笑)
美玲:〇〇くんは体力がバケモノ過ぎんだよ(笑)
店員:ボンベ交換します?
彩花:あ、お願いします
全員残圧50を切っているため、ボンベを交換する。
美穂:ちょっと休憩して2本目潜ったらお昼にする?
明里:ですね…、
すみれ:2本目とか行ける?
果歩:無理無理…(笑)
◇
そして経験者が2本目を潜っている間、未経験者の三人はダイビングショップに戻り休憩する。
店員:何か飲まれますか?
すみれ:じゃあ…アイスティーで
果歩:私も同じので、
祐介:3つでお願いします
店員:かしこまりました
三人はテーブルに座り、喉を潤す。
果歩:はぁ〜…、なんであんな平然と2本目行けるん?(笑)
すみれ:ホンマにそれ、どんな体力しとんねん…(苦笑)
店員:慣れると3本目4本目も行けるようになりますよ(笑)
果歩:絶対無理です…(笑)
祐介:店員さんはライセンス取ってどのくらいですか?
店員:だいたい…8年くらいですね
果歩:20歳そこらでダイブマスター?って普通ですか?
店員:まぁ少ないですけどいることはいますね
店員:私も23で取りましたから
祐介:おぉ……、
◇
〇〇:ただいま
果歩:おかえり
お昼すぎ、経験者が戻ってきた。
明里:さすがに疲れてくる…(笑)
好花:そりゃそうだ(笑)
装備を床に置き、大きく伸びをする。
彩花:お昼食べたら午後はマリンアクティビティしようか、って話してるんだけどどうする?
ひなの:さっきジェットスキーとかSUPのレンタルショップの人に会ったから話はつけてきた
すみれ:仕事が早いね(笑)
祐介:そうしよっか
◇
そして昼食後、一行はマリンアクティビティのためにレンタルショップに向かう。
ひなの:こんにちは~
店員:いらっしゃい、
〇〇:んで何するん?
果歩:何する?
美玲:カヤックとSUPかな~、って思ってるんだけど…、
正恭:…いいか?
彩花:いいんじゃない?
店員:OK、見た感じ乗り方は分かるだろうけど、もし分からなかったら呼んでくれ
〇〇:はい
一行はレンタル料を払い、砂浜に向かう。
ひなの:お兄ちゃん、支えてて?
〇〇:んっ
〇〇がカヤックを押さえ、ひなのが乗り込む。
〇〇:祐介くん、後ろ乗って
祐介:(笑)
後ろに祐介が乗り、二人で漕ぎ始める。
好花:私らも乗るよ
〇〇:ういっ
〇〇も好花とカヤックに乗り、出発する。
好花:サングラス持ってきて正解やったな…、
〇〇:だな…、
未来虹:二人とも~
すると、後ろから未来虹がSUPでやってくる。
未来虹:ラブラブやってる?(笑)
〇〇:(笑)SUPひっくり返すぞ(笑)
好花:イジるなら向こうの方がいいと思いますよ?(笑)
好花がひなのたちのカヤックを指差す。
未来虹:あっちはガチでひっくり返されそうだから止めとく(笑)
〇〇:日和ってんな(笑)
そして彩花もやってくる。
彩花:ちょっとボード見てて?潜ってくる
〇〇:(笑)
彩花はライフジャケットを脱いで、シュノーケルを着けて潜っていった。
〇〇:…あいつフィン着けずに潜ってったよな?(笑)
未来虹:まぁ大丈夫じゃない?(笑)
しばらくして彩花が上がってきた。
彩花:フィン着けてない(笑)
〇〇:だろうな!(笑)
好花:なんでシュノーケルだけ持ってきてフィン持ってきてないんですか…(苦笑)
彩花:なんでだろ…?(笑)
そうして彩花はSUPボードを抱えて浜へ泳いでいった。
〇〇:なんでパドルより泳いでった方が早ぇんだよ…(苦笑)
好花:海育ちの性やろな…(笑)
〇〇:…俺らもフィンとシュノーケル取りに行く?
好花:ええよ
〇〇と好花も浜に戻り、シュノーケリングの用意をする。
女児母:※※~!あんまり奥に行っちゃダメよ~!
女児:は~い!
ビーチには〇〇たちの他にも海水浴客がいる。
〇〇:っ……、
好花:っ……、
二人はシュノーケルを使い、海の中を進んでいく。
〇〇:……。
好花:……。
そしてひなのと祐介のカヤックの下までやってくる。
〇〇:《浮上します》(笑)
好花:《OK》(笑)
〇〇の意図を察した好花も口角が上がる。
(ザッパーーン!!)
ひなの:うおっ!(笑)
祐介:(笑)
カヤックの真横に飛び上がり、二人を驚かせる。
〇〇:お二人さん、楽しんでる?(笑)
ひなの:楽しいよ、祐介くんの昔話とか聞けt…
女児母:※※~!!
すると、先ほどの母親の声が遊泳ブイ近くにいた〇〇たちの元まで聞こえる。
〇〇:!?
好花:どっかに女の子いる…!?
ひなの:……あれ…!
ひなのが見つけたのは遊泳ブイの外へと流された女の子の姿だった。
〇〇:ひなの、カヤックの中にロープある?
ひなの:まさか…、
〇〇:取って
〇〇はひなのからロープを受け取り、カヤックと自身の肩を結ぶ。
〇〇:……。
〇〇は女の子の浮き輪の下までやってきて浮上する。
(ザパっ……)
〇〇:…もう大丈夫だからね、
女児:うん…、
〇〇は肩に結んでいた紐を浮き輪に結び直し、合図を送る。
ひなの:流される気配は微塵も無いね…、
陸に到着したひなのたちがロープを手繰り寄せる。
正恭:なんだ、流されてるのか?
ひなの:みたいね、今ライフセーバーさんが泳ぎに行った
そうして数分後、
〇〇:よしっ、よく頑張った…!
〇〇の足が着き、女の子を抱えて浜に上がる。
女児母:※※~!
女児:ママ~(涙)
正恭:〇〇、判断が早い
美穂:さすがだよ、あんた…(笑)
警察:助けていただいてありがとうございました
〇〇:いえいえ…(笑)
女児母:本当にありがとうございました、なんとお礼をいっていいか…、
〇〇:お気になさらず、あんな危険行為して怒られないだけ儲けもんです(苦笑)
彩花:いや、〇〇レスキューダイバーのライセンス取ってるじゃん
〇〇:……確かに…(笑)
美玲:とりあえずお疲れ様
(パチパチパチパチ……!!👏👏)
〇〇:どうもどうも……(苦笑)
◇
そして一同はアクティビティを再開した。
〇〇:めんどくせぇから遊泳ブイから出るなよ~?
明里:は~い!
〇〇は泳ぐのに飽きて、果歩が漕ぐSUPに座っていた。
果歩:〇〇くんってア〇アマンみたいな人だよね…、
〇〇どういうこと?(笑)
果歩:普通フィン使ったってあんな速く泳げへんねん、
〇〇:それはまぁ慣れだろ、彩花だって相当速いし、
果歩:長崎の人って日常的に泳いでたりするの…?
〇〇:知らない…けど、俺らは海まで自転車の距離だからよく泳いでたし、シュノーケリングも小学生からしてた
果歩:さすがやな…、
〇〇:んなこと言ったらひなのは高校生で水上オートバイの免許取ってんだぞ?
果歩:マジで?(笑)
〇〇:今回の長崎組で水上オートバイの免許持ってないの未来虹ちゃんと美穂くらいじゃね?俺と正恭は大学入ってから取ったし、
果歩:でもね、水上オートバイは祐介も持ってる、金持ちだから
〇〇:お前が言うな(笑)
果歩:(笑)
ひなの:お兄ちゃ~ん、そろそろ潜ろ~
〇〇:いいよ~
〇〇:じゃあいってくる
果歩:いってらっしゃい
〇〇はシュノーケルを装着し、水中へ潜っていった。
好花:じゃあ私も
美穂:いってきま~す
未来虹:よっ……、
明里:……(笑)
彩花:ダ~イブ🎶
美玲:(笑)
正恭:兵庫組もおいでよ(笑)
(ザプンっ……)
果歩:…平然と泳いでる…、
すみれ:上から追いかけてみる?
祐介:ボード放置は出来んやろ…(笑)
祐介:とりあえず二人とも水分補給しろ
果歩:んっ
祐介が投げたボトルをキャッチし、水分を補給する。
すみれ:彩花からサングラス借りててよかったわ、照り返しすごい…(笑)
果歩:なんか色々アドバイスもらって準備してくればよかったな
祐介:その辺のチャラい大学生よりマリンスポーツ熟知してんもんな…、
未来虹:ふぅ~…、三人もシュノーケルとフィン着けておいで?教えてあげる
未来虹たちが上がってきて、三人を誘う。
彩花:〇〇果歩ちゃん、ひなのちゃん祐介くん、私すみれちゃんにつくから
〇〇:んっ
ひなの:祐介くん、一回SUPに座って?
祐介:分かった
祐介はSUPに腰掛け、ひなのにフィンを装着してもらう。
ひなの:そしたら海の中入るよ
祐介:OK
ひなの:シュノーケル装着するからじっとしてて
ひなの:口から息はいて?
(シュコー…)
ひなの:OK、そしたらゆっくりと沈むよ?
ひなのもマウスピースを咥えて、ゆっくりと沈んでいく。
ひなの:……。
未来虹も祐介の横に回り、腕を支える。
未来虹:《この深度を維持してください》
祐介:《OK》
ひなのと未来虹がゆっくりと手を離すと、祐介がバランスを崩し始める。
ひなの:(笑)
ひなの:《浮上します》
三人は海面に上がる。
祐介:ムズイって…(苦笑)
ひなの:こればっかりは練習するしかない...(笑)
果歩: これってどれくらいで出来るもんなん...?
〇〇:ん~、…少しずつ潜れる時間が増えてくイメージ
好花:もう一回、次は泳いでみる?
果歩:普通はそっちが先じゃないん? その場にホバリングは難易度高いて... (笑)
彩花:じゃあ泳ぐ…?
すみれ:うん
〇〇:じゃあ俺らの潜り方真似してみて?
〇〇たちは真下に向かって泳ぎ始め、途中でターンして浮上す る。
〇〇:…シュノーケリングはこういう潜り方か最初の潜り方みたいなのじゃないと水面に引き上げられるから頑張って
果歩:...OK...(笑)
美玲:コツはお尻が海面の上に出るイメージ
すみれ:っ……、
すみれがチャレンジし、彩花がサポートに回る。
すみれ:……。
彩花:《OK》
彩花:《向こうに行きましょう》
すみれ:《OK》
彩花:《大きく息を吸ってください》
すみれと彩花に続いて、祐介とひなのが泳ぐ。
ひなの:《大きく息を吸ってください》
祐介:《OK》
ひなの:《前に続いて行きましょう》
祐介:《OK》
そして祐介の表情に気付いたひなのが、
ひなの:《浮上します》
祐介を浮上させる。
祐介:ぷはぁ〜!
ひなの:苦しくなる前に浮上して?
祐介:うん…、
美穂:SUPボード持ってきたよ〜
ひなの:ありがとう
祐介をボードの上に引き上げて休憩させる。
明里:そろそろみんなで戻らないと脱水になります
ひなの:…そうか、もうみんなボトルの中身空っぽだ
ひなのは水中にいる人たちに合図を送り浮上させる。
彩花:どうした〜?
ひなの:水分補給〜!
正恭:OK〜!
全員で浜に上がって水分補給をする。
〇〇:…そろそろホテル戻る?
好花:そうね〜、海の中で体力切れになっても困るし…、
一同はレンタル品を返却し、着替えてホテルに戻ることに。
果歩:あ"〜、もう無理……、
未来虹:おつかれ(笑)
車に乗った果歩たちはシートに沈む。
◇
そしてホテルに到着し、各々の部屋に戻った兵庫組はベッドに倒れる。
祐介:ご飯の時間になったら起こして…、
ひなの:(苦笑)
祐介:……💤💤
祐介が眠ってしまい、ひなのは外のプールサイドに向かう。
ひなの:……。
彩花:泳ぐ?
プールを眺めていると、別の部屋から彩花が出てきた。
ひなの:泳ぐなら水着着てるでしょ(笑)
彩花:着てくれば?(笑)
ひなの:えぇ〜……、
ひなの:…着てくるわ
彩花:私も〜
ひなのは部屋に戻り、先ほど脱いだ水着をもう一度着る。
ひなの:びちょびちょ〜……(苦笑)
紐を留めてラッシュガードを羽織ったら外に出る。
ひなの:ほっ……、
(パシャっ……)
未来虹:祐介は寝てんの?
ひなの:もちろん
未来虹:…せっかく彼女の水着見れるのにな、
ひなの:(笑)
〇〇:それ目的で起きてきたら面白いけどな(笑)
〇〇がフロートマットを取り出し、上に寝転ぶ。
好花:ズルい、うちも乗せて
〇〇:乗る隙間がねぇよ(笑)
好花が〇〇のフロートマットをひっくり返し、自分が乗る。
好花:いぇ〜い(笑)
〇〇:最低……(笑)
美玲:仲良いね〜(笑)
明里:二人で乗りゃいいのに…(笑)
彩花:いや〜……(苦笑)
正恭:それってつまり騎j…
(スパァーーン!!)
正恭:痛ったぁ〜!
美穂:真昼間から何言うとんねん!アホ!(笑)
〇〇:(爆笑)
好花:〇〇も笑うな(笑)
(ペシッ…!)
◇
(ガヤガヤガヤ……)
祐介:んっ……、
数時間後、祐介が目を覚まし起き上がる。
祐介:…みんなプールおんのか…、
祐介がドアを開け、プールの方に顔を出す。
彩花:おっ、おはよ〜
祐介:…うん、
祐介はそのままプールサイドまで出てくる。
未来虹:はい、彼女の水着姿だよ?(笑)
ひなの:ちょっと……!///
祐介:……///
祐介は無言でそっぽを向く。
正恭:初心だな〜(笑)
明里:祐介くんも着替えてくれば?
祐介:…そうするわ……///
祐介も海パンを履いてプールに入る。
祐介:…何人かおらんくない?
未来虹:果歩ちゃんとすみれちゃんは寝てる、美玲さんと〇〇くんと好花ちゃんは夕飯の買い出し
祐介:そうか…、
するとちょうど、
美玲:ただいま〜
三人が買い出しから帰ってきた。
正恭:コンロのセッティングなら終わってるぞ
〇〇:サンキュー
美玲:どうする?もう始める?
彩花:今何時?
好花:えっと…、
祐介:6時半すぎ
彩花:じゃあ始めるか
プールの中にいた人たちも上がってBBQの準備をする。
明里:じゃあ二人起こしてきます
美玲:よろしく〜
女性陣は具材を切り、男性陣はコンロの火を起こす。
明里:果歩さん、夜ご飯ですよ
果歩:んっ…ありがと…後で行く…、
明里:すみれさん、夜ご飯ですよ
すみれ:今何時〜?
明里:6時半すぎです
すみれ:ん〜、今行く…、
明里の後に遅れて二人が出てくる。
果歩:ほぁ〜…、
すみれ:何かやることある…?
彩花:ロックアイス砕いて?
すみれ:んっ……、
すみれと果歩はタイルの上にロックアイスの袋を置いてアイスピックで砕く。
好花:…アレ穴開かないん?
〇〇:ロックアイスの袋は思ってるよりも頑丈だぞ?
好花:へぇ〜…、
◇
そして支度が整い、BBQが始まる。
美穂:どんどん焼いてけ〜
ひなの:足りないよ〜?
〇〇:(苦笑)
男性陣が焼いていく傍から女性陣の胃の中に消えていく肉と野菜たち。
正恭:ダイビングやらマリンスポーツで死ぬほど腹空かしてるから俺らが食えるのだいぶ先だぞ?(笑)
祐介:……(苦笑)
好花:しょうがない…(笑)
好花:はいあ〜んっ
〇〇:んっ…、
彩花:若林くんも口開けて
正恭:あ〜……、
すみれ:ほい、ひなのちゃんも祐介にあ〜んしてきな?(笑)
ひなの:やだ(笑)肉が減る(笑)
全員:(ズコーーっ!)
〇〇:…ひなの、見た目以上に食べるからな(笑)
未来虹:にしてもだろ…(笑)
正恭:こっそりつまみ食うしかないな…(笑)
祐介:(苦笑)
◇
そしてお腹が満たされてくると、思い思いに過ごし始める。
ひなの:……明日は釣りとかしたくない?
彩花:急にどうしたの?(笑)
ひなの:いや、何となく思ったから…、
ひなのと彩花はプールから海を眺めながらそんな話をしていた。
美穂:ひなのちゃん、彩花ちゃん、ナイトシュノーケル行くよ〜
ひなの:は〜い
彩花:スーツ乾いてる?
美穂:たぶん〜
ひなのと彩花はプールから上がり、ドライスーツを取りに行く。
ひなの:よっこいしょ…、
ひなの:…祐介くんは行く?
祐介:何の装備も無いけど…(苦笑)
ひなの:確かに…(苦笑)
仕方が無いので祐介は置いて海に向かう。
◇
(ガヤガヤ……)
一行の他にもナイトシュノーケルに向かうツアーがいくつかあるようだ。
〇〇:安全第一で行くよ
全員:了解
夜の海は視界も無くなり水温も低くなるため、気を引き締めて潜っていく。
〇〇:……。
全員ライトを点灯し、〇〇と彩花を先頭に沖に出る。
〇〇:(…全員いるな)
浜から数十メートル離れたところで全員ついてきているか確認する。
〇〇:《浮上します》
全員:《OK》
一度海面に上がり、呼吸を整える。
〇〇:…今回10m以上は潜るなよ?
美穂:分かった
ひなの:了解
この日の透明度や潮の流れでは10m以上の潜水は危険と判断した。
〇〇:……。
好花:《魚いますか?》
〇〇:《こちらに来てください》
好花:《OK》
〇〇と好花は海底のサンゴに近寄り、魚を観察する。
好花:……。
〇〇:……。
すると、ひなのや未来虹もやってくる。
ひなの:《OK?》
〇〇:《OK》
ひなの:……。
未来虹:……。
〇〇はカメラを取り出し、インカメに構える。
(パシャッ)
〇〇:……。
好花:《浮上します?》
〇〇:《OK》
二人:《OK》
四人は度重なる潜水による減圧症のリスクを避けるため、こまめに浮上する。
〇〇:……。
ひなの:…何か変な音しない?
ひなのが何かに気付く。
〇〇:……たぶんリップカレント(離岸流)が発生した、
未来虹:マジか…、
〇〇は下の人たちに緊急事態を知らせるために水中ライトで円を描く。
美穂:(何があった…!?)
水中で美穂たちは顔を見合わせる。
すると、海面の動きを見た彩花が何かに気付く。
彩花:《リ・ッ・プ・カ・レ・ン・ト》
彩花:《浮上します》
四人:《OK》
指文字で四人に非常事態を伝え、浮上を促す。
彩花:〇〇、
〇〇:彩花、全員いるか?
正恭:大丈夫
未来虹:横と下、どっちから帰る?
彩花:……。
〇〇:……体力に心配がある人?
全員:……。
〇〇:…じゃあ海底に沿って戻るぞ
全員:OK
すると、下から人が上がってくる。
※※:ぷはぁ…!
※※:私たち流されてるよね…!?
インストラクター1:みなさん落ち着いてください…!
※※:どうやって戻るんですか…!?
インストラクター2:大丈夫です、戻る方法をお教えしますから…!
ナイトシュノーケルツアーの参加者が非常事態に気付いて浮上してきたのだ。
〇〇:……。
美穂:「まとめるの大変そうだな~」とか思ってるだろ(笑)
〇〇:さすが(笑)
インストラクター1:みなさんは個人で潜られてますか…!
〇〇:…ちょっと話してくる
好花:面倒やからうちらも行く
全員でツアーインストラクターの元に向かう。
〇〇:大丈夫ですか?
インストラクター1:お気遣いありがとうございます
インストラクター1:みなさんは個人で潜られた方々でよろしいですか?
〇〇:はい
※※:ちょっと!話してないで助け呼んでください…!
インストラクター2:みなさん落ち着いてください…!
彩花:この時間ビーチにはライフセーバー等はいません、私たちがここから助けを呼んでも気付いてくれる人はいません
※※:それじゃあ俺たちは…!
正恭:なので全員自力で陸に戻ってください
※※:そんなの…!
インストラクター1:みなさん大丈夫です、戻る方法はあります
インストラクター1:まずは、岸と平行方向に泳いで離岸流から脱出します
※※:平行方向ってどっち…!?
美穂:建物の光がある方が岸です
未来虹:…〇〇くん、この赤色ライト持って
〇〇:…OK
好花:みなさん、あの赤色灯の方向に泳いでください
明里:焦らなくて大丈夫です、ゆっくりと移動してください
インストラクター2:…一体君たちは何者なんだ…?
ひなの:…強いて言うなら、その辺のイキった大学生よりマリンスポーツを熟知している大学生ですかね…?
美玲:高校の授業でCカードと特殊小型船舶免許取るくらいには…(笑)
インストラクター1:高校の授業で……!?
そんなやり取りをしているうちに離岸流を脱出し、ビーチから少し離れた岸に上陸する。
※※:助かった~……!
※※:君たちのおかげだよ…!
正恭:…スルーされてますけど…、
インストラクター2:いやいや、俺たちだけじゃこんな短時間で岸に戻せなかったよ
インストラクター1:我々からもお礼を言わせてくれ、本当に助かった
彩花:お風呂入ろ~、疲れた~!
未来虹:(笑)はい、全員撤収~!
〇〇:じゃあ失礼します
インストラクター1:あ、名前と連絡先…!
〇〇:責任負いたくないので~!
そう言って一同は去っていった。
インストラクター2:…ほんとに何者だったんだろう…?
インストラクター1:さぁ……?