
83-肌に気を使い始めるひより
ひより:ふぅ~、いい湯だった…
ある日、ひよりがお風呂上がりに、頭を拭きながらリビングにやってきた。
ひより:隣失礼しま~す(笑)
〇:どうぞ(笑)
ソファでくつろぐ〇〇の隣に腰掛ける。
美:〇〇…はもう入ったのか、じゃあ私入るね~
久:どうぞ~
美玖がひよりと入れ違いにお風呂に向かう。
〇:……。
ひより:お兄ちゃん、何読んでんの?
ひよりが、〇〇の読んでいる本を覗き込む。
〇:ただの推理小説だよ(笑)
そう言いながら、〇〇がひよりの方を振り向くと、
〇:……。
ひより:ん?何?(笑)
〇:…ひより、なんか肌綺麗じゃない?
ひより:えっ…///
〇:お風呂上がりだから?なんかスベスベモチモチしてる…
〇〇がひよりのほっぺをこねくる。
菜:…まぁ最近のひより、割と健康的な生活送ってるしね…
〇:へぇ~、珍しい…
ひより:いいからこの手離してもらっていい?(笑)
〇:(笑)
するとドライヤーで髪を乾かしていた陽菜も会話に加わる。
陽:オーディションもあったしね…
〇:あぁ……
若干気まずそうな表情を浮かべる〇〇。
ひより:…別に話題に出していいから(笑)もう引きずってないし(笑)
〇:別のオーディション受けよう、みたいなのはあるの?
ひより:う~ん、どうだろ…?
陽:…はいひよたん
ひより:ほい
髪を乾かし終えた陽菜がひよりにドライヤーを渡す。
ひより:……まぁでも、受けるかな…?
〇:ふ~ん…、いつか姉妹で共演出来たらいいな?
〇〇が菜緒の方を向く。
菜:…あぁ、アナウンサーとアイドルってことね(笑)
ひより:それはなんかヤダ(笑)
菜:何でよ(笑)いいじゃない(笑)
ひより:……よしっ
ひよりも髪を乾かし終え、ドライヤーをテーブルの上に置く。
〇:もう寝るの?
ひより:いや?スキンケアする…
〇:おぉ…!
そう言って、ひよりは自室からスキンケアセットを持ってきた。
〇:…なんか別人みたい……(笑)
美:そうね~……
〇:ほい、ドライヤー
美:サンキュ
〇〇がお風呂から上がった美玖にドライヤーを渡す。
〇:…菜緒姉ちゃんは自分の部屋でやってるのか…
美:自分の部屋のマンガ読みながらパックすんのが楽なんでしょ?きっと…
〇:笑っちゃってパック破れないんかね?(笑)
美:知らな~い(笑)
小説を読み終えた〇〇は本を2階の元自室に戻し、寝る準備を始める。
ひより:お兄ちゃん、ゲームしないの?
〇:する?夜更かしは肌荒れの原因だけど(笑)
ひより:ちょっとぐらい大丈夫だよ(笑)
〇:陽菜は?
陽:陽菜もやる
〇:オーケー、ボコボコにしたるわ(笑)
ひより:いや、2対1ならいける
そして案の定、〇〇にボコボコにされるひなひよです。