55-帰省する〇〇たち

〇:ん～、疲れた…

札幌から4時間かけて、東京駅に到着した〇〇。彩花との待ち合わせ場所に向かう。

〇:よっす～

彩:おぉ、久しぶり!

〇:久しぶり

彩:見ない間にイケメンになったんじゃない?

〇:そう?(笑)

彩:じゃあ行きますか

〇:うん

新幹線改札をくぐり、新大阪行きの新幹線に乗り込む。

彩:…こっから何時間かかるのやら…(苦笑)

〇:新大阪でお昼食べるからね～……

そして新幹線に乗ること2時間半、新大阪駅に到着した。

〇:美玲先輩どこにいるって?

彩:中央口の方だって

中央口に向かうと、スーツケース傍らにスマホをいじっている美玲を発見する。

彩:みーぱんさん🎶

み:おぉ～!着いたんだ!

〇:お久しぶりです

み:うん、2人とも元気だった?

〇:見ての通り

彩:お昼ご飯、何食べます?

み:何にしようかね?

面倒なので、コンビニでお弁当を買って新幹線の中で食べることに。

〇:2人とも奥行っていいよ

彩:ありがと

博多行きの新幹線が出発し、3人もお弁当の蓋を開ける。

3人:いただきます

み:…でも、2人は飛行機の方が早かったんじゃないの?良かったの?

〇:いいですよ別に

お弁当を食べ終えた3人はそのまま眠りについてしまった。

アナウンス:まもなく、終点、博多です。鹿児島線、長崎線、篠栗線はお乗り換えです。地下鉄線をご利用の方は、改札口を出て、地下ホームへおいでください。車内で出ました不要なものは、ゴミ箱にお捨てくださいますよう、車内美化にご協力をお願いいたします。電車とホームとの間が、少々空いているところがあります。お降りの際は、足元にご注意ください。小さなお子様をお連れのお客様は、手を繋いでお降りください。今日も、新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございました。

〇:んっ…

み:着いた…?

荷物を持って新幹線を降りる。在来線と新幹線を乗り継ぎ、長崎駅に到着すると、〇〇は家に電話をかけた。

(プルルルッ…)

菜📞:もしもし、佐々木です

〇📞:もしもし、菜緒姉ちゃん?

菜📞:おっ、〇〇、今どこ?

〇📞:今長崎駅にいるから、2,30分くらいで駅に着く。

菜📞:了解、迎えに行く

彩:…電話終わった?

〇:うん、大丈夫

み:あと6分くらいで電車出発しちゃうからちょっと急ぐよ

〇彩:はい

何とか電車に乗り込み、各々の最寄り駅に向かう。

彩:…じゃあ私ここだから

〇おう、またな

み:じゃあね

そして、数駅先で〇〇も降りる。

〇:じゃあまた

み:うん、おやすみ

〇:おやすみなさい

ホームの階段を上がり、改札を通ると、菜緒と陽菜が待っていた。

〇:ただいま

陽:おかえり～!

菜:疲れたでしょ、荷物持つよ

〇:ありがと

車のトランクに荷物を入れ、菜緒の運転で家に帰る。

(ガチャッ)

〇:ただいま～

史:おかえり!

玄関のドアを開けると、真っ先に史帆が〇〇に抱き着いた。

ひなの:私も!

久:史帆、ひなの、長旅で疲れてんだから乗っかんないの

愛:とりあえず晩御飯にする?

荷物をリビングの端の方に置き、ダイニングテーブルに向かうと、豪華な料理が並んでいた。

〇:…美玖姉ちゃんと芽依は?

菜:美玖は大学の課題の制作、芽依は知らん

ひより:芽依ならまた寝てるよ?

〇:またかい(苦笑)

〇〇が2人を呼びに行く。

(コンコンッ)

〇:美玖姉ちゃん

美:あぁ、〇〇おかえり

〇:ただいま、…晩御飯食べるって

美:了解

続いて末っ子組の部屋へ。

〇:芽依～

芽:んっ、…お兄ちゃんだ!おかえり!

〇:ただいま、ご飯食べるよ

芽:は～い

3人で1階に降りて、テーブルに座る。

久:いただきます

全員:いただきます

菜:ん～、美味っ

ひなの:ひより、お茶取って

ひより:はい

ひなの:ありがと

愛:史帆お姉ちゃん、野菜ね?

史:いや、いい

陽:陽菜のあげる

久:陽菜は自分のちゃんと食べなさい

陽:えぇ～

美:半分食べれたらもう半分はお姉ちゃんが食べてあげるから

芽:美玖お姉ちゃんはお寿司食べ過ぎ

〇:確かにな(苦笑)

久しぶりに家族全員で食卓を囲む佐々木家です。