499-福岡に前乗りする〇〇たち

〇〇:よっこいしょ…､

沖縄旅行の前日、荷物をまとめた〇〇はスーツケースを玄関に運ぶ。

ひよりすごい大荷物ですこと…(笑)

〇〇:まぁ三泊四日プラス福岡に前泊する上に、マリンスポーツに必要な装備も自前だからな

ひより:いってらっしゃい、お土産よろしく

〇〇:(笑)

ひなの:お兄ちゃん、もう行ける?

〇〇:大丈夫、じゃあ出発するぞ?

ひなの:いってきます

〇〇:いってきま～す

〇〇たちはスーツケースを引いて家を出る。

◇

〇〇:……。

ひなの:みんな遅いな～

そして一番乗りで長崎駅に到着した二人は、改札の向かいで突っ立って他の人たちの到着を待っていた。

好花:お待たせ

明里:重い……(苦笑)

未来虹:持ってき過ぎなのよ…(苦笑)

好花たちが〇〇たちに合流する。

〇〇:あとは彩花と美穂たちか…、

ひなの:美穂ちゃんは正恭くん次第だな…、

好花:彩花さんは諦めた方がいい…(笑)

未来虹:まぁ分かるわ…(笑)

そして美穂と正恭は時間ギリギリに到着した。

◇

彩花:お待たせ～…!(笑)

〇〇:……。

彩花:ごめんて…(苦笑)

集合時間に15分遅れでやってきた彩花。

好花:一応理由ききます?

彩花:減圧装置のOリングの交換忘れてた…(笑)

一同:はぁ～……、

彩花:でもあるあるじゃない?(笑)

明里:そういうのは前日までにやっとくんです…(苦笑)

〇〇:後輩に言われて恥ずかしくないのか?(苦笑)

〇〇たちは彩花に呆れながら新幹線に乗り込む。

〇〇:ひなの奥行って?

ひなの:分かった

好花:やっと座れる～…(笑)

◇

そして二時間後、〇〇たちは博多駅に到着し特急を降りる。

彩花:先にホテルチェックインする?

正恭:そりゃまぁこの荷物で飯は無理だろ(笑)

明里:早く荷物置きたいです…(苦笑)

〇〇:…一個くらい持ってあげるから…(苦笑)

一行は改札をくぐり、徒歩数分のホテルを目指す。

◇

〇〇:じゃあチェックインしてくるから待ってて?

好花:了解

〇〇は自動チェックイン機に向かい、チェックインを行う。

〇〇:はい、部屋の鍵

美穂:サンキュー

未来虹:丹生ちゃん、行くよ

明里:は～い

〇〇も好花と部屋に向かい、鍵を開ける。

好花:よっこいしょ…、

好花は部屋に入って早々ベッドに寝転ぶ。

〇〇:ご飯行くから荷物整理して?

好花:は～い…、

◇

そして再びエントランスに集合し、夜ご飯を食べに行く。

美穂:何食べる～?

ひなの:ラーメンか餃子

未来虹:ん～…、なんかいいとこあるかな～?

ひなの:あっ、そうだ

何かを思いついたひなのがスマホを取り出し、ある人物に電話をかける。

ひなの:もしもし、久しぶり～、今時間大丈夫?

ひなの:今博多にいるんだけどおすすめのラーメン屋か餃子屋ある?

ひなの:…うん…うん…分かった、ありがと、二次試験頑張って?

〇〇:…ひかるちゃんか、

ひなの:そう

福岡在住のひかるに電話でおすすめのお店を訊いたひなの。地図アプリで検索をかける。

ひなの:…こっちの方、

彩花:ついていきますか…、

◇

そうして餃子屋に到着した一行。四人ずつに分かれてテーブル席に案内される。

〇〇:とりあえず大鍋を各テーブル二つずつ、ビールとウーロン茶をピッチャーで

店員:かしこまりました

ものの数分で両方とも到着し、互いのグラスに飲み物を注ぐ。

〇〇:じゃあ飲み過ぎない程度に、

全員:乾杯～!

〇〇はグラスのビールを一気に呷る。

〇〇:くぅ～……、

明里:いただきま～す!

ひなの:…あっ、そうだ、忘れてた…!

美穂:何?

ひなの:誕生日おめでとう…!

明里:え、あっ、ありがとうございます…!(笑)

好花:…〇〇も忘れてたろ?

〇〇:…好花がプレゼント買ってたのは覚えてる…(笑)

好花:うちはちゃんと当日に祝ったもん、なぁ～?(笑)

明里:去年と全く同じ方法で来て、全く同じ方法でバレてたけどね～?(笑)

好花:丹生ちゃんのママ、声デカすぎんねん…(笑)

未来虹:へぇ～、お父様には会ったことあるけど、いつかお母様にも会いたいね、

正恭:娘さん預かってる身だから様呼び…(笑)

美穂:余計なこと言わない

正恭:はい、

〇〇:(笑)

◇

彩花:それで、〇〇と好花ちゃんのカップル生活は順調?

好花:そうですね～、イケメン彼氏を持つとモテモテで困りますね～(笑)

好花はウーロン茶をピッチャーから注ぎなから彩花の質問に答える。

彩花:なんか分かるわ～(笑)

好花:(笑)…待って、これウーロンハイや…、

〇〇:何しとんねん!(笑)

正恭:よりにもよってウーロンハイかよ、ビールより度数高ぇぞ?(笑)

好花:最悪…、

ひなの:まぁ後二か月だし大丈夫でしょ

好花:……(苦笑)

◇

そして話が盛り上がりすぎて、気付けば時刻は23時半。

〇〇:…そろそろ帰るで?

彩花:んっ、了解

〇〇は伝票を持ってレジでまとめて精算を済ます。

〇〇:好花歩けるか…?

好花:大丈夫大丈夫…、

ウーロンハイ一杯で顔が真っ赤になった好花。〇〇に支えられて外に出る。

◇

〇〇:じゃあおやすみ

彩花:おやすみ～

ひなの:寝坊しないようにね～

正恭:高本に言ってるからな?(笑)

彩花:(笑)

各部屋に分かれて、〇〇は好花をお風呂に入らせる。

好花:ふぅ～、ちょっと醒めてきた…、

〇〇:そのまま寝とけ(笑)

好花:(笑)おやすみ～、

そのままお風呂に向かった〇〇が髪を拭きながら戻ってくると、

〇〇:……(笑)

好花:💤💤

好花はベッドでぐっすりと眠っていた。


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