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44-芽実をイジメから助ける陽世
ぱ:ふんふ〜ん🎶
ある日陽世が上機嫌で自転車を漕いでいると、
ぱ:…あれ?
前に中学生らしき集団がいたが…、何やら只事では無い。1人の女の子を数人の女の子が囲んでいる。
女1:ほんと調子のってるよね〜
?:別に好きで告白された訳やないし…
女2:その澄まし顔がムカつくんだよ!
(ドカッ)
?:痛っ
どうやら告白された女の子に嫉妬してイジメているようだ。
ぱ:ちょっと〜、狭い道で何してんの〜?
女3:あ?
女4:てめぇには関係ねぇだろ?
ぱ:おぉおぉ、最近の皇海学園の生徒は血の気が多いなぁ(笑)
女2:…あんたこいつの知り合いか?
女2が顎で真ん中の女の子を指す。
ぱ:いや?初対面
女3:じゃあさっさとどっか行けよ
ぱ:はいはい、じゃあ帰るよ?芽実ちゃん
芽:えっ?
女1234:えっ?
ぱ:知り合いでは無いけど、知らないとは言ってないもん(笑)
芽:…お姉ちゃんの知り合いですか?
ぱ:厳密には私のお姉ちゃんと芽実ちゃんのお姉さんが仲がいい
芽:……彩花さん?
ぱ:惜しい(笑)美玲の方だね
女1:…この事って……
ぱ:報告して欲しい?
女4:いえ、それじゃすみませんでした!
女123:すみませんでした!
処分を恐れて4人は一目散に帰って行った。
ぱ:だったら初めっからやるなっつうの…(笑)
芽:あの…、ありがとうございます
ぱ:どういたしまして(笑)
陽世は歩いて芽実を家まで送ることに。
ぱ:なんで囲まれてたの?
芽:…同級生の男子に告白されて、それで生意気だって……
ぱ:…芽実ちゃんも災難だったね
芽:……いつもの事なので
ぱ:(苦笑)なんかあったら助け呼びな?助けてくれる人なんかいっぱいいるんだから
芽:そうですね……
陽世は泣きそうになっている芽実の頭をポンポンと叩く。
芽:…もう疲れました
ぱ:……好花さんはなんて言ってるの?
芽:お姉ちゃん受験生だから……
ぱ:芽実ちゃんもでしょ?
芽:……。
そんな話をしている内に、松田家に到着した。
芽:ありがとうございました
ぱ:じゃあね
芽実と別れた後、
ぱ:……そろそろ出てきたら?
陽:えへへ…
実は、たまたま2人が歩いているところを見かけた陽菜はこっそり後をつけていたのだ。
ぱ:どこからつけてたの?
陽:ん〜とね、陽世ちゃんが芽実ちゃんの頭をポンポンしてたところから
ぱ:そう…、学校での芽実ちゃんってどんな感じ?
陽:…あんまり見かけない
ぱ:保健室登校なんだっけ?
陽:うん
すると、好花が帰ってくる。
好:2人ともおかえり、どうしたん?
ぱ:それが……
陽世が好花に事情を説明すると、
好:……そう、ありがとね陽世ちゃん
ぱ:いえ…
事情を聞いた好花は凄まじい怒気を放っていた。
陽:…シバきます?
好:シバく…?そんな生易しいことするわけないやろ…?
陽ぱ:(めちゃくちゃ怖ぇ…)
好:とりあえず2人は帰り?もうすぐ日も暮れるし
陽ぱ:失礼します…
好:じゃあね
帰り道、あの4人がどんな目に遭うのか戦々恐々としていた陽世たちです。