第二話
陽子:何作る~?
スーパーにやってきて、正源司さんは一番にカートを引く。
〇〇:(笑)そうめんの予定なんだけどいい?
莉奈:なんでも大丈夫よ?
すみれ:うん、無理言ってるのこっちだし〜…、
私はオクラやキュウリ、トマト、ツナ缶をカゴに入れていく。
〇〇:後はティッシュ買って…、
日用品もカートに乗せてレジに向かう。
〇〇:よっこいしょ…、
背中からリュックを下ろしたら、中から財布とエコバッグを取り出す。
(ピッ…ピッ…)
すみれ:カート片付けてくるね
〇〇:ありがとう
お会計を済ませて財布をリュックにしまったら、背負い直す。
帆夏:エコバッグ持つよ?
〇〇:いいよ別に…(苦笑)
帆夏:妹ちゃん抱っこしてるのに両手に荷物はほっとけないよ…(苦笑)
〇〇:じゃあお願い(笑)
帆夏:はい(笑)
五人で団子になって家に向かう。
◇
(ガラガラガラ…)
〇〇:ただいま~
陽子:お邪魔しま~す!
帆夏:陽子うるさいから……!
正源司さんたちを連れて家に帰ってきた私。
祖母:おかえり、お友達もいらっしゃい?
莉奈:すみません、お邪魔します…
〇〇:ごめんね、うちお客さん来ないからスリッパ2つしか無いのよ…
すみれ:ううん、全然大丈夫だよ〜
四人を居間に通すと、ネクタイをハンガーにかけて台所でお茶を用意する。
祖母:…珍しいね、〇〇ちゃんがお友達連れてくるなんて…
〇〇:なんか成り行きでね…
お茶をお盆に乗せて居間に運ぶ。
〇〇:今ご飯用意するからゆっくりしてて?
帆夏:いやいやいや、そんな申し訳ないから……!
莉奈:私たちも手伝うよ……!
四人が立ち上がり、一斉に台所に向かう。
〇〇:そんなにいても仕事無いよ~(苦笑)
私は手を洗って引き出しから開いた牛乳パックを取り出す。
〇〇:トマトはくし切り、オクラは輪切りに切って?
陽子:は~い
そうめんの具材は四人に任せて私はきゅうりの浅漬けを作る。
〇〇:……。
すみれ:ほぇ~、すご~い…
〇〇:……⁇
なんで具材切ってないの?という私の脳内を読んだのか、
すみれ:私不器用すぎるからやらなくていいって…(苦笑)
〇〇:あぁ……(苦笑)
宮地さんが自身の不器用を自白してきた。
きゅうりに両面から斜めに切れ込みを入れたら、ジップロックに浅漬けの素と一緒に入れる。
〇〇:はい、モミモミして?
すみれ:は~い(笑)
私は棚から深鍋を取り出して、水を張ったら火にかける。
莉奈:具材切り終わったよ~
陽子:ツナ缶の油も切った~
〇〇:ありがとう、あとは居間で待ってていいよ?やること無いから…
陽子:分かった、妹ちゃんと遊んでる
◇
そしてそうめんが出来上がり、お皿に盛りつけて居間に運ぶ。
〇〇:お待ちどうさま
すみれ:わぁ~!美味しそ~!
陽子:いただきま~す!
莉奈:……(苦笑)
□□:ねぇね!
〇〇:はい、おすわりして?
□□をイスに座らせ、細かく切ったそうめんを食べさせる。
〇〇:あ~ん
□□:んっ
〇〇:美味しい?
□□:おいちっ!
帆夏:可愛い~…、
〇〇:(笑)…□□にはこのまま大きくなってほしいから…、
陽子:…どういうこと?
〇〇:ううん、何でもない
〇〇:そうめん美味しい?
陽子:めちゃくちゃ美味しい!
〇〇:それはよかった…(笑)
すみれ:〇〇さんは食べないの〜?
〇〇:食べるよ、□□が食べ終わったらだけど
すみれ:そっか〜……、
□□にご飯をあげている間にみんなもそうめんを食べ終える
陽子:じゃあ自由行動のスケジュール決めよ?
祖母:お皿片付けちゃうね
莉奈:あっ、ありがとうございます
〇〇:いただきます(笑)
~続~