
15-松田好花と高本彩花と勉強会
〇:ただいま〜
とある日の放課後、〇〇が彩花と好花を連れて帰って来た。
彩:お邪魔しま〜す
好:お邪魔します
今日は〇〇の部屋で3人で勉強会を行うのだ。
好:わぁ~、何かTHE・男性の部屋っていう感じですね
彩:どこかに大人な本とか隠してたりして(笑)
〇:んな訳あるか
3人とも部屋中央のローテーブルに座り、それぞれカバンや机から教材を取り出す。
〇:それじゃ、始めるか
〇〇の合図で3人とも黙々と自分の目の前にあるノートにペンを走らせ始める。
〇:……。
彩:……。
好:……ん?
勉強会が始まってからしばらくして、好花がふと入口の方を見るとドアが少し開いており、女の子が2人顔を覗かせていた。
好:〇〇先輩
〇:ん?どうした?
好:妹ちゃんたちが…
彩:え?…あ、本当だ
〇:ひより、芽依、そこで何してるの?
芽:いや~…
ひより:勉強会とは名ばかりで、実際は遊んでるんじゃないかと思いまして…
〇:ちゃんと勉強しとるわ(笑)
好:2人もこっち来て勉強する?
彩:いいよ、こっちおいで?
そういって好花と彩花が場所を空けるが、
ひより:いえ、ひよたんたちは遊ぶので忙しいので
芽:これにて退散
そう言って2人はどこかへ小走りで走っていってしまった。
〇:陽菜を見習って勉強してもらいたいよ、ほんと
彩:〇〇君も大変だね(笑)
自室で勉強しているであろう陽菜を頭に浮かべ〇〇が溜め息をつく。
(コンコン)
美:勉強お疲れ様、甘いもの持ってきたよ
1時間ほど勉強したところで、美玖が差し入れを持ってきた。
〇:あ、姉ちゃんありがとう
好:わざわざありがとうございます
彩:美味しくいただきます
美:じゃ、引き続き勉強頑張ってね
その後も2時間ほど勉強したところで、
好:すみません、そろそろ時間なので帰りますね
〇:あぁ、もうそんな時間か・・・
彩:じゃあ、私もそろそろお暇させてもらおうかな
〇:分かった。2人とも途中まで送っていくよ
3人とも身支度を整え、佐々木家を出る。
彩:やっぱ、他の人がいると勉強が捗るわ〜
好:そうですね〜、1人だとついついスマホとか見ちゃいますからね
〇:俺の場合は人が居ようが居まいがパフォーマンスは変わらないけどなぁ〜
彩:〇〇君は特別なの
そんなことを話しているうちに佐々木家の最寄り駅に着いた。
〇:じゃあ、2人とも気をつけて帰れよ?
彩:じゃあね〜おやすみ〜
好:おやすみなさい〜
夜風に吹かれながら帰路につく〇〇だった。