
90-タブペンを買いに行く美玖
美:〇〇、買い物付き合って
〇:んっ
ある日、コタツで寛いでいた〇〇は美玖に付き添い、買い物に行くことに。
美:よっこいしょ…
車に乗りこみ、エンジンをつける。
美:出発しま〜す
〇:……んで、何買いに行くの?
美:板タブのペンがボロボロなので新しいペンを買いに行きます
〇:はぁ…、どこに売ってんの?
美:市街地の方の電気屋
〇:あそこ売ってんだ(笑)
そして電気屋に到着する。
美玖は勝手知ったような足取りで2階のペンタブのエリアにやってきた。
美:ワコムのKP-501E-01X探して?5000円くらいのやつ…
〇:…了解(笑)
様々な種類のタブレットペンの中からお目当てのペンを探し出す。
〇:……これ?
美:ん?そう、それ
美玖は〇〇からペンを受け取り、レジに向かう。
店:お会計、5291円になります
美:5300円で
店:お預かり致します
店:お返しが9円と、レシートになります
美:ありがとうございます
店:ありがとうございます、またお越しくださいませ
電気屋を後にし、二人は家に帰った。
美:ただいま〜
菜:おかえり、どこ行ってたの?
美:電気屋、新しいペン買いに行ってた
菜:なるほど、…てか、ペン買い替えるの早くない?(笑)
菜:ついこの間だよね?買い替えたの…
美:……寝落ちしてよく落とすのよ…
〇:(苦笑)
美玖は二階の自室に上がり、〇〇もついていく。
美:えっ?どうした?
〇:いや、どんな感じなんかな~って(笑)
美:別に面白いもの何もないよ?(笑)
美玖は箱を開け、ペンを取り出す。
美:……よしっ
〇:早速使うんかい(笑)
美玖はデスクライトを点け、椅子に腰掛ける。
美:邪魔しなければ見ててもいいよ?
〇:どうも(笑)
美玖が専用のソフトを立ち上げ、ファイルを開く。
美:……。
美玖が真っ白なキャンバスにアタリを書いていく。
〇:ほぇ~……
美:……。
15分ほどでアタリが出来上がる。
〇:…こっから下書きに入るわけか……
美:そう、ここまでがアタリ、ここからが下書き
〇:……天ぷら…?
美:…知ってんだ…///
〇:どっかのネットスラングでしょ?
美:そう(笑)
恥ずかしくなった美玖はデスクに向き直り、下書きを始めた。
美:……。
〇:おぉ……
画面に向き合う美玖の顔は先ほどの赤面顔を違い、本気の顔だった。
〇:……。
〇〇は邪魔にならないように、そっと美玖の部屋を後にした。
菜:おかえり
〇:うん
菜:どうだった?美玖の手技は?
〇:すごいね、確かにあれならイラストレーターとしてやっていけるわ…
菜:でしょ?
菜:結局、事務所?には所属するみたいだけどね…
〇:まぁ、最初っからフリーでは難しいだろうしね…
〇〇は冷蔵庫から炭酸水を取り出し、菜緒の隣に座る。
自分の業を磨く美玖です。