25-GWの佐々木家

陽:お姉ちゃ〜ん

美:どうしたの〜?

GW初日、陽菜と美玖はリビングでくつろいでいた。

陽:ひま〜

美:学校の課題は終わったの?

陽:今日の分はお終い〜

美:早いうちに終わらせなよ〜?

陽:え〜

すると、2階から菜緒とひよりが降りてきた。

菜:やっほ〜、何話してんの?

美:課題を早く終わらせなよ?って話

美:ひよりも課題やりなさいよ?

美玖が菜緒の背中にいるひよりに向かって促す。

ひより:やってるも〜ん

菜:あれ?珍しい…

ひより:だって菜緒お姉ちゃんに殴られるもん(笑)

どうやら春休みの一件を覚えているようだ。

菜:本当には殴ってないでしょ(笑)

陽:そういえば芽依は?

ひより:知らな〜い

菜:寝てんじゃない?

愛:ただいま〜

すると、愛萌がバイトから帰ってきた。

美:おかえり〜

愛:疲れた〜

菜:お疲れ様、何か飲む?

愛:いや大丈夫

愛:……そういえば○○からのL〇NE見た?

菜:えっ!?見てないけど…

美:ちょっと待って、確認する!

陽:陽菜たちも!

家族のグループL〇NEのトーク画面を開くと、

〇［19時頃着きます］

久［了解］

ひなの［私も19時前に駅に着きます］

〇［駅に着きました］

〇［ひなのとロータリーで待ってます］

史［久美と向かってます］

というやり取りが行われていた。

ひより:お兄ちゃん帰ってくるの!?

陽:やった～!!

菜:…なんで気付かなかったんだろう

美:さっき久美お姉ちゃんたちが出掛けて行ったのって…

菜:これだろうね…

菜:というか、そもそも帰ってくるなんて聞いてないんだけど……

陽:確かに……

愛:でもL〇NEの文面を見る感じ、3人は知ってたってことだよね

ひより:私たちに秘密にしてたって事⁉ひど～い!!

ちょうどその頃、駅では……、

〇:久美姉ちゃんたち遅いね

ひなの:う～ん…

〇〇はひなのに抱き着かれながら、久美たちの迎えを待っていた。

〇:…で、いつになったら離れてくれるの?

ひなの:離れたいの?

〇:……重すぎるだろ…(笑)

ひなの:いいの、双子なんだから

〇:何だよその謎理論(笑)

すると、ロータリーに久美の運転する車が入ってきた。

ひなの:あ、やっと来た

(キキーッ)

〇:ずいぶん遅かったんじゃｎ……

史:〇〇～!!

〇〇が言い終わる前に史帆が思い切り抱き着く。

〇:(笑)ただいま

久:おかえり

久美もそっと近寄り、横から〇〇を抱きしめる。

〇〇の荷物をトランクに積み込み家へ向かう。

家では菜緒たちが、落ち着きなく歩き回っていた。

菜:そろそろ帰ってきたかな…

陽:お兄ちゃんまだなの?

ひより:お兄ちゃん遅い!!

すると、玄関のドアが開いた。

(ガチャッ)

〇:ただいま～!

〇〇たちが帰ってきたのだ。

陽:おかえり～!!

ひより:おかえり～!!

そう言って、〇〇に勢いよく抱き着く。

〇:ただいま(笑)

菜:菜緒たちも抱き着く!

美:おかえり～!

愛:待ってたよ～!

芽依以外の九人が玄関に集まっているため鮨詰め状態に。

久:とりあえずリビングに移動するよ(笑)

リビングに移動したところで〇〇が芽依がいないことに気付く。

〇:そういえば芽依は?

史:確かに…

美:たぶん上で寝てる

〇:…じゃあ寝起きドッキリ仕掛けてくるか(笑)

久:いってらっしゃい(笑)

芽依に気付かれないように二階に上がり、妹組の部屋のドアを開ける。

〇:(チョンチョン)芽依～

芽:ん～

〇:起きて～

芽:……お兄ちゃん⁉

〇〇に気付き、勢いよくベッドから起き上がる。

〇:ふふっ(笑)ただいま

芽:おかえり!!

〇〇を押し倒す勢いで抱き着く。

〇:芽依～、重いから退いて～(笑)

芽:やだ～

芽依が半泣き状態なのでどかそうにもどかせない〇〇。

久:〇〇～、大丈夫～?

久美が中々降りてこない2人の様子を見に行くと、そこには……、

〇:💤

芽:💤

仲良く並んで眠る2人がいました。