2020/12/25の日向文より
人生26回目のクリスマス
もっとこうクリスマスって凄く特別な日じゃなかったか!?と毎年思いながら過ごしているのですが、プレゼントをもらう側からあげる側の年齢になった昨今、特別な日だと思わせるサイドになってしまったことに気づいて、なんとなく悲しかった。
1年ぶりの有観客ライブの告知をした。
1年前の今頃なんて、ライブには当然お客さんを入れるものだったし、有観客・無観客なんて分け方をすること自体も自然なことではなかったように思う。1年でいろんなことが変わってしまった。君たちのことをたくさん考えた。
性格上、誰かを特別扱いするのが苦手だ。するなら全員にしたいから、それが無理なら誰も特別扱いしない。この考え方のおかげで、ライブに来てくれたお客さんの中から抽選でプレゼントをあげたら楽しいんじゃないか、という思いつきも、でももらえなかった人は……と考えて永遠とボツになっている。一度全員にお菓子を配布したことがあったな。
そんな私なので、今回有観客ライブをするにあたって、きっと今の現状では気持ちよく足を運ぶことができないであろう人のことを考えた。あなたたちが足を運べないのなら、日向文はライブをするべきではないのかもしれない、とずっと思っていたし、今でも悩んでいる。それでも今回有観客でのライブをすることに決めたのは、みんなのことを思う理由のせいで、ミュージシャンとしての日向文が倒れてしまっては、元も子もないと思ったからだ。
私はありがたいことに、ぎりぎりのところで音楽だけで生計を立てている。CDショップにCDは並んでいないし、ウィキペディアも作られていないような人間だけれど、確定申告の職業欄は「ミュージシャン」なのだ。たくさんリリースをして、メディアに出て、派手な活躍をして楽しませるようなことはできていないけれど、なるべく長いこと刃物みたいに刺さる歌詞を丁寧に歌っていたい。(ファンの方が日向文をこう表現してくれていて、とても嬉しかった)
日向文として言いたいことや、やりたいこと、発信したい事をやり続けるために、今ライブに来られない貴方といつかステージと客席でお会いできるように、今回有観客でライブを行うことに決めました。いつかライブに行きますと言ってくれた人のために、その言葉の多くが例え今は朽ち果てて忘れ去られていたとしても、その場を私から永遠に無くしてしまうことは避けたいのです。
今回のこの決断が、皆さまに伝わると信じて。聞いてないことを勝手に伝えてくるクソリプなど来ませぬように。2月7日名古屋、2月14日東京でお待ちしております。
↓間違って出しちゃった、消し方がわからないもの
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