カタツムリを食べるヨツボシケシキスイ
2024年4月。
飼育しているヒメマイマイカブリに、カタツムリ(ウスカワマイマイ)を与えたとき、同じケースで飼育していたヨツボシケシキスイが集まってきて、カタツムリを食べたので記録を残します。
ヨツボシケシキスイの飼育について
本来、ヨツボシケシキスイの成虫は、樹液や腐った果実を食べて暮らしています。僕は昆虫ゼリーを与えて飼育しています。
ヨツボシケシキスイ $${Librodor japonicus}$$
コウチュウ目 ケシキスイ科
最近飼育を始めた、ヒメマイマイカブリのエサにも昆虫ゼリーを使っていたので、たまたま同じケースで飼っていました。
※どちらも同じ雑木林で採集した個体です。
ただし、マイマイカブリは昆虫ゼリーやミミズだけで飼育すると、繁殖できないそうなので、今回、カタツムリをケースに入れて観察していました。
※カタツムリ(ウスカワマイマイ)は、別の場所で採集した個体です。
観察の記録
ヒメマイマイカブリがカタツムリを捕まえて食べ始めた時、床材の下に隠れていたヨツボシケシキスイが顔を出しました。
※どちらも、夜行性なので暗い部屋で観察を行い、撮影にはフラッシュを使用しています。
2匹のヨツボシケシキスイが、床材から出てカタツムリに近づいて来ました。そして、1分もたたずに、ヒメマイマイカブリの懐に潜り込みました。
その後、ヨツボシケシキスイは殻によじ登り、一緒にカタツムリを食べ始めます。
3匹目も来ています。
しばらく一緒に食べていたけど、ヒメマイマイカブリは前脚でヨツボシケシキスイを殻から落としました。
※もしかすると、触角に触れられるのが嫌だったのかもしれません。
さらに、ヒメマイマイカブリは、カタツムリを咥えて移動します。ヨツボシケシキスイはその場に置いて行かれますが、何度も追いかけて、一緒にカタツムリを食べていました。
考察
・ヨツボシケシキスイは、雑食かもしれない。
・カタツムリには、ヨツボシケシキスイに必要な栄養があるのかもしれない。
・ヨツボシケシキスイは、マイマイカブリの消化液で溶かされたカタツムリの肉に反応しているのかもしれない。
今後、行う必要がある調査
・本来、同じ雑木林にいる他のカタツムリやナメクジでも検証したい。
・生きたカタツムリを食べるか調べたい。
・マイマイカブリが溶かしていないカタツムリに反応するか調べたい。
・カタツムリの体内に残るエサによって、ヨツボシケシキスイの反応が変わるか調べたい。
僕は、ヨツボシケシキスの食性について詳しくないので、詳しい人にも話を聞きながら、調査を続けてみたいと思います。
おしまい
下は、ヨツボシケシキスイの記事です。
下は、ヒメマイマイカブリの記事です。
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