【天使代行ラングドシャ インタビュー】海へ、雪の街へと冒険する天使(代行)の話
初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。日向キタローです。
インタビュー企画第28弾はドシャ様こと天使代行ラングドシャさん。
ご自身の過去の冒険や歌など普段の活動のことをたくさん聞いてきましたのでお楽しみに。
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・いろいろ”活動をやりたい”っていう衝動とかを押さえつけていられないと思って、自分でやりましたね…(笑)
ー まず初めに自己紹介を兼ねまして、普段どういった活動をなさっているのかお聞かせください。
運がいいわね!セクシー&キュートな歌って描ける天使(代行)Vtuberのラングドシャよ!
ということで、普段は歌とかゲーム実況、お絵かきとかを中心に活動しつつ、あとはTRPGも結構多めにやりつつ、たまに冒険に巻き込まれつつ…といった形でいろいろマルチに活動させていただいております。
ー ご自身でTwitterや配信などでも過去に触れてはいましたが、改めて活動を始めた切っ掛けというのはどういったものになるんでしょうか。
元々、活動をどうしてやろうかと思ったかというと、純粋に楽しそうだったからとかなんです。
私が”Vtuber”というものを知ったのが、ミライアカリちゃんとかキズナアイちゃんとか”バーチャル四天王”っていうが出てきたのくらいに、ちょうどTwitterで『これがバーチャル四天王だ!』みたいな紹介記事が流れてきたんです。それを見て「面白そうだな~」とか「本当にこの人イルカみたいな笑い方するんだなあ」とか思って(笑)あとはミライアカリちゃんがVRChat内でいろんな人に体当たりで話しかけに行くみたいな企画があったりして、見ながら面白いなって感じていたんですよね。その時はまだ「こういうジャンルもあるんだな」ってライトな感じで見ていたんです。
その後、これまたTwitterで友達から回ってきたものがあって。それがにじさんじさんのSEEDsっていうグループで、そのグループがすごく好きで…。その中の鈴木勝くんの初配信を見て「Vtuberってこういう形の配信もできるんだ」「これは生身の人間じゃできないことだな」って感銘を受けて、そこからSEEDs全体にずぶずぶに好きになっていって…。
見ているうちに「これ私もやりたいな」ってなっていろんなVtuberさんを見た結果、企業さんに入って最初からある程度見てくれている人がいたり、サポートしてくれる人がいたりする方がやりやすいだろうなと思って、2018年の11月頃からですかね、企業さんのオーディションを受けまくったんですよ。
それで完全に第一段階で落とされるとかじゃなくて、動画審査受かって、通話面接も受かって、最後の対面での面接で落とされるっていうのが3回くらい続いて…。3回とかにもなると、合格かどうかを待っている期間が結構長くて、1,2年くらい経ったんですよ。それくらい経った時に「あ、これもう自分でやるわ!」って思ってデビューしました(笑)
ー 結果として”自分でやろう!”となって本当に行動に移すのってすごいですよね。バイタリティとかも含めて。
とにかくVtuberがやりたかったんですよ。今でも企業さんの方が今と比べたら負担とか含めて楽に活動できたのかなって思うんですけど、まずデビューしないと始まらないというか…。いろいろ”活動をやりたい”っていう衝動とかを押さえつけていられないと思って、自分でやりましたね…(笑)
自分で衣装を決めて、コンセプトを決めて…ってしたんですけど、初配信でいろいろ蓄えたものをどんがらがっしゃんと吹き飛ばされてしまって…。
・”ラングドシャ”という名前を借りる代わりに、その天使の信仰集めに協力するという形で海とか…知らん街とかに行ったりして冒険させていただいています。
ー その”いろいろと吹き飛ばされてしまった”ことが、活動の中で度々冒険する原因になっていますが…。現時点(2022年5月)でいくつかの場所に引っ張り出されていますよね。
引っ張り出されて(笑)
そうですね、相方の天使がいるんですけど、てんやわんやありまして…”ラングドシャ”という名前が本来その天使のものなので、彼…彼女…性別不詳なんですが…”ラングドシャ”という名前を借りる代わりに、その天使の信仰集めに協力するという形で海とか…知らん街とかに行ったりして冒険させていただいています。
ー 知らない場所に行くというのはかなり大変だとは思いますが、現時点でいろんな所に行ってみていかがでしたか?
死ぬかと思いましたね、率直に(笑)
なんかいろいろ大変な目にあったりはしたんですけど、総括すると楽しかったですね。いろんな人と出会えますし…相方もいいツンデレ野郎なので一緒に過ごしていて楽しいです。
ー その相方さん…代行をしているラングドシャさんと区別のために”2P”と呼ばれていますが、その2Pさんとの出会いからいろいろと大変だったと思います。改めて今振り返ってみていかがでしょうか。
最初、私は普通に”天使Vtuber”として活動する予定だったんですけど、2Pに出会って…というか初配信を邪魔されてしまいまして。結果的に天使代行っていう”普通の人間が天使のふりしてるよ”という風になったおかげで、そういう背景が珍しいのか結構面白がって見てくれる人がいて、そこはうれしい誤算だったかなと思います。
ー たしかに元から天使の方だったり、人間ではない方だったりはいろいろといらっしゃいますが、最初から天使”代行”で…と活動されている方は見ないですね。
「代行って何?」と大勢の方はなるとは思うんですけど…そこの詳細は初配信を見ていただければわかると思うので見ていただければ…(笑)
ー それから海の中に入ったり、空から落とされたりと…。
そうなんですよ(笑)
2Pの信仰を集めるために、いわば”アイドルのドサ回り”ですよね。困っている人のところにワープで飛ばされて、困っている人を助けて、信仰をもらうっていう目的のために冒険しているんですけど、毎度毎度落とされるところがおかしいんですよね…。海の上とか、空の高いところとか…。
ー だいたい1回の冒険につき1度は高いところから落ちてますよね。
絶対に1回は落とされますね(笑)そろそろ普通の場所におろして欲しいですけど…。まあ、1回目は自分からコメント欄が映っている鏡を取るために飛び降りてるんですけどね…。さすがにもう高いところから落ちるのは慣れましたね!
ー さすがに慣れましたか(笑)
慣れました(笑)
ー 冒険で行く先々でいろんな方と出会っていますが、そちらも改めて振り返ってみるといかがでしょう。
私が手伝った部分もあるだろうし、御本人方で掴み取ったものもあるだろうし、最終的に幸せそうにしているのがうれしいなって思うのが、その場所から帰ってくる直前の感想ですかね。
ー もう1回訪れるならどこに行きたいですか?
配信タイトルでいうところの第2話の時に、モーガンさんっていう魔法の使える人に力を借りて、水中で一時的に息ができるようになって海の中に行ったんですけど、その時は切羽詰まっていてやらなきゃいけないことがあって、すぐに海から上がっちゃって…。もうちょっと海の中を探検してからでもよかったかな…って(笑)
ー 生身だと肺活量とか諸々でずっと海の中にはいれないですからね…。
そうなんですよ。なのでもうちょっと探索とかしに行きたいですね(笑)
ー これから他の場所へ行く機会は多々あるかと思いますが、”こういう場所に行ってみたい”というようなものはありますか?
どういうところかぁ…。
1回もう行っちゃったんですけどお城に行きたいですね…。王子様とかお姫様とかが好きなので、絵本に出てくる”お城””みたいなところにもう1回行きたいな…。
あとはキレイな景色を見られたらいいかなあって思いますね。2Pが桜とか雪景色とか知らないものが多いのかなって思うので、2Pも見たことがない場所に一緒に行けたらいいなと思います。
ー 2Pさんとの付き合いも、初配信の時からなので1年とちょっとになりますが、1年ちょっと同じ人とずっと付き合いがあるというのはなかなかないと思います。最初の時と、今だと印象の変わった部分などはありますか?
ずっと一緒にいるんですけど、決定的な仲違いとかもなく過ごせているのかなとは思います。よかったな…。
最初の印象は「何こいつ?」ですね(笑)初配信を邪魔されて潰されてるので…。
でもなんで言うんでしょうか、口と態度は悪いんですけど、根がわりと優しい…というか人のことを心配してるんですよね、基本的に。(配信タイトルとしては)第3話の時に、ノエルちゃんっていう女の子としばらく一緒にいたいみたいなんですけど、彼女に対してもかなり心配してたみたいで。私に対しても、この前のお花見の時に(私が)めちゃくちゃ忙しくて結構お疲れ気味だったんですよ。それに対して「急ぎすぎなくていい」って珍しく優しいことを言ってくれたりだとか…そういう根の優しさみたいなところがあるので、今はなんやかんや好きですね。
ー 第三者として見ているこちらとしては、根の優しさの部分などは”天使”という肩書を持っている存在なんだな…と感じますね。
そうなのかもしれないですね、天使だからなのかな…?
そういう気持ちの変化はこの1年であったのかなという感じです。
ー こちらとしてはいい間柄に見えます。
いい間柄に見えます??よし!
ー 腐れ縁のバディもの感がありますよね。
やったー!うれしい!
・”Vtuberっていう媒体に対してこじらせていた感情”をとにかくギチギチに詰め込んだ曲なので…(笑)
ー その活動の中心になっている冒険…タイトル的には”おはなし”ですが、テーマソングもあります。そちらの作詞作曲がラングドシャさん御本人ですよね。
作詞作曲が私で、編曲が在宅セッションズという4人組の方にお願いしています。
ー 過去に作詞作曲などはやったことがあったんでしょうか。
(テーマソングの)『薄明光線』がガチの初めてですね。
ー 初めてで作曲までやったんですね…!?
いや、でも、作曲が自分ってなっていて「作曲できるなんてすごいですね!」って言われもするんですけど、FANBOXで公開している『薄明光線』の元になった私の作った分のメロディとか本当に拙いですからね…?
ーだとしても、イメージだけでも作れるのはすごいことだと思いますよ?
ありがとうございます…。
それ以前までは勉強はしていたんですけど、”作ろう”ってまでは至っていなくて…理論上は可能だけどやったことはない、みたいな…。で『薄明光線』で「よっしゃ!作るぞ!」って、普段使わない機能を引っ張り出してきて…。
ー 最初からテーマソングを作るつもりにはしていたんですか?
そうですね、最初から作るつもりにはしていました。
なにか1個テーマソング的なものがあれば、宣伝的にもいいかなと思ったし、あとは単純に私がテンションが上がるので1曲欲しいなと思って(笑)
でも実際『薄明光線』から知ってくれた人も多いみたいで、デビュー直後の(AZKiさんのチャンネルでやっていた)『音楽を止めるな』っていうイベントがあって「これで知ったよ」っていう方がいたので、『薄明光線』がチャンネルの宣伝大使じみているというか、プラスになっている部分があるのかなと思ってうれしいですね。
ー 自分もその『音楽を止めるな』で『薄明光線』を聞いて、ラングドシャさんを知りました。
なんかこう…『薄明光線』を宣伝に使うというよりも、私がテンション上がるからっていう気持ちの比重が作ったときは大きかったんですよね。「デビューして、初配信して、エンディングでオリジナル曲ドーン!は多少インパクトになるよな、へへ…」と思っていたんですけど、結構聞いてもらえてるみたいで、たしか今1万再生越えてるんだったかな…。
ー 今確認したら1.5万再生を越えてますね。
ありがたいなあ…。正直こんなに聞いてもらえると思っていなかったので、うれしい誤算ですね。
ー 純粋に曲単体としてもすごくいい曲だと思うので、フックにはなっているのかなと個人的にも思います。自分がこのフックに引っかかったというのもありますが…。
わりと歌詞も思想が強いと思うんですよね。
結構、自分がVtuberをやるにあたっての原動力というか、「もっとこういうことできるじゃんVtuber」みたいな、”Vtuberっていう媒体に対してこじらせていた感情”をとにかくギチギチに詰め込んだ曲なので…(笑)わかる人には伝わる感じで、思想の強いものが詰め込まれていますね。
ー ある程度Vtuberっていうものを見ている人に対しても、歌詞単体で見ても刺さるものが多いんじゃないかなと思います。
やったぜ!
・あれはただただオタクが自分の好きなソシャゲのシナリオをリスナーに音読して聞かせる配信です。
ー 冒険の他にも歌やゲームなど、幅広く活動していらっしゃいます。個人的に印象の強いものでいうと、”メルスト(メルクストーリア)”ですね。
メルクストーリア、だいっすきで。メルスト(メルクストーリア)の配信に関しては本当にただただ好きなものをリスナーに押し付ける配信になっています(笑)
メルストは本当にシナリオが素敵で、音楽とかグラフィックとかもキレイで…。運営さんのスタンスとかも私も見習わなければいけないなって思うんですよね、ものづくりっていう面で。作り手としても尊敬しているし、単純に作品としても大好きっていうソシャゲです。
いろんな人にこのソシャゲの楽しさを知ってほしいっていうところで「じゃあ…読むか…!」って(笑)あれはただただオタクが自分の好きなソシャゲのシナリオをリスナーに音読して聞かせる配信です。
ー 見る度に「楽しそうだな…」と思っています。言い方はちょっと悪いかもしれませんが、”ちゃんとオタクしているな”と感じます。
超楽しいですよ!
オタクですもん!正真正銘!メルストに関しては(笑)
本当に趣味の趣味の配信で、こういったらなんですが、メルストって超大手とか大人気!ってわけではないと思うんです。最近8周年を無事に迎えて、老舗のソシャゲだとは思うんですけど。なので、あんまり見に来る人がいないかなって思っていたんですけど、「この配信からメルスト知りました」って言ってくれるリスナーさんがいたり、メルストのファンの方が見に来てくれることがあったりしてうれしいですね。
コメント欄でそのストーリーに対してのリアルタイムでの感想とかも見れるので…ほら、オタクって自分の好きな作品へのリアクションって見たいじゃないですか…?そういう需要もあるのかなっていうのはありますね。
ー 自分だけで読んでいるのではなくて、人に読んでもらっているところを横で見る瞬間が楽しいというのはありますよね。
そういった形で意外と需要があるのかなと思ってうれしいですね。
ー ゲーム配信の最近の主流といえばFPSやホラーゲームとかになってくるかと思いますが、そういうものはあまり配信ではやっていませんよね。
単純に怖がりなんですね私…。
見ているときも「ぎゃー!怖い!」とか悲鳴を上げちゃう方なんですけど、見終わってからも寝れなくなったり、ドアとか戸棚のちょっとした隙間とかが怖くなったりするんで、ホラーというジャンル自体が苦手だからやらないっていうのが大きいですね。
でも、最近『つぐのひ』っていうゲームをやりました。1話から3話まで一気にやるっていう配信をやって、案の定のどがガッサガサになりましたね。途中から声出し合戦みたいになって(笑)結構楽しかったですね、あとに引きすぎない感じで。
あとは単純にゲームが下手なんですよ…。
ー (ゲームが下手ということに関しては)ご自身でも結構言ってらっしゃいますよね。
ホラーを怖がっているうちはいいんですけど、操作に詰んだらひたすら怖い空間をずっとまごついちゃうことになるので、それもあってゲームを選ぶ原因にはなっているのかなと思います。
ー ボリュームのあるゲームもいくつかやっていらっしゃいます。
『龍が如く7』とか『Pokémon LEGENDS アルセウス』とか…。アルセウスは今ちょっと止まってしまっていますけど。
格闘ゲーム(『ストリートファイターV(ストV)』)もやっていました。
ー ご自身でゲームが下手と言っていますが、回数を重ねるにつれて上達していってましたよね。
そうなんですよね~!
ただ、忙しさにかまけて(ストVは)裏で練習する時間が取れなくなって、配信でするのはやめてしまったんですけどね。配信上でアドバイスをもらって上達できる分はいいんですけど、アドバイスをもらって上達できないのはまずいなあと思ってやめてしまった記憶があります。ストV自体は楽しかったので、また時間をまとめて取れそうだった再開したいなとは思っていますね。
・”ボカロ”と”歌ってみた”っていうものを取り巻いている全体の文化というのが好きなんですよ。
ー ゲーム以外だとお歌の方をカバーで何曲かあげていますよね。
ボカロが好きなので、やっぱりボカロが多いですね。
昔からいろんなボカロ曲を聴き漁って、マイリストなりブックマークなりをしていくというのを趣味の1つにしていました。
歌いたい曲は今まであげてきた曲でも全然足りなくて、いっぱいあるので、それをちょっとずつ形にしていっている途中です。
ー 古めの曲から新しめの曲まで幅広くカバーしていますよね。
古いのも新しいのも全部好きで…なんというか、”ボカロ”と”歌ってみた”っていうものを取り巻いている全体の文化というのが好きなんですよ。ボカロPさんが曲を投稿してくれて、ありがたいことに…本当にありがたいことにオケ音源を公開してくれて、それをカバーすることによって、原曲とはまた違った魅力を引き出せだったりとか、その曲をその人がカバーすることによって別の文脈が生まれるっていうものだったりとか…。そういう形っていうのが私は本当に好きなんです。
例えばですけど、”狼系Vtuberと赤ずきん系Vtuberの2人組がいて、仲いいみたいな関係性を築けている”っていうような2人が『おおかみは赤ずきんに恋をした』を歌ったら、めちゃくちゃエモいじゃないですか。これは例ですけど、そういったような形のものがVtuberっていうものに対してすごい親和性があると思っているんです。そういうものがやりたくて”歌ってみた”をやっているんだろうな、と。
なので、自分が曲を歌う時も”ラングドシャ”に曲調や歌詞が合うかどうかっていうものは重視して曲を選んでいますね。
ー 今まで自分がカバーした中で、特に自分で気に入っているものなどはありますか?もちろん全部の曲が気に入っているとは思いますが、ここであえていくつか選ぶとしたら、になりますが。
迷うなぁ…。
1つは『初音ミクの暴走』ですね。ちょいちょい歌詞のアレンジを入れて、”ラングドシャらしい歌詞”にしつつ、曲調としては早口だったり、キーが高かったりして、曲の難易度自体も高めかなと思っているので「おお、これが歌えるんか…」っていう楽しみ方もできるでしょうし、”私”っていう人間の面白みとか強みとかが詰まっている曲かなと思ってお気に入りです。イラストも結構お気に入りですね。
ー 歌詞のアレンジも癖があるといいますか、”ショタで家が建って”いますし…。(「この家全部ショタでできてるわよ!ねえ食べていい?」というセリフパートがある)
(笑)
そうですね、ショタは主食なので。米・パン・麺・ショタが世界四代主食と言われているので。
ー それで家を建てて、なおかつ食べようとするのは危険だと思うんですよね…。
建材としても使えるので、ショタっていうのは優秀な生き物だと思いますね。
……………え?
なにかおかしい部分とかありましたか?ショタで家を建てることに。
ー 違法建築かな…と(笑)
やっぱりVtuberってズレた人が多いのかな…不思議だな…。
まあまあまあ、ね?1曲目は『初音ミクの暴走』で、もう1つ気に入ってるのが『劣等上等』ですね。
この曲って「絶対すごく有名になった人間じゃなくて、むしろ伸び悩んでたりする人が歌う曲や!」ってイメージが個人的にあって、初期のうちに歌おうと思っていたんですよね。私ってあんまりガツガツというか「上に行きたい」っていうものを表に出さないようにしてきてるんですけど、めちゃくちゃ思ってはいるので、その気持ちを全部歌として出せるようにってぶつけました。
曲自体へのアプローチも、結構カッコイイ曲なんですけど”青い曲”でもあって、”強い人間が強く歌う”曲じゃないなって私は思っているんです。”弱い人間が精一杯イキっている感”を出せるようにと思って歌った記憶があります。
ー このときのイラストもとてもカッコイイですよね。
へへ…。自分で描いたんですよ…。基本的にコラボ系のものに関しては絵師さんに依頼したりはしますけど、私のソロの時は私が描いていますね。”歌って描ける”って自分で言っているので押し出していくべきかなと思っています。
ー 歌も歌えて、イラストも描けてと自分でそのあたりをできるというのは本当に”強いな”と思います。
やっぱり自分でも強みかなと思っています。こういう演出がしたいなって思って自分でできるのでそのへんはいいなと思いますね。
ー ボカロ以外でなにか歌ってみたい曲はあったりしますか?
もちろんあるんですけど、そっちは全然ジャンルが固まっていなくて…。2次元アイドルコンテンツとかも歌いたいし、実際のアイドルの人の曲も歌ってみたいし、Official髭男dismみたいなJ-POPやロックの人たちの曲とか…。あとは”オタクはだいたい知ってるシンガーソングライター”みたいなものとか、本当にジャンルがバラバラなんですよね。ボカロも結局曲のジャンルはまばらなんですけど。
なので、歌いたいものってなったらジャンルはバラバラですね。
・「ああ、一緒に曲を作るっていうのはこういう感じかあ」って感慨深かったです。
ー カバー以外にもテーマソングの『薄明光線』以外にもいくつかオリジナルで楽曲がありますよね。
ちょくちょくいろんな企画の方に参加させていただいていて、作った曲がいくつかあって、それはボーカル参加というような形ですね。
ー 作詞作曲をした『薄明光線』とはまた勝手が変わって来るとは思いますが、実際にそういった企画に参加してみていかがでしたか?
そういう企画に参加した時に、まず企画に呼ばれた事自体がめちゃくちゃうれしくて…。私、「歌って描ける」とは言いつつ、歌ってみたも出しつつ、それはそれとしてそれ以外の人間としても知られている節がありまして。自分の歌を買って企画に参加させようって思ってくれた人がいるっていう事自体がすっごくうれしかったですね。
歌わせてもらったあとの感想としては、その企画によるっていう感じなんですけど…。以前、庚(こう)さんという方主催の『Red Laver (#あかのりEP)』っていういろんなトラックメイカーの方と歌をやっているVtuberの方とでタッグを組んでオリジナル曲を出すっていうのがあって、そこでWorker//Holicさんと『Möbius-転廻-』っていう曲を作らせていただきました。その時は歌詞をWorker//Holicさんと通話を繋いで、「ここはどうしましょうか」とか「ここ、文字数に合うええ感じのワード欲しいんですけど…」とか2人でウンウン唸りながら歌詞を考えた記憶があります。曲は私が「こういう曲で!」っていくつか例とかを出して、雰囲気をボヤッと伝えたら、Worker//Holicさんがめちゃくちゃカッコイイものを作ってくれました。
ー 2人で歌詞を考えたんですね。
『薄明光線』の時は「これが私の作った拙いメロディで、これが歌詞で、それでこの拙い曲をええ感じにして欲しいんです…」みたいに結構文字上のやり取りが多かったんですよ。『Möbius-転廻-』の方は通話を都度繋ぎながら作ったのでより2人で作った感が強くて、歌を録り終わって提出して完成音源聞いた時は「できました!できましたよワカホリ(Worker//Holic)さん!」っていう気持ちでしたね(笑)「ああ、一緒に曲を作るっていうのはこういう感じかあ」って感慨深かったです。
ー 今後もそういうものもやっていきたいですか?やりたいとしたら曲調とか。
バリバリにやっていきたいですね。ジャンルは好きなジャンルがたくさんあるので「これ!」っていうものがビシッと決まっているわけじゃないんですよね。自分の声質が似合う曲のジャンルはこれだ!っていうのも決まっていませんし。なんだろうなあ…。オリジナル曲は作りたいし、こういうのが作れたらいいなっていうのはあるんですよね。例えば『薄明光線』じみたアニソンっぽい曲とか、カッコイイ系の曲も歌わせてもらえる機会があればうれしいです、より思想が強い歌詞のバチバチのやつを。あとは『水流のロック』を歌った時、バラード系って声に合っているのかどうか不安だったんですけど、意外と好評でそういうしっとり系のやつも歌いたいですね。
ジャンルというか、今だと厳しいのでいつかできたらいいなっていう夢なんですけど、ボカロが好きなので自分が元々好きだなって思っているボカロPさんに1曲ずつ書き下ろしてもらった曲を集めたアルバムを作りたいなって思っていますね。ボカロオタク歌い手みんなの夢だと思うんですよ。
ー それは自分個人としても聞いてみたいですね。
実現できるように頑張ります!
・中学生の途中くらいからパソコンとペンタブレットを手に入れて、パソコンでも描くようになって…というような感じで今日までに至るといった感じですかね。
ー 先程MVのイラストもご自身で描いているというお話もありましたが、イラスト自体はどれくらいの期間描いているんでしょうか。
絵自体はそれこそ物心ついた時からお絵かき自体は好きだったと思います。小学校の頃に近所のお姉さんにマンガ調のイラストの描き方を教えてもらって、そこからかわいい女の子を量産するのが楽しくなっちゃって(笑)当時読んでた少女漫画とかアニメ絵本とかを見て、かわいい服を着たかわいい女の子を量産するようになって…っていうのがはっきりイラスト描き始めたきっかけとかですかね。それと付属するようにお話を考えるようになったりして。自分の頭の中でいろいろお話を考えて、そこに登場する人物のキャラデザをして…っていうのをめちゃくちゃ繰り返していました。その過程で上達したといえばしたんだと思います。中学生の途中くらいからパソコンとペンタブレットを手に入れて、パソコンでも描くようになって…というような感じで今日までに至るといった感じですかね。
ー ある一定数が通っていそうな感じの道筋ですよね。
そういう道筋の中で、メイキング動画を見てみたり、教本を買ってみたりとか単純に数をこなしたりして、今かろうじて人前に出せるレベルになったのかなと思います。
ー 今のところ依頼とかは受けたりはしていませんよね。
シンプルに忙しいので受けていないですね…。ワンオペVtuberなので…。イラストだとやっぱり描くのに時間が必要なので、依頼を受けすぎて自分の活動の時間がただでさえないのに取れなくなったらマジでまずいなって思って。
ちょくちょく「依頼は受け付けていますか?」っていうご連絡とかが来るので、需要はあるのかなと思うんですが「忙しくて無理!」って感じで…。ありがたいんですけどね。
・根っことしては”やりたいことをやりたい”っていうのがあって、そのやりたいことの為に”力をつけたい”っていう感じですね、手段として。
ー ここまで、現在までの活動に関してお話をお伺いしてきましたが、これから活動をしていく中で自分でどういうことをしていきたい、というようなものはありますか?
山ほどありますね(笑)常に自分のやりたいことに振り回されながら今日までやってきたので。
それこそさっき言ったみたいに、”いつかの目標”だとボカロPさんに1曲ずつ作ってもらったアルバムを作りたいし、また在宅セッションズさんと組んで『薄明光線』の続編というか第2弾みたいな曲も作りたいし、やりたいゲームも結構あるし…。それから歌ってみたも、これは言いましたけど、まだまだたくさんあるのでそれも出したいですし…。あとはなかなか手を出せていないんですけど、バラエティに富んだ企画配信とかもやってみたい気持ちもあるんですよ。
そういうやりたいことに対して、今の私がもっと作業を頑張ったり忙しくしたりしたら実現できることは、随時着手していってるんですよ。でも、こう…現実的な話になっちゃうんですけど、登録者数とかお金がなくて足りなくてできないっていうこととかが多くて…。あとは3Dの身体も欲しいよね~っていう。リアルイベントの歌イベとかも出たいし、3Dの身体があったら出せる動画とか配信の幅も広がるだろうしっていう。
ー かなりの金額がかかるという話はよく聞きますよね。
もちろんちゃんとしたものを作ってもらうには、ちゃんとした対価が必要になってくるっていうのはそうなんですよね。
現状、手が届かないものに対してもやりたいことがいっぱいあって…っていう状態で、「あれがやりたいこれがやりたい!うおおおお!」っていう衝動がいっぱいいっぱい自分の中にあって、それを実現するための力が欲しいって感じですかね。時間とか、お金とかのリソースもそうですし、人気というか登録者数とか集まったファンの数次第でそれまで動かなかったものが動いたり、声をかけられる人が増えたり変わってくると思うので。
ー 一概に多ければいいというわけではないんでしょうけど、それはそれとしてある種の指標にはなりますからね。
そういう意味で、ざっくりした方針としては力をつけたいっていうものになるんですかね。根っことしては”やりたいことをやりたい”っていうのがあって、そのやりたいことの為に”力をつけたい”っていう感じですね、手段として。
ー これまでお聞きしたことと被る部分があるとは思いますが、なにか宣伝しておきたいことなどはありますか?
次の冒険というか、信者集めに出掛けるのは初夏頃になるかと思うので、予告をお楽しみに!ということで。
あとは日頃からほぼ毎日なにかしらの配信をしているので、よかったら私とそういう楽しい日常を過ごしてもらえたらうれしいです。
次の冒険までに時間もあるので、今のうちに過去の冒険を見ておいてもらえると。
ー 数が溜まってくると追うのも大変ですしね。
よりイッキ見するのが大変になってくるかなと思うので!
どこから見てもある程度わかりやすいと思うので、好きなところから見ていただけるとうれしいです。
ー 個人的には最初の10分くらいを見たら最後まで見たくなるような気がします。
そう言ってもらえるとうれしいですね。
楽しんでもらえるとうれしいなと思うので、よろしくお願いします!
取材・文:日向キタロー
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