ビジネス目線から見た「ひなたエキス田沢湖」
パンデミックをきっかけに「サポーター」から「プレイヤー」になる決意が出来たことで物事は動き出しました。運営体制を変え、社名を「株式会社hinata」に変更し、2021年4月「ひなたエキス田沢湖」が生まれます。
今回はひなたエキス田沢湖をビジネス目線でお話することから始めようと思います。ひなたエキス田沢湖の特徴は3つあります。
①「田沢湖に置くな、手前に置け!」
「スムージー屋」をスタートすると計画した時、迷わず観光地に置くと決めていました。理由は日常の延長線上だとライバルが存在したからです。どのEAONに行っても大抵「生ジュース屋さん」が存在します。その価格だと秋田県産・少数ロットしか仕入れられない私たちは勝負できない。
「秋田県産の作物だからこそ喜んでくれる人」をターゲットにすると考えた時、観光客(非日常を楽しむ人)一択でした。そこで県内随一の観光地田沢湖に場所を絞って場所探しをしていました。
田沢湖に通い、数カ所の道路で車の台数を集計していきました。すると分かったのは、田沢湖を通る車より、その手前の十字路の方が圧倒的に車が多かったことです。今思うと当たり前なのですが、最終的な訪問地に店を置くより、その手間に置く方が明らかに集客力があります。
紆余曲折ありましたが、ご縁を頂き、今の場所(右:乳頭温泉 左:田沢湖 上:玉川温泉 下:角館)でお店を始めることが出来ました。
②氷を使わないスムージー
これまで多くのスムージー屋を訪問しましたが、多くは氷を入れてミキサーにかけます。私たちはその代わりに冷凍した果物をたくさん入れて作ります。
これを可能にしているのが農家さんから直接仕入れている規格外作物です。果物の使用量が多いことが他のスムージー屋さんとの差別化ポイントになっています。
オープンして1ヶ月が経過した頃、県外のケーキ屋さんが来て「苺の濃厚スムージー」を飲んで私に話しかけくれました。
「この価格であれだけ苺入れたらダメだよ!」
ケーキ屋さんの苺はまさに規格品なので、原価を気にされたんだと思います😅
*規格外作物の取り扱いには難しさや賛否も存在します。そのお話はまた今度しっかりしたいと思います。
③ワンオペで運営できる体制作り
「ひなたエキス田沢湖」はテイクアウト専門です。また、商品の数がとても少ないです。基本的にその時旬のスムージーとポタージュの2種類しか販売していません。いくつか理由はありますが、一番影響を与えているのが運営人数です。
ひなたエキス田沢湖の場合、1時間当たり20,000円の売上はワンオペで実現可能です。飲食店だとおよそ1時間当たり4,000円の売上があればアルバイト1人入れられますが、ひなたエキス田沢湖だとその5倍を一人で対応することが可能です。その理由は商品数を絞って運営していることにあります。
今年に入ってから平日は完全ワンオペに移行しました。その時のメンバーがお客様が落ちつた時に看板を出して、「1時間休憩頂きます」とお店を閉めてしまいます。
なぜ、これほどワンオペ運営にこだわるのか?
それは観光地特有のお客様の流れにあります。オンシーズンの時の週末はびっくりするほどお客様が訪問くださいます。一方でオフシーズンの平日は休日の10%ほどに落ち込むことも多々あります。
お客様の増減が激しい中、年間を通して仕事を供給するためには、なるべく少ない人数で運営し、たくさんお客様が来てくれる時に対応できる体制がどうしても必要でこのような形になりました。
お客様には少ない商品数や休み時間などご迷惑をお掛けしてしまいますが、試行錯誤の途中段階として、お許しいただければ有り難いです。
今日も長い文章を読んでいただき、ありがとうございます!
今回は終始、ビジネスのお話になりました。
こんな裏側の話も面白いかなと思って、赤裸々に書いてみました。
「あれ?」
「自然と繋がる話は?」
そんな疑問を持った方はいませんか?w
果たして、ひなたエキスは「自然とお客様を繋げているのか?」
そんな話を次回書きたいと思います^^