この世で一番尊敬している人は、義母
裏表が全くない人
夫の実家に一人で住む、白髪で小柄な91歳
大工の家に生まれた、8人きょうだいの長女
小学校を卒業し、家の仕事を手伝いながら
母親のように、小さな妹や弟達の世話をしてきた
子育てを終えた晩年、姑の介護、病気の夫の介護に明け暮れた
我が家の子どもたちが、小さかった頃
夏になると、一ヶ月近く帰省し
朝から晩まで、走り回り、小競り合い
ちゃぶ台の下のジュータンには、食べこぼしのシミがついた
けど、のぶさんは、いつもニコニコ笑っていた
義母は、一番最後にお風呂に入り、水滴を拭き取ってから寝た
そして、朝、一番に起き、小さな台所で、味噌汁の出汁をコトコト煮ていた
義母は、私に、子育てのことやその他、意見したことはない
いつも、穏やかでいる
今回、踏ん張って帰省し
小さな子供みたいに、大好きな手料理を
いくつもリクエストして作ってもらった
「最高に美味しい!」の言葉に
照れながらも、ニコニコしていた
私たちだって
目立たないけど、裏表のない凛とした行いで
周りの人たちに「たしかな愛」を発信できるんだよ
のぶさんみたいに!
こもれ美
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