平成を子供で過ごした我々へ
私はガチャガチャが好きで、見つけると、ついつい吸い寄せられてしまう。
私が思うガチャガチャのすごいところは、最近の流行を押さえているところだ。
ガチャガチャはトレンドの縮図である。
わかっている、言い過ぎである。
でも、半分本気で私はそう思っている。
例えば、アニメや漫画のキャラクターをモチーフにしたガチャガチャも多くあるが、それを見るだけでも、何が今、人気で話題のアニメなのか少しわかる。
鬼滅の刃、呪術廻戦、最近ではブルーロックのガチャガチャも増えてきた。
他にもワンピース、ドラゴンボール、ハイキューなど、根強い人気を感じるガチャガチャもある。
ガチャガチャになるくらいだから、それだけ需要がある、つまり人気のアニメだと伺える。
さて、最近、やたら増えてきてるなと思っているのが、
「平成に流行ったあれこれをモチーフにしたやつ」である。
例えば、たまごっち、おジャ魔女どれみ、エンジェルブルー、メゾピアノ・・・。
この言葉たちの羅列を書いている私の胸がきゅっとなる。
もう、それくらい情緒が揺さぶられる奴らである。
エンジェルブルーとメゾピアノなんて、子供のころの私にとっては、高級な子供服で、着ている同級生をみると憧れの気持ちでいっぱいだった。
おジャ魔女どれみは最初のシリーズから最後まで全部見ていて、日曜朝のルーティンアニメだった。先日実家に帰って写真を見返していたら、ドレミちゃんのコスチュームを着た幼き日の私の写真が出てきて、びっくりした。
たまごっちは何度、ござるっちを繰り返したことか。それでも、なんとか頑張ってお世話して、まめっちが育った時はどんなに嬉しかったか。
にしても、なぜ、令和の今、平成に流行ったあれこれがこんなにガチャガチャになっているのだろうか。
私が思うに、平成を子供として生きた人たちが、令和になり社会人として生きていく中で、お金をもった消費者となったからだと思う。
そして、お金をもったあの時の子供達が、あの頃の憧れを大人になった今、回収しているのではないだろうか。
オードリーのオールナイトニッポンを聴くと、昔憧れだったエアジョーダンを買った話、懐かしいグレゴリーのリュック、キン肉マン消しゴム・・・そんな話が出てくる。
聞いていた時は、昔流行ったものをなんで今、買うのだろうと思っていたが、今ならわかる。
あの時の憧れを今、迎えに行っているのだ。
企業が、私のような過去の憧れを迎えに行く消費者をターゲットにしていることは、薄々気づいている。
それでも、懐かしのアイテムを手に入れるため、お金を消費してしまうことはやめられないである。
お金をもった子ども大人は恐ろしい。
こうして、今日も私は、エンジェルブルーの巾着欲しさにガチャガチャを回すのであった。
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