スポーツの秋、スポーツ観戦の秋
最近、気づいたことがある。
それは、私はスポーツ観戦が好きだということだ。
思い返せば、地元のサッカーチームの観戦に行っていたし、テレビで何かスポーツがやっていれば、吸い寄せられるように観ていた。
だが、自分がスポーツ観戦が好きということには気づいていなかった。
それは、自分の生活の中に自然とスポーツが存在していたからだと思う。
私が、この気づきを得たのは、夏に地元に帰り、おばあちゃんの家に行った時のことである。
おばあちゃんの家につき、玄関で何度声をかけても、反応がない。
扉は開いていたため、
「おばあちゃーん、来たよー。入るよー。」
と、言いながら家の中へ入る。
すると、ソファーの上に、もうすぐ90歳とは思えないほど、背筋が伸びたおばあちゃんが座っていた。
そして、今からまさに始まる、なでしこジャパンの試合を観ようとしていたのだ。
驚いた表情のおばあちゃん、私も驚いた顔でおばあちゃんを見た。
え、おばあちゃんってサッカー観るの?
しかも、たまたまテレビをつけたら始まったと言うよりは、待ち構えてました!というばかりに、準備万端な様子である。
久しぶりに会ったにも関わらず、一番最初に出てきた言葉は
「おばあちゃんってサッカー観るの?」
であった。
そんな驚いた話を、後日、母と叔母に話したところ、
「知らなかったの?おばあちゃん、スポーツ観戦好きなんだよ。
しかも、結構詳しいんだよ。選手とか、ルールとか、今の戦績とか。
観てるとね、悔しがったりしててね。
野球も観てたし、相撲とかバレーも見てたかな。」
驚きであった。
私の知っているおばあちゃんは、ケロッとしてて、マイペースで、逞しいおばあちゃんで、スポーツに興味がある人とは思っていなかったのだ。
その、おばあちゃんがスポーツに詳しくて、試合を観て悔しがったりするなんて。
思い返すと、我が家系は割とスポーツ観戦が好きである。
おばあちゃんだけでなく、おじいちゃんも、母も叔母も好きである。
なんだ、みんな、好きじゃん。
あれ、待て、私もじゃん。
こうして、スポーツ観戦好きという新たな自分の一面を再確認したのである。
最近でいえば、バスケW杯。
ほぼ毎試合観ていたし、誘われて、オーストラリアとフランスの強化試合も観に行った。
バスケW杯開催中は、日本の試合が大体1日おきにあったので、今日は仕事から帰ったら、試合が待ってると思うだけで、日々頑張れた。
毎試合、ドキドキ、ハラハラ、決して一筋縄では行かない、波乱ばかりの試合で、バスケの素晴らしさを何度も感じた。
スポーツを観ることの魅力は、数多くあると思うが、プロの圧倒的な運動能力の高さ、常人離れした技術、勝利への闘志、そういったものが私の心を揺さぶることは間違い無いだろう。
スポーツの秋。
スポーツ観戦の秋。
今は、ラグビーW杯にバレーW杯、アジア大会もあり、日々スポーツ観戦に事欠かない。
私はこの秋も、スポーツに魅了される日々を送るのだろう。
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