「不眠症の自意識とダメージプライド」
「今日も自意識が寝てくれない」
・ふと気になっていたことを聞いてみた。いつから気にしてくれていたの?と。しっかりと話してくれたのだが、割と早い段階で意識はしてくれていたみたいだった。どうやら、トラウマであるところの初恋の相手と雰囲気が似ていた(今も似てんの?)らしい。以前、軽くその話を聞いたのだが、彼女がいるにも関わらず、自分と数回に渡り出かけ、恋人がいることを黙っていたらしい。そんな通称クズ男と同じ雰囲気を感じたとのことだった。なんと言うか、黙ってしまった笑。割と黒な歴史であろう失恋の経験を嫌でも思い返してしまうような相手(僕)に出会ってしまったため、避けていたらしい(そりゃ何も知らなかった)。外見が似ている訳ではないとのことなので、本当に雰囲気なのだろう。(ここでため息))。
そんな失恋?が去年の話で、いい感じになってた幼馴染との話が今年度の夏あたり。まあ大学生ですから、なんらおかしな話でもない。これまで20年間彼氏ができたことがなかった彼女だが、初恋の相手はクズ男、いい感じになってた幼馴染とはどうにもならず、初めての彼氏は初恋のリベンジ。僕が言うことでもないし、言いたいことでもないのだけど、男を見る目大丈夫か??
世の中にはクズ男のような男性も少なくないだろう。彼女は彼に恋人がいることを知って、身を引いたが、いることを知ってる上でアタックを続けるサバイバーな女性も少なくない。ただ、彼女がそうではなかったので、失恋という形に収まったわけだが、次の幼馴染の下り。ここは本当にどうでもいい、興味が無い。なんだ?何がしたかった?どうなりたかった?尺を使うな、このタコ助、以上。
さて、初の彼氏であるところの自分の話だが、去年の失恋時から比較して、異性の好みは変わってはいないのだろう。自称猛烈に足りていない人間であるところの僕からすれば、「あなたは私の初恋の人と似ていて、その人には彼女がいたから実らなかったけど、今回はフリーっぽかったから成功したよへへ」という解釈が勝手に成立していた。
「誰にでも優しくて、行動力がなくて、優柔不断なとこがそっくり」だそうだ。もうこの時点で、メンタルは絶叫していた。死体蹴りもほどほどにしてほしいレベルだった。これ以上続けてもあなたの体力ゲージが減っていくだけで、アイテムをドロップするわけでも無ければ、経験値が貰えるわけでもないんだよって言いたかった。以前、僕が子供に頼まれたから明日も出勤していいですか?と上司に頼んでみると、上司からお前は八方美人だ的なことを言われた。はぁ…といった感じなのだが、そうなのだろうか。八方美人・誰にでもいい顔をする 的な意だろおそらく。こちらとしては、八方美人と言えるほど八方に向けて振る舞えている自信はなく、自覚もない。他人の視線を気にし、他人の評価を気にし、他人の意見を気にしているだけである。嫌われたくないのはもちろんなのだが、自分へのもっとやれるよ的な感情が湧いてこないので、なら周りやら他人やらへのベットが必然的に多くなる。八方美人なんぞではなく、八方怖がり恐怖症なのである。情けないなぁ。はてさて、クズ男は何故クズ男だったのだろうか?足りない自分の見立てでは、たった1人の彼女と向き合いきれなかった(彼女のことだけを思い考えることからくる様々な感情を制御できなかった)のでは無いかと考える。理由は分からないが、彼女の学校や職場、中高の思い出や、恋愛経験についてかもしれない。いずれにしても、その何かしらに嫉妬して、嫌になって、自棄になって、逃げ出したくなったのだろう。弱かったんだろう。もしくは、スーパーポジティブクソ野郎だったか(個人的にはこっちのがタチ悪い)。
そんな分析を勝手にされたクズ男と初彼氏である僕、違いはどこなのだろうか。彼女から見て、どう見えているのだろうか。一緒にいると、クズ男のことを思い出したりする時があるのだろうか。
クズ男が全包囲女子集中包囲網を引いていたのか、同じように八方怖がり恐怖症だったのかは分からない。だが、彼がスーパーポジティブクソ野郎ではなかった場合、どちらであれ、足りていないという点では、同じなのかもしれない。あれ、同じなの、あれあれ、ああ、何これ嫌なQEDだなまじで。
こんな文章を書いてることで余計にライフを削られている活動限界すれすれの僕なのだが、今の支えは何なのだろう。それは、人としておそらく足りていない僕に対し、「あなたはここが足りていないんだよ」と真っ向から教えてくれた人に出会ったことがあるかないか、かもしれない。僕は20歳にして出会えた。クズ男は何歳だっけ、22くらいだっけか、にしてそんな存在に出会った経験があるのだろうか。もしないのだとしたら、残念だったな。俺の方が良い人に出会えている人生だ、俺の勝ちだ。もしクズ男がこれまでにそんな誰かに出会っていながら、クズが矯正できていなかったのであれば、話は変わってくる。出会えていながら、変われなかったのであれば、目指すは反面教師、同じ轍を踏む必要はどこにもない。
おい、クズ男。俺は分かった気でいた自分の足りなさを真正面から全てぶつけて来てくれた人に出会えて、成長しなきゃと思えたぞ。
お前はどうだ?もし出会えていないのなら、もし出会っても変われなかったのなら、
もう一度言おう
俺の勝ちだ。
#恋愛 #学生 #たりないふたり