高校生、 “課金”「する人」と「しない人」ここが違う
以前書かせていただいた「こうすれば中高生が月額課金制で課金するのでは?という考察」の記事の最後の部分に、こう書きました。
ここで浮かんだ疑問、
「なぜ高校生はKyashやLINE Payを使えるのに使わないのか」
(なぜ普及しないのか)
について考察してみたので後日noteを書こうと思います。
と。これがその記事です。
この記事のタイトルは
「高校生、"課金"「する人」「しない人」の違い」
なのに高校生のキャッシュレスの話にすり替えられた!!と思った方がいるかもしれませんが、最後にきちんと全てが繋がります。是非最後までお読みください。
なぜ高校生がオンラインサービスに課金しないのか考察してみました。
先日、友人(Kazukiくん。ミレニアルnote 書いてます!彼の記事はこちらから)ととこんな会話をしていました。
僕「なんで高校生ってジュース一本分は簡単に買うのにそれと変わらん価格のかきんはしないんだろうね」
Kazuki「決済手段だろうね、決済手段がないから、もう中高生の中で『有料=買えない』の方程式が出来上がっちゃってると思う」
なるほど!決済手段を持たない高校生にとっては「有料=買えない」なのか!気付かされました。
僕も同じ高校生ですが僕は決済手段持っているんです。ですから、ジュースに160円払うのもデジタルコンテンツに160円払うのも、感覚にほとんど違いはありません。ちなみに以下の3つが僕の利用している決済手段です。
・Kyash
・LINE Pay(LINE Payカード)
・銀行発行のデビットカード(SMBCとイオン銀行)
なぜ僕は決済手段を持っているのに他の高校生は持っていないのか
これが、「高校生が『課金する人』と『課金しない人』に分かれる理由」の核心に迫る鍵です。これについて考察していきます。
考察に入る前にまず前提として以下の事実を頭の片隅に置いていただきたいです。
・中学生は窓口に出向かなければ銀行口座を作るのは難しい
この中高生の銀行口座開設について書いてあるこの記事
このなかで以下のように書かれています。
早くても中学三年生(=中学生活終わり間近)にならなければ銀行口座を開けるのは「親に時間を割いてもらうために説得」というめちゃめちゃハードルの高いイベントを乗り越えなければいけません。しかも口座開設の理由が「課金」だなんて口が裂けても言えません。(僕の銀行がどちらもネットで口座開設が完結する銀行になっているのはそのためです。)
・カード決済(をはじめとしたオンライン決済手段)は「大人のもの」という固定概念が蔓延している
ここでぼくがデビットカードやその他カード決済サービス決済しているのをみた人から言われる言葉ランキングを、書かせていただこうと思います。
1.なにそれ?
2.それクレカ?高校生がでもカード持てるん?
3.ちょwwwwおまwww
1位は完全に
「(え?クレカ?いや、そんなはずはない。高校生はカード持てないはずだしな、え?じゃあ)なにそれ?」
っていう思考回路ですね。2位は言葉そのままですが、3位に関しては
「(え?こいつカード使っとるやん、大人しか持てない筈だしな)ちょwwwwおまwww(親のカードパクったんかwwwあかんやろwww)」
という思考回路だと思います。
前提がやけに長くなってしまいましたがいよいよ本題に入ります。
なぜ僕は決済手段を持っているのに他の高校生は持っていないのか
について考察していきます。
〜①デジタルネイティブは課金しない傾向にある?〜
これを読んでくださっているほとんどの方は子供の頃から日本語を使って自然と日本語を身につけた「日本語ネイティブ」だと思います。
同じように、デジタルネイティブとは、「子供の頃から情報機器を利用してインターネットについての知識を身につけた人」のことです。
日本語ネイティブの話にもどりますが、皆さん、過去に身につけた単語の意味を再確認したことってあるでしょうか。
小さい時に「くるま」という単語の意味を覚えたとします。それを成長してから「🚘が『くるま』だよな」と再確認したことってあるでしょうか。
小さい頃に「くるま」と覚えたらその記憶を信じて疑わず、再確認なんてしませんよね。ずーっと「くるま=🚘」という認識を持ち続けます。(もちろんくるまの意味が変わることはなかなかないので再確認なんてしなくても不便はないのですが。)
それと同じことががデジタルネイティブの「課金」への認識でも起きています。
今を生きる高校生たちの多くは、中学校という非常に若い時期からスマートフォンを持っています。中学生の頃に有料のデジタルコンテンツに出会い、入手を試みようとするも、表示されるのは
クレジットカード番号を入力してください
これを見た瞬間中学生は「あ、無理やん」と認識するのです。理由は前述下通り、彼らに撮っては「クレジットカード=大人のもの」だから。そして高校生にになっても、日本語ネイティブが「くるま=🚘」であるのを覚えたら再確認しないように、「有料コンテンツ=無理」の方程式が成り立っていると信じて疑わず、これが本当に今でも成り立っているのか再確認しないのです。
前提のところで書きましたが中学生は皆「クレジットカード(=カード決済)は大人のもの」だと思っているのでKyashやLINE Payなどの未成年でもカード決済手段を持つことができるサービスがあるとは思いもしませんし、仮に銀行でデビットカードが作れると知っていても口座開設のハードルは果てしなく高いのです。
こうして中学校の頃に作られた「有料コンテンツ=無理」という記憶は長い間アップデートされることなく、高校生になってもその価格に関係なく有料コンテンツを買わない人を作りあげてしまうのです。
デジタルネイティブ世代のなかには「スマホ使ってるのなんて当たり前でしょ」ってのと同じくらいのレベルで「有料コンテンツは未成年では買えないなんて当たり前でしょ」と思ってる人がたくさんいます。
僕の友人はKyashを始める前は人生で一度も課金をしたことがなかったのですが、Kyashをはじめてからは漫画アプリによく課金するようになったそうです。
彼に、なぜこれまでプリペイドカードで課金をしなかったのか聞いてみました。
プリペイドカードをコンビニ等で購入しての課金は1000円以上でないとできないため、「気軽に課金」はできません。課金しようと思ったら1000円以上支出が免れないし、結果的に1000円を綺麗に使い切ることができず、残高が残ってしまうのも損した気分になってしまうのでマイナスポイントだそうです。
〜②現金以外での決済とネット決済に不安がある〜
中学生はこれまで現金以外での決済をしたことがないので現金以外での決済をすることに不安を感じています。また、ネットでの決済に対してなんとなく怖いイメージを持っています。ですから、「手段あったとしても結局ネットで決済するの不安だしまあいいか、諦めよ」となってしまってKyashやLINE Payなどのサービスにたどり着けません。
しかし、この不安を作り出しているのは単なる「イメージ」です。つまり、一度利用してしまえばそのイメージは払拭され、その人はオンラインでの決済を不安を感じることなく利用できるようになります。ぼくもはじめてのオンライン決済の時はめちゃくちゃドキドキしましたが一回経験するとその後のハードルはほぼありませんでした。
〜結論〜
以上、「なぜ僕は決済手段を持っているのに他の高校生は持っていないのか」の考察でした。じつは僕はキャッシュレスオタクなのでKyashやLINE Payの情報をキャッチしてオンライン決済手段を手に入れ、有料コンテンツに課金できるようになりました。
課金しない高校生は
「はじめて有料コンテンツというものに出会う中学生という時期に決済手段を持てないがために『有料コンテンツ=買えない』という常識が確立されてしまうからそもそも課金をしようと思わないから」
「『はじめての現金以外での決済』と『はじめてのネット決済』によって高められたハードルを超えてまで課金しようと思わないから」
という理由で課金しない高校生になってしまったのです。課金をする高校生はこういった理由がないので課金をします。
これが課金をしない高校生と課金をする高校生の違いだと思います。
考察はここまでです。ここまで読んでくださってありがとうございました。
〜最後に〜
最後に、各方面の方々に届けばいいな、と思って要望を書かせていただきます。
・高校生の皆さんへ
KyashやLINE Payを利用してください!!!消費できる価値の幅が広がりまくります。メルカリもAmazonも自由自に支払えるし、友達に簡単に送金できます!
店「お会計1500円になります」
A「ひとまず俺が払うから後で500円ずつ送って」
B「りょ」
C「おけ」
ができるようになります!アドしかないです!!!是非。
・Kyash運営の方々へ
まずは、いつもお世話になっております。もっと広告を打って高校生に浸透させていただきたいです!「明細が来ない」「支払い履歴のデータをダウンロードできない」「限度額がシビア」という課題が家計簿をしっかりつけたい主婦層への浸透を妨げていると思います。代わりと言ってはなんですが高校生を是非取り込んでください!友人数人に布教しましたが口を揃えて
と言ってます!
・LINE Pay運営の方々へ
いつもお世話になってます。複雑すぎるシステムがLINEという圧倒的顧客基盤を活かしきれない原因になっていると思います。コイン、ポイント、残高、Cashアカウント、Moneyアカウントなど、紛らわしい単位やアカウント種別は思い切って統合したり廃止したりして「3タップでLINE Pay始められる」「2分で全部理解できる」くらいになればもう最強だと思います!
今回の記事はこれで以上です。ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。他の記事も是非お読みください。是非シェアお願いします!
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