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会社を作ろうと思ったきっかけ
いちどは自分の会社を作ってみたい、ですとか、起業して社長になりたい、と思ったことのあるかたは、どれぐらいの割合いらっしゃるのでしょうか。
そんな私が、会社を作ろうと思ったきっかけから、どんな会社を作りたい、と決めるまでのことを、簡単な自己紹介をかねて、書いてみようと思います。
サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ
還暦を迎えた私でさえリアルタイムでは知らないのですが、以前は、サラリーマンは、(やりかたによっては)気楽な稼業と考えられていたようです。
この歌詞の内容は極端だとしても、それでも、学校を卒業するときに、会社がつぶれる心配のない大きめの会社に就職さえできれば、60歳の定年までは安泰と思われていたのではないでしょうか。
私の場合も、卒業後の進路を決める段階で、土日にしっかり休める(だろうと当時は信じていた)サラリーマンがよい、と、ふつうに会社に就職する道を選び、つい最近までは、自分の会社をつくろうと思ったことはありませんでした。
以前であれば、60歳になって定年退職し、そこからのんびりと第二の人生を楽しむのが一般的だったと思いますし、私も60歳になったらサラリーマンは卒業、と思いこんでいた気がします。ところが、昨今、年金は65歳にならないと支給されず、定年も延長され、65歳まで働くのがふつうになった、といいますか、65歳までは働かないといけないような世の中になってしまいました。
さて、どうしよう、65歳までサラリーマンとして働き続けなくてはいけないのもいやだなあ、という気持ちがだんだん大きくなってきて、ほかになにか選択肢はないのか、とぼんやり考えるようになったのは、あと数か月で60歳になる頃だったと思います。こんなことをやっても商売にはならないよな、といったことや、ああいうことをいつかはやってみたかったんだよな、といったことなど、いろいろなことが思い浮かびはするのですが、実際に、それで事業を始められるような、これといったものは、見当たりませんでした。
あるとき、ふと、ひとつひとつのことでは、事業として成り立たないかもしれないけれど、複数のことを並列でおこなえば、全体として、会社を設立する意味があるのではないかということに気づきました。それに気づいたら、俄然、やる気もでてきます。そこから、事業を始めるためにはどうすればよいか、会社を設立するのにはどうすればよいか、ということを調べ始めたのでした。
個人事業主ではなく会社設立
なんとなく、個人事業主ではなく会社設立のかたちをとろう、と思ってはいたのですが、そもそもその違いを十分に理解していたわけではありませんでしたので、ネットで、少し調べてみました。
個人事業主
<メリット>
設立が簡単: 手続きが少なく、設立費用も安いです。すぐに事業を始めることができます。
柔軟性: 事業の方向性を柔軟に変更でき、意思決定がスピーディに行えます。
所得控除: 一部の経費は個人の所得控除に組み入れることができるため、税メリットが得られます。
<デメリット>
責任の大きさ: 個人事業主は無限責任であり、事業での損害は全て個人的に負担します。
信用力の欠如: 銀行などからの信用が低く、融資を受けにくいことがあります。
税率の高さ: 所得が増えると税率も上昇するため、利益が多い場合は税負担が重くなります。
会社設立
<メリット>
有限責任: 株式会社の場合、株主は出資額以上の責任を負わないため、個人の財産が守られます。
信用力向上: 法人格を持つことで、取引先や金融機関からの信用が増し、資金調達がしやすくなります。
税務メリット: 法人税率の適用や、様々な税控除が利用できます。
<デメリット>
設立費用・手続きの複雑さ: 会社設立には法律手続きや費用がかかり、維持費用も発生します。
維持管理の手間: 決算報告、税務申告、社会保険手続きなど、定期的な事務作業が必要です。
柔軟性の低下: 会社の運営に関しては定款や法律に従う必要があり、個人事業主に比べると意思決定のスピードが遅くなることがあります。
これらのポイントを考慮して、自分の事業の規模や目標に最適な選択を行うことが重要です。どちらがより適しているかは、具体的なビジョンやリソース、リスクについての考え方次第です。
多少の手間と費用がかかりそうではありますが、やはり最初から法人化しておくほうがよさそうだなと、会社を設立することにしました。
どんなタイプの会社があるのか
会社設立、といっても、いろいろな形態の法人があるようです。その点についても、ネットで少し調べてみました。
それぞれの法人形態にはメリットとデメリットがありますので、目的や状況に応じて最適な選択をすることが重要です。主要な法人形態としては、次の2つがあります。
<株式会社>
メリット:
信頼性が高い:一般的に、株式会社の方が取引先や顧客からの信頼を得やすいです。
資金調達の多様性:株式を発行することで、資金調達がしやすいです。
法人税の優遇:一定の条件を満たすと減税制度が適用される場合があります。
デメリット:
設立費用が高い:約20万円以上必要です。
手続きが多い:定款の認証や設立登記が必要です。
取締役会が必要:取締役が複数必要となる場合もあります。
<合同会社>
メリット:
設立費用が安い:約6万円で設立可能です。
手続きが簡単:定款の認証が不要で、設立の手続きが簡便です。
柔軟な経営:定款で自由に運営方法を定めることができます。
デメリット:
信頼性が低い場合も:株式会社に比べると知名度が低いため、信頼性に欠けることがあります。
資金調達は難しい:株式を発行できないため、資金調達の方法が限られます。
今回は、ひとり起業で役員報酬をゼロにしようと思っていましたので、設立・運営が簡単で費用も少ない合同会社にすることにしました。
合同会社の作り方
これも、ネットで調べればすぐにわかるだろう、とは想像していました。案の定、Googleで検索すると、スポンサーリンクがいくつも表示されます。また、それら法人設立サポートをする会社による紹介記事にまざって、法務省の「合同会社の設立手続き」のページがあることもわかりました。心強い。
その他、法人設立サポートの会社・サービスを実際に使ってみた、というブログも、かなりたくさん見つかりました。営利企業のページでは、どうしても、自社に都合のよいことが中心に書かれているのではないかという疑いもありますので、個人のブログなどで発信されている内容で、その裏付けがとれると安心です。
それら情報を拝見し、最終的には、ある法人設立サポートのサービスを使用することに決めました。それについては、次の記事にて。
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