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相手の失敗につけこんで、相手を責め立てる人との接し方

態度かった1回の相手の失敗につけこんで、周囲の前で相手を責め立てる人の性質と理由

たった1回の相手の失敗につけこんで、周囲の前で相手を責め立てる人との関わり方についてのお話です。

医学的、精神医学的、心理学的な側面から、このような行動を取る人の性質と背景について理解をする必要性があります。


なぜこのような話をするかと言いますと、私の職場にそのようなスタッフが数名いるからです。


長い間、周囲のスタッフがひどく傷ついてきました。原因や理由について分析し、関わり方(対処法)を学習した結果、そのような人とは「相容れない(あいいれない)」ため「まともに関わってはいけない」という結論に至りました。


まともに関われば、自分自身が傷ついていくだけ。そのような人に理解を求めることも、相手を変えることもできないんです。


では、そのような人がなぜ相手に攻撃的な態度を取るのかを見ていきましょう。

ちなみに、私の職場のそのような人は、時期は違いますが、3名退職しました。原因は、他のスタッフへの攻撃的な態度から、傷つけられたスタッフが勇気を持って上司へ訴えたためです。

まだ、2名ほど在職していますが。


①医学的な側面

脳の機能

前頭葉の機能不全: 前頭葉は、衝動のコントロール、共感、社会的な判断などを司る部位です。

この部位の機能に問題があると、衝動的な行動や、相手の感情への配慮が欠けるなどの行動が見られることがあります。


ドーパミン系の異常

ドーパミンは、快感や報酬に関連する神経伝達物質です。

ドーパミン系の異常は、快感を追い求める行動、つまり、他人を攻撃することで優越感を得ようとする行動に繋がることがあります。


②精神医学的な側面

パーソナリティ障害

反社会性パーソナリティ障害
法を破ったり、他人を欺いたりするなど、反社会的な行動を繰り返し、罪悪感や悔恨を感じにくいという特徴があります。

ナルシシズムパーソナリティ障害
自己中心的で、承認欲求が極めて高く、他人を利用したり、傷つけたりすることがあります。


その他の精神疾患

境界性パーソナリティ障害
感情の起伏が激しく、対人関係が不安定で、衝動的な行動を起こしやすいという特徴があります。


③心理学的な側面

防衛機制

投影
自分の持っている嫌な感情や性質を、他人に押しつけることで、自分の心の痛みから逃れようとする心理です。


攻撃
自分が傷つけられたと感じたときに、攻撃することで、その痛みから自分を守ろうとする心理です。


低自尊心
他人を攻撃することで、自分の劣等感を埋め合わせたり、優位に立とうとする心理があります。


承認欲求
周囲から注目を集めたい、認められたいという強い欲求が、攻撃的な行動に繋がることがあります。


まとめ

このような行動を取る人の背景には、様々な要因が複雑に絡み合っているのです。

脳の機能的な問題、パーソナリティの特性、過去の経験、育った環境など、様々な要素が複合的に影響していると考えられています。

治療としては、薬物療法、心理療法などがありますが、本人の意思で取り組まないといけないのが最大のネックではないでしょうか。


また、治療の効果は個人差が大きく、長期的な取り組みも必要になってきます。

周囲の人が、このような人に接する際には、「感情的にならない」「冷静に対処する」「専門家への相談を促す」などの対応が求められます。


やりあっても解決には向かいません。むしろ、相手の感情を逆撫でしてしまう危険性もあり、相手がカッとなって命に危険が及ぶリスクも。


相手のペースに付き合わず、自分のやるべき事をやり、毅然とした態度で接することが大切です。


私の職場のそのような人には以下の共通点があり、これも特徴だと思っています。

  1. 「挨拶ができない」

  2. 「謝れない」

  3. 「他人にお願いができない」

  4. 「自分の味方だと思う人としかコミュニケーションを取らない」

  5. 自分が特定の人へマウントを取っている事実を誰にも知られていないと思っている

  6. 自己肯定感が低い


私の職場でパワハラを受けてきたスタッフ数名から、時々相談を受けてきました。その都度、ここに書いた内容について話をし、接し方を助言してきました。


時間とともに認識が変わり、接し方を変えたことで乗り切ることができ、まだ働くことができています。


周囲にこのような攻撃的な人がいて悩んでいる方は、一定の距離を置き、最低限の関わりだけを行い、ハラスメントを受けている場合は、早めに信頼できるスタッフや上司に相談をしましょう。




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