【死んだ父の日展】父親を亡くしたら、父の日に何をしますか?
天国への想いが集う、父の日のオンライン展示会「死んだ父の日展」を公開しました。この展示会の概要、「父の日ってそもそも何なの?」という問い、そして死んだ父の日展を開催するに至った背景を綴ります。
*死んだ父の日展について
・概要
死んだ父の日展は、亡きお父さま宛のメッセージをオンライン上で展示する企画です。
戸籍上の父に限らず、自身が父と認める方を亡くしたご経験をお持ちの方はどなたでもご応募いただけます。
展示されたメッセージは本展示サイトにて閲覧することができます。
展示イメージ メッセージは匿名で展示されます。 お父さまの享年と死別当時のご自身の年齢のみが表示されます。
・応募方法
1.こちらから応募する
2.約3日待つ
3.掲載完了のメールが届く
・応募期間
2021年6月6日(日)21:00〜2021年6月20日(日) 21:00
・応募資格
戸籍上の父に限らず、自身が父と認める方を亡くした経験がある方
例)義父・師匠・里親等
・展示を行う理由
展示時に表示する情報がお父さまの享年と死別当時のご自身の年齢のため、自分と近い境遇の人が何を父に伝えようとしているのかを知ることができます。自分と近い境遇の死別経験者のメッセージを観ることで、自身の死別経験と向き合う機会になることを目指しています。
*父の日の起源
先日、私のFacebook投稿に
コメントをくださった住職に母の日の起源をおしえていただきました。
元々、母の日は米国でお母さんを亡くしたアンナ・ジャービスさんが母親を偲んで、
教会でスピーチし、好きだった白のカーネーションを配ったことが由来とされています。
そして父の日が誕生したのは同じく米国にて、ソノラ・スマート・ドットという女性の嘆願から始まっています。
ソノラの父親は軍人で、南北戦争から復員した後に男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げたのだそうです。
6人兄弟の末っ子だったソノラは、ある日協会で行われていた説教を聴き、母の日があることを知りました。
そこで、「母をたたえる日があるならば、父をたたえる日があるべきだ」と思い、父の偉業を称えようと1909年に牧師教会へ「父親へ感謝する日も作ってほしい」と嘆願しました。
そしてその思いによって1910年6月19日に、初めて父の日の式典が開催されたのだそうです。
ちなみに、なぜ式典が開催されたのが6月だったのかというと、ソノマの父の誕生月だったからといわれています。
父の日の由来は育ててくれた自分の父親に対して、「感謝を伝えたい」という気持ちからだったようです。
ソノマの父が当時亡くなっていたかまでの記述は見当たりませんでしたが、少なくとも母の日は「亡き母のための日」というのが起源になっています。
この死んだ父の日展も、その系譜を継ぐ、亡き父へ思いを届ける機会になれればと思います。
*死んだ父の日展の企画背景
まず、先日の私のFacebook投稿の全文を掲載させていただきます。
【父親を亡くしたら、父の日に何をしますか?】
先日、中学生の時にお母さんを亡くした方から死別体験を伺いました。
その日が丁度母の日で、「世の中の母の日感がしんどい」と語ってくれました。
考えさせられる一言でした。
私が先に死なない限り、両親を見送る立場になるわけであって、
見送った後の母の日や父の日に自分は何をするのか、わかりません。
日頃の感謝を伝える日ですが、亡くなっていたら、何をするでしょうか。
「感謝」といった平たい感情だけではなくて、近況を伝えたかったり、 後悔を伝えたかったり、人によっては恨みを伝えたかったり・・・
亡くなってからの方が、多様な感情が湧いてくるような気がします。
お墓の前で手を合わせても、仏壇の前で手を合わせても、リアクションはしてくれませんし、 お花を供えても喜んでくれているかはわかりません。 ただその行為自体に意味を感じられるのかもしれませんが。
年を重ねるだけ、親との死別を経験される方も増えてくるかと思います。自分だったら何をするのか。
母の日にお話しくださった方の語りの中に
「亡くしているからこそ、できることがあればいいのに」
「同じ境遇の人と話すと楽になる」
というお話しがありました。
この語りが種となり、今回の展示会ができています。
当然、万人にうける企画ではありません。
この企画が誰かを傷つける可能性があることも承知しています。
誰かを傷つけうる、という痛みを引き受けてでも、この企画を通じて
亡き父へ思いを綴ったり、他者の思いを覗いたり、今はお父さまがお元気でも、いつかは人生の締め切りがやってくることを実感したり...
多くの人の心に触れると信じてやっています。
お父さまを亡くしたご経験をお持ちの方は是非、この機会に伝えたい思いを綴ってみてください。
皆様の周りにも、お父さまを亡くされた方がいらっしゃいます。
是非、こういった場があることをシェアを通じてお知らせいただけると嬉しく思います。
*運営会社
株式会社むじょう
https://www.mujo.page/
スマホで偲ぶ会を開式し、思い出の写真を共有し合う「葬想式」https://www.sososhiki.jp/を運営
*お問い合わせ
E-mail:info@sososhiki.jp
TEL:050-3138-3737(担当:前田)