カバラ理解のためのユダヤ教研究24.6月号
カバラのためのユダヤ教理解
前回よりユダヤ教についてのレポートを書いています。
今回はカバラの理解のためのユダヤ教についてお話ししていこうと思います。
まずは、ユダヤ教で使われる「ヘブライ語」について
ヘブライ語については大きくわけて4種類
1 聖書ヘブライ語
2 ラビヘブライ語
3 中世ヘブライ語
4 現代ヘブライ語
1つずつ説明していきましょう
1の聖書ヘブライ語については、文字通り旧約聖書が書かれた文字ということです。
2のラビヘブライ語のラビとは「師匠」や「師」を意味する「ラヴ」というヘブライ語から派生して、紀元 1 世紀のパレスチナにおいて出現した、
新しいユダヤ教の宗教 指導者の称号を指すものとして用いられるようになった言葉です。
そのラビがユダヤ教の律法を記した言葉としてラビヘブライ語があります。
こちらは、日常会話では話されず、儀礼用と研究用です。
3中世と4の現代ではヘブライ語も変わっていったようですが、その背景として
ユダヤ人たちは国を追われてあちこちに散らばってしまい、時代や場所、相手に応じて使用言語を変えてきたからです。
しかし、1964年からユダヤ人のパレスチナ帰還が組織的に始まり(現代ではパレスチナとアメリカ合衆国が最もユダヤ人が多く住む国となっている)
パレスチナに移り住んだユダヤ人タチがヘブライ語を使い始めました。
それはパレスチナ=元々ユダヤ人の土地で、ユダヤ人の言語を使うことが理想とし、そのために努力を重ねていく歴史の始まりです。
現在では、イスラエルだけでなく世界各地でヘブライ語を話す人が多くなってきたようです。
ちなみにヘブライ語は、大学、軍隊、町の語学講座、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂、集会)で学ぶことができるそうです。
さて、そのヘブライ文字ですが、
我々タロティストにとっては「神の名前」「神聖な文字」として知られるものですが、なぜでしょうか?
今日はそこに迫っていこうと思います。
では、まずはカバラとは?
・ユダヤ神秘主義のことです。
神秘主義とは神を直接体験すること。
ユダヤ教のカバラは、神の内部からいかにしてトーラーが発生したかを説明するもの。
その一つが生命の樹、もう一つがヘブライ文字です。
旧約聖書の創世記では天地創造が初めにありますが、その始まりのもっと始まりに
神は自分自身の内部に凝縮して、ヨッド(Y)と呼ばれる点となった
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