なぜ女性VTuberの立場から男性VTuberを推しているのか。
このことを書きたくてブログを始めたと言っても過言ではない、
現在活動している上でおそらく一番聞かれる話をまずはしておこうと思います。
※勢いだけで書いたのでですます調になったりタメ口になったりしてるけど許してね。
ひなの言葉で伝えたいところとそうでもないところでちょっと悩んじゃったんだ。
現状
皆さんはバーチャルライバー(以下、Vtuber)の配信を見たことがあるだろうか。VTuberについては初記事にて説明しているのでぜひ読んでほしい。
現在活動しているVTuberの数は2019年2月現在、6000人を超えると言われている。2次元のアニメからキャラクターが出てきてコミュニケーションが取れるかのような新感覚さが人気を生み、徐々に認知度は上がってきてはいるものの、アニメや漫画やゲームなどのコンテンツは好きであるがVtuberという存在を知らない、見たことがないという層はまだ多い。
その現状を打破するべく、各ライバーや企業はプラットフォームや活動の幅を広げ、より多くのリスナー層を獲得すべく日々配信活動に精を出している。
現在、VTuber視聴者層は男性が多く、コミュニケーションが取れる二次元の美少女、という感覚のリスナーも少なくはない。
チャンネル登録者数が増えたり知名度が上がったりすることを「伸びる」と表現するが、現在、「伸び」ているのは男性VTuberより女性VTuberが多い。それには前述したような背景が少なからず関係しているように思う。
現状の話が長くなったので本題に移ります。
なぜ女性VTuberの立場から男性VTuberを推しているのか。
とてもよく聞かれます。
先述したように、男性リスナーが多いこの業界。例によってひなもいわゆる「二次元のかわいい女の子」に分類されます。(どうかわいいかはYouTube見て!そしてチャンネル登録して!)
女性の場合、ファンも自然と男性が多くなります。ガチ恋と呼ばれる、熱心なファンもいます。(これについてはまた後日)
自分の推し(強く応援しているメンバーのこと)は男性と接触を持ってほしくない、男性の話をしないでほしい、そう思うファンもこの業界には多いです。
でもひなは、自分の応援する男性VTuberを公言していますし、ファンの前でも紹介しています。
それは、自分が本当に良いと思うし、勧めたいと思うからです。
前回のnoteにて
SuiSayの美影ルクス氏と友達になった件を記しましたが、あれが転機です。彼は企業VTuberとしてアイドルグループに所属し、歌も作曲もお芝居もできる、トークも得意なキャラクターでした。(昨年末卒業)
しかし伸びない、女性ファンしかつかない現状に悩んでいました。「伸びない」だけであれば、女性ファンがもっとつくよう試みてみたり、そもそも女性の目に止まるようなコンテンツを攻めてみたり、いろいろ方法はあるように思います。しかし彼は、「男性ファンが付けばもっとお便りの内容も充実するし、男性から男性に向けた配信もできるのに」と言っていました。
(※誤解してほしくないのは美影氏が向上心がある人であったということで、女性ファンをないがしろにしていたわけではないということです。
むしろ彼はすべてのファンを未だに大事に思っています)
今ではほとんど差がなくなってきたしむしろ大きく伸びていることの多いにじさんじ男性ライバーですら、当初は女性に比べると伸び率の差があった。彼らに能力がないのではない、「見てもらう機会が少ない」のだ。言い換えれば、「興味を持ってもらえるチャンスが少ない」のだ。
現状、ライバーの側から例えば乙女ゲームに営業をかけたり、一般アニメ雑誌に載せてもらったりTV番組とコラボをさせてもらうことなどは、よほどのことがないと難しい。
ライバーの立場から、ライバーのできる範囲として、できることはないか考えた。
それが、「女性VTuberの立場から男性VTuberを推すこと」。
現在、ありがたいことにひなのチャンネルには2万人近い方が登録してくださってます。そしてそのほとんどが男性です。男性ファンが多い女性ライバーだからこそ、男性リスナーにプレゼンできることがあると考えました。
先述の通り、現在の問題は「男性に見てもらう機会が少ない」からなので、「見てもらう機会をつくることができないか」と考えたというわけです。
間違ってほしくないのは、ひなはその登録者さんたちを自分の推しにただ流したいわけではないということをしっかりと述べさせていただきたい。選ぶのはもちろんリスナーさんです。
ひなが思うに、芸人さんだって、YouTuberさんだって、人気な人は男性が多いと思うんです。バーチャルだってたくさん面白い男性がいる。これをもっと知ってほしい。男性リスナーこそ、男性ライバーにハマることだって大いにあるはず。これを、男性ファンが多い女性ライバーがやることに意味があると思い、この活動をはじめました。
「女性が男性を推すこと」は、おかしいことではない、むしろバーチャルなんだから性別なんてなく、面白い人が、評価されるべき人が伸びるべき。
ひなはこう考えています。
ひなもまだまだ未熟ですが、いつか性別のせいで涙をする仲間が減るといいな。面白い仲間がちゃんと評価されるといいな。
好きなものを、好きって言っても叩かれない世の中になるといいな。
ガチ恋ファンが怖くて言えないけど男性の友達でおすすめしたい子いるんだよって言ってる女の子、実はたくさんいるんです。
綺麗事のように思うかもしれないし、お前こそ伸びてないのに偉そうにと思うと思います。ひなも思う。自分のことをまずやるべきでしょうと。
ひなはなかなか配信の時間も取れず、自分のファンの方に配信を毎日届けてあげられないことも多いんだけど、それでも一人ひとりが大事だし、大きくなったひなを見せたいと思っています。自分のファンに楽しんでもらいたい、ひなのことが最推しじゃなくていいので、素敵なライバーがたくさんいることを知ってもらいたい。楽しい思いを、みんなに届けたい。
推しメン選手権はそういった思いから開催しました。これについてもそのうち。
(2019年2月現在、おかげさまで女性ファンも増えてひな的にはホクホクです、お姉ちゃんもお兄ちゃんもありがとう)
なんだかとりとめのない文章になってしまったけれど、結論は、
面白い人が、評価されるべき能力を持つ人がしっかりと評価される世界になる一歩になりたい。そのために、ひなができることから価値観を変えたいと思ったから。
です。
その一歩から、ひなはこれから男女の垣根を超えるべく様々な企画をやっていきたいなあと考えてます。もちろん、みんなと一緒にね。