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🍀生命をかけて
大好きな先輩だったナオちゃんを亡くしたのは
私が24歳の時
『海男やねーん。うみおー』とふざけながら
臨月の大きなお腹をナゼナゼして
これからの生活を楽しみに
毎日部屋の片付けばかりやってたナオちゃん
『梶永逢いに来てや〜!』って何時になく弱気な
電話を貰った出産日前日
もう電車もなくて
「明日朝イチで逢いに行くから!頑張れ〜😊」って
それが最後の会話になるなんて
想いもしなかった。
翌朝寝坊してのんきに阪急電車に乗ってたら
外来当直の先輩から
『梶永さん!今どこ?』とただならぬ声で
電話が入り……
「え?何かあったの?どうしたの?」
頭が真っ白になって夢中で救急外来に走った
いつも私達が患者を受け入れていた
救急ベッドの上に
血の気の引いた
見た事のない姿のナオちゃんが
全裸で無造作に置かれていた。
前置胎盤早期剥離で
深夜4時緊急カイザーのオペ
その後一般病棟で
分娩第4期の管理不足とDIC兆候の見逃し
ケトアシドーシス状態の彼女を見つけたのは
6歳の息子の一声だった。
『かぁさんがおかしい!!!』
あれから20年
未だに後悔と不安が交差する。
まだまだ私にはやらなきゃ行けないことがある。
二度と大切な人を失わない為に
二度と後悔しない人生を生きる為に
今日もまた、この空に誓って