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広がってゆく子どもの興味と関心
娘が小学1年生の時に、かるたにハマり、特に百人一首に大ハマりしていました。
元々は私が和歌が大好きで、百人一首を薦めたのですが、予想以上に大ハマりして、なるほど、子どもはこうやって学びを広げていくのだな、とよく理解できたきっかけでした。
最初はかるたとしての百人一首を楽しんで、いかに早く取れるか、ということに熱中していました。
早く取るために和歌を覚えていたのですが、私と上の句を言って下の句を答える、という練習をしている中で、和歌に興味を持ち始めました。
百人一首の本を読み、それぞれの和歌に意味があることを知り、毎日のように繰り返し繰り返し読んでいました。
その中で、娘なりに共感したり、好きな和歌がいくつかできたようでした。
1番好きと言っていたのは、有名な在原業平の和歌です。
『ちはやぶる神代も聞かず竜田川
からくれなゐに水くくるとは』
現代語訳(紅葉が竜田川の水面を埋め尽くしている。一部は流れに任せて踊るように水をくくっている。こんな美しい景色は、神の時代まで遡っても見ることはできないだろう。)が好きなのだそうです。
それがきっかけで、清少納言や紫式部など、和歌の作家の伝記などを読むようになりました。
これもとても面白かったようで、毎日のように何度も読んでいました。
百人一首から、暗記、古文、文学、歴史、物語と学びが広がり、娘は百人一首から多くのことを学び、豊かな感性、多くの知識を受け取ることができたと思います。
子どもだけではなく、人はみんな、興味のあることから広がって、様々な知識や学びを得ることができるのだなぁ…と感じました。