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自己啓発本ばかり読んでいませんか?
おはようございます☀️
社会福祉士のぽこです。
救護施設の相談員をしています。
毎日利用者と接する中で気づいたあれこれをまとめたブログです。
自己啓発本ばかり読んでいませんか?
皆様、読書してますか?
読書家の皆様は、どんな本を読んでいますか?
書店に行けば自己啓発本がズラッと並び、Amazonの人気ランキングでは「資産運用の正解はこれだ!!」「考えるコツはたったひとつ!」と言ったタイトルが並ぶ昨今。
耳に入ってくる人気の本は、その大半がビジネスカテゴリーです。
かくいう私も、ビジネスの本や自己啓発の本をよく読みます。
しかし先日、久しぶりに手に取った本は小説でした。
私が小説を好きな理由
私は、幼い頃から小説が好きでした。
テストで目標点に達した時、自転車に乗れるようになった時、何かにつけてご褒美として父親にねだるのは書籍でした。
それが小学生向けのミステリーや学習本、コミックスから、次第にティーンの雑誌や大人向けのミステリーに変わったと言う変遷はあったものの、文字を読むのが好きなのは今でも変わりません。
社会人になってからは、ビジネスの本や自己啓発本にも手を出すようになった私。
しかし今でも時々、小説を手に取りたくなる時があります。
私が小説を好きな理由。
それは、登場人物のセリフに心掴まれるのが気持ちいいからです。
自己啓発本やビジネス書、もっと言えば「名言集」などの書籍では、現代人に役立つ知見がわかりやすくまとめられています。
それももちろん勉強になるのですが、私はそれでは物足りなく感じていました。
社会人になってビジネス書を読み漁ったとき、ふと手に取った小説。
確か、湊かなえさんの「物語のおわり」だったと思います。
その本は、未完成でラストシーンが描かれていない小説を受け取った登場人物たちが、それぞれの人生と小説の内容を重ねて自分なりにラストシーンを思い描くといったストーリー展開です。
その物語を、どんなふうに終えるか。
登場人物たちは、それぞれ人生の岐路に立たされている人ばかりです。
私だったらこんなふうにするな・・・
あの人だったらなんて言うかな・・・
なんて思いを馳せながら、最終的には自分の人生を前に進めていく物語でした。
そして私はそれを読んだ時、それぞれの登場人物のセリフに心掴まれると言う経験をしました。
登場人物がどんな人生を歩んできて、どんなふうに葛藤してきて、今どんなことで悩んでいるのか。
そこまで読み取った上で、一人一人のセリフに共感し「私もこんなふうに考えて生きていきたい」と思える価値観に出会えたこと。
自己啓発本や名言集では味わえない、価値観との出会いでした。
久々に手に取った小説「十角館の殺人」
と言うことで、日曜日に書店で久しぶりに購入した小説がこちら。
書店によく足を運ぶ人なら、一度は目にした表紙かもしれません。
ミステリーとしても名作で、一晩で読み切ってしまうほど没頭してしまう内容でした。
最後に、この小説の中で出てきた”私の好きな価値観”を紹介します。
①人は人、神ではない
どうあがいてみてところで、しょせん人は人、神にはなれない。
・・・中略・・・
小賢しい計算による予測が十分に通用するには、あまりにもこの世界は偶然に満ちすぎている。
ついつい日常をコントロールしようとしてしまう現代人。
カーナビでは15分で着くと言っているのに、もう20分も運転してる!まだ着かないの!?
電子レンジで5分って書いてあるけど、切ったり準備したりで20分くらいかかるじゃない!間に合わない!!
いつもはこんなに混んでいないのに、なんで今日に限って混んでるの!?
色々、思い当たる節があるのではないでしょうか。
思い出してみてください。
私たちは、神様のように特別な存在ではありません。
いくら計算して、便利なグッズに頼って、計画的に生きようとしても、計画外のことがたくさん起こるのが現実です。
計画するのはいいけれど、計画通りに行くなんて傲慢な考え方は、一度捨ててしまおう。
そんなふうに思えた一文でした。
私自身、妊娠したことで、子育てやこれからのキャリアのことをよく考えます。
あれこれ考えているけれど、結局はなるようにしかならない。
できることをするだけです。
「あまりにもたくさんの偶然」に立ち向かおうとせず、偶然と一緒に生きていこう!と思わせてくれた言葉との出会いでした。
②計画について
固定的である事は避けねばならない。
重要なのは筋書きではない、枠組みなのだ。
もう一つの好きな価値観は、計画の方法に関する価値観でした。
先述したように、世界はたくさんの偶然でできています。
思い通りに行くことばかりではないけれど、それでも少なからず計画性は持っていたい。
そんな私に朗報です。枠組みだけなら、計画を立ててもOKなのです。
これが起きたらこうして、あれが起きたらこうなって・・・
そんな筋書きは考えない。結果なんてわからないから。
でも、こんな分野に挑戦したい!こんなことやってみたい。これをこんなルートで実現したい。
ある程度の枠組みくらいは作れます。
具体的なステップを考えるのではなく、大きな枠組みで目標や計画を立ててみる。
窮屈な計画に閉じ込められそうになったら、ぜひ思い出したい一文でした。
皆様も、ふと手に取った雑誌や広告でも構わないので、自分なりに好きな価値観やセリフを見つけてみてください。
意外なところに隠れているかもしれません。
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