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盛岡藩雑書・藩政日誌の現代語訳【1677年7月20日】


間違っているところがあれば
教えてください😌

※写真は、Chat GPT が作っています。


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鹿角(秋田)の杉材を、仙台領石巻に送る件

鹿角杉材木仙台領石巻~富田や惣左衛門差下申事
一山成 千八百丁、長三尺より六尺迄・セ七寸より壱尺迄・厚サ五寸より八寸迄一
一杉鹿料 弐拾枚、長五尺より六尺迄、セ四寸より五寸迄、幅壱尺八寸より弐尺迄・厚四寸より五寸迄
一 なふり雑丸太 三拾弐本
一筏上しめ 百弐拾本
右之通仙台石之巻へ差下申、川通御証文頂戴仕度と富田や惣左衛門書上=裏書文言


◎一山(集めた量)は、下記サイズの杉材です。

千八百丁(19.980〜25.020kg)
長さ、三尺から六尺(90.9〜181.8cm)
幅、七寸から一尺(21.2〜30.3cm)
厚さ、五寸から八寸(15.15〜24.24cm)


◎鹿料(特定の用途向けの木材)は、下記サイズの杉材です。

二十枚
長さ、五尺から六尺(151.5〜181.8cm)
幅、四寸から五寸(12.1〜15.15cm)
幅、一尺八寸から二尺(54.5〜60.6cm)
厚さ、四寸から五寸(12.1〜15.15cm)

◎雑丸太(その他の丸太)32本

◎筏(いかだ)に使うための木材120本

以上の内容の証文を作ってください。
その証文は、仙台の石巻に送ってください。
川を渡るのに必要な証文です。

「富田屋惣左衛門」が証文を書きます。


裏書の内容(極秘)

表書之通富田屋惣左衛門鹿角新遠部山=て伐出候杉材木、九分一御役指上、他領へ相出候木数極印改通可被申也
一鹿角論山御究、絵図-筋引被成被相渡候、則写花輪毛馬内へ被遣、能々筋引之通相守、あなた領へ構不申様=
被仰付候様=と、兵助殿・伊織殿へ治太夫手紙添、今日遣ス



「富田屋惣左衛門」が証文に記載している通り、
あの杉材は、鹿角(秋田)の新遠部山( 古遠部山・秋田県鹿角郡小坂町字古遠部)から、伐り出したものです。

九分の一は、御用材(幕府)に差し出します。
その関係で、他領へ送らなければいけない木材の数を、うまく調整する必要があります。


◎鹿角論山の御究(調査)で、
幕府が作った鹿角山の地図があります。

それを基に、地図を書き換えてください。
書き換えた地図のコピーを
花輪毛馬内へ送ってください。

原本の地図は、他領へ送らないでください。

以上の内容を、「治太夫」から
「兵助」殿、「伊織」殿に、
本日、手紙で送りました。



昔の人の知恵を大切に、塚を立てる

右之境塚令内談、為築候由-て、出石源兵衛・臼井仁右衛門明日相立、鹿角一参候旨今日申上ル、弥参相違無之様=古人共=被申渡、為築候様=と申渡ス

◎境界の塚(領地の境界線)を立てるための内談についてです。

「出石源兵衛」「臼井仁右衛門」が、その任務を遂行するために、明日、鹿角(秋田)へ行きます。

二度手間にならないように、古人たちに伝え(昔の人の教えや知恵を借りて)境界の塚(領地の境界線)を立てるように、上層部から指示がされました。

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