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盛岡藩雑書・藩政日誌の現代語訳【1677年6月19日】

※当時の風景は、Chat GPT 4oが作っています。

※江戸時代の暦(太陰太陽暦)をもとにしています。

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延宝5年 6月19日、晴れ。
当番:治太夫

辰の半刻(朝8時半)に、少し地震があった。

御堂の祭礼

毎年の通り、15日に御堂で祭礼が行われた。

御堂の別当(管理者)である
「高屋 四郎左衛門」が巻物を披露した。

湯殿山の献上品

・湯殿山の巻物
・板札(祈願 又は 公的な告知を記載した板)
・その他三回の分の一掛け
・井扇子箱一つ。

上記の8つは、大殿様と若殿様に、同様にお渡しする。と、御代参の妙泉寺の看守が上に書いた。

亀之助様・鶴之助様・おしく様・おまし様・お末様・隼人様 への御札守は、大日坊(山形にある修験道の霊山にある寺)から渡された。

大殿様に上った
御札・三回の分・扇子箱は、
御納戸衆(将軍や大名の私室にある納戸を管理する役職・非常に重要な役割のひと)に渡された。

若殿様の分は
若殿様の、御納戸衆に渡された。

購入する馬の仮屋と建築材料

御馬買衆(将軍や大名のために質の良い馬を調達する役職)の仮屋を建てるように。

とのことで、
材木を調達するため、指町裏通りに置かれた。

洪水にも流されないように、
その場所を見分して差し置き、

その上に覆いをして設置するようにと、
今日「宮森八郎右衛門」「葛門三郎=治太夫」に申し渡された。

「高屋 四郎左衛門」の披露。



新田町で市の開設要望


当地の新田町(JR盛岡駅から徒歩3分)では、
一日市・七日市を開くよう望まれ、

そのため
毎月1日・7日・11日・17日・21日・27日に
商売をするよう命じられた。

◎今後は怠ることなく、
諸商人は売買を行うこと。

◎喧嘩・口論・乱暴・賭博がないようにし、盗賊がいた場合には役人が捕らえて断罪すること。

◎押し買いや押し売りを禁止すること。

上記の旨を堅く守ること。


※湯殿山(ゆどのさん)と大日坊(だいにちぼう)は、日本の山形県に位置する出羽三山の一部です。古くから修験道の聖地として知られています。

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