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盛岡藩雑書・藩政日誌の現代語訳【1677年7月12日】

※写真は、Chat GPT 4oが作っています。
※江戸時代の暦で書いてます。

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🎆お盆のお祭りは中止だよ

毎年之通盆之頃=ても躍・花火・相撲御停止之旨、今日相触候様=と、高橋惣左衛門=申渡ス

毎年、お盆の時期に恒例の、踊りや花火、相撲などのお祭りを中止するように、「高橋惣左衛門」から指示がありました。

去年の花火大会の様子。


🐟鰹節の売買について説明するよ

当領南閉伊大鎚浦-て船壱艘・水主・船頭共=拾人-て、其方「今度常陸之内銚子浦太右衛門大鎚浦=て」鰹釣望候付遺候、御役鰹ふし五百節差上可申候、若鰹節盛岡=て売余候ハ1、拾分壱御役差上他領へ出払可申候、猟師共さわり=成候ハム、不寄何時無用可申付候、盛岡ハ不及申、御領分中商人共買候ハ→、売買次第売渡可申候、払残之鰹、他領へ出候刻八御代官へ申断、拾分一急度差上可申候、若隠蜜=て相出候ハ、可為曲事、鰹節差上候儀ハ、当九月十五日前一上納可仕候、目前八同極月廿日限也、「之事、猶せり人候ハ、別人可相渡者也」

南閉伊の大槌浦の当領(現在の岩手県 大槌町)から、船一艘・水夫・船頭を合わせて、10人を盛岡へ派遣しました。

常陸国銚子浦(現在の茨城県 銚子市)の「太右衛門」とともに、鰹釣りを行いました。

捕れた鰹節は、500節を奉納する(幕府に送る)こと。

詳しく説明すると、盛岡の市場で鰹節が余った場合は、1/10を奉納し、残りを他の領地へ販売することができます。

ですが、漁師の売上に影響が出ないように、必要のない取引はやめてください。これは、盛岡では常識です。

領内の商人が、鰹節を買い付ける場合ですが、以下の売買条件に従って売り渡してください。


1.
余った鰹節を他の領地に出す際には、代官に報告し、1/10を奉納する(幕府に送る)こと。隠れて取引を行うことは不正行為とする。

2.
鰹節の納付は、通常9月15日までに行いますが、今年の納付は、12月20日が期限です。納付について何か不明点があれば担当者まで連絡をお願いします。


👨🏻‍⚖️訴状を作ったよ

右八長山忠左衛門披露=付、証文忠左衛門=渡、訴状八当座箱=入奥寺八左衛門・穂高彦右衛門預同心、

公的な場で、官僚である「八長山忠左衛門」は、訴状を受け取りました。

訴状は「八当座箱」に収められ、「奥寺八左衛門」と「穂高彦右衛門」の同心(警察)に預けられました。

◎この訴状をもとに、同心(警察)が誰かを捕まえるのでしょうな🥹


☀️労働者に夏休みをあげたよ

石劉御普請被 仰付候所、奉行下田善兵衛を以、右同心盆中御普請御免被下度と訴詔申上候付、則盆中八相免候旨、

奉行(労働者)の「下田善兵衛」を通じて、
同心(警察)より、以下の内容を伝えられました。

奉公人(労働者)たちは、盆中(8月)の運搬工事はやめてくれ!と言っています。

認めます。
盆中(8月)の工事はお休みにしましょう。

よって「石材の運搬工事のお休み」に関する命令が下されました。


◎江戸時代では、お正月とお盆には、
奉公人(労働者)が休みをとって、
実家に帰ることが許されていた時期らしいです🫠

実家に帰省することを「藪入り(やぶいり)」と言うらしいです。みんな藪入りを楽しみにしてたっぽいです。年2回しか長期休みを貰えないなんて、なかなかブラックですね。ニートっていたのかな🫠

🚢船の運賃は、1300万円だよ

右善兵衛=申渡御米五駄ハ盆祭米μ聖寿寺・東禅寺・報恩寺・光台寺・長松院、右五ヶ寺へ遣可申手形、下御台所へ出ス之石巻より出船、御米船御運賃入用金百三拾両、今日栃內平右衛門一為持、花巻へ遣居繰奉行久慈市左衛門相手永井万左衛門申渡之

五駄の米は、お盆祭りのために、
聖寿寺・東禅寺・報恩寺・光台寺・長松院
の五つの寺へ送ること。

手形(米が必要な公的書類)を、
下台所(使用人が使う台所)に出すこと。

石巻から出船する、米を運ぶ船の運賃(130両・現代の約1300万)を今日、「栃内平右衛門」に持たせて、花巻へ送ること。


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