牧場の木にピンク色の花は咲いたか(1年のまとめ)
空いたタイミングで初詣に行こう!と思ってもう年末になってしまいました。光陰矢の如し。
最近は文字に残すことがなんだか苦手になってきたなと感じていますが、頑張って書いてみます。
今年は個展の機会をたくさんいただけて、3回開催することができました。
3月に代々木ピカレスクギャラリーさん
6月は清澄白河ondoギャラリーさん
11月は京都のcafe & place 075さん
どれも全力を尽くしたなという気持ちです。
11月はondoさんで開催した個展の巡回展という形で開催しました。
初めての関西での個展でうまくいくか不安でしたが、京都で個展してくれてうれしいというメッセージをいつくかいただけて、こちらのほうこそほんとうに嬉しかったです。
私は静かな絵が好きです。
たとえばハマスホイとかベックリン。
私の作品はどうなんだろうと考えた時、まあまあおしゃべりなイラストなのではないかなと思っていました。
ところが京都個展の感想ノートで静かな絵と書いてくださった方がいて、それを読んだ途端にぱっと視界が明るくなったような気がしました。そっか、自分なりの静かさが出せてたならよかったなと。
個展もたくさん行ったんですが、クライアントワークも去年よりは増えたかなという感じです。
使いにくさあるかと思いますが、みなさん思い切って起用してくださったんだろうなあ。ありがたいです。毎回あたらしい世界を見せていただいています。
また今年は活動10年目ということで、ondoギャラリーさんから作品集を出版させていただけることになりました。
ていうかこのスタンスで10年もやってるのか!と狂気を感じる方も多いかもしれません。笑
まさしく“この”スタンスで10年です。ちょうどtwitterを始めたタイミングでした。
割とこれからの人生に絶望していた2014年、忘れもしない(とはいえだいぶ忘れた2014年)
仕事から帰ってきて深夜、無印良品の文庫本ノートに心象風景をコピックで描きまくっていたあの日々です。
数人のフォロワーに1ページずつ共有して少しの星をもらう日々でした。
キャラクターのふたりは今より頭身が高く、無表情で、いつも戦いに明け暮れていました。
最近はずいぶん背伸びしなくなったし、微笑むことも増えてきました。
10年はあっという間でした。
よくいう時間が解決してくれる、って言葉はほんとうだなと思います。
そのころからの知り合いも多く、今でも親友だったり、たまに会う知り合いだったり、少し遠くから応援していたり…活動を辞めてしまったり、いなくなってしまったりです。
そのなかでも絵を見続けてくださるかた、ほんとうに感謝です。
さっそく新年1/10〜出版記念展が始まるので、今バリバリに作品描いてます。
10年間の作品のジークレーと新作をいくつか持っていきます。
また作品集の発売はこの出版記念展が初出になります。
詳しくはこちらをご覧ください
→ゴトーヒナコ作品集出版記念展
1.10(金)-1.19(日)
…と、流れるように宣伝してしまいました。
とにかく感謝の先がたくさんあって、ギャラリーのスタッフさんも、青山塾の頃の先生も仲良くしてくれる友だちも、みてくださる方々も、もちろん家族も、まとめようとするとまとまらなくなるのはこういうことだろうなあ…ありがとうございます。感謝です。
ちなみにタイトルの牧場の木とは、1999年発売の「チョコボスタリオン」というゲーム内の、牧場中央に生える大きな木のことです。
ゲーム内では1年の収支の振り返りをして、次の年(春)を迎えると牧場の木々がピンク色になります。
このピンク色の木が大好きでした。
また新しい春を迎えられるよう。
みなさまも良いお年をお迎えください。
今年もありがとうございました。