人生8回目の引越しを終えて
(写真:左が私、右がお散歩レギュラーメンバーのウラさん)
佐藤日向子20歳、
人生8回目の引越しをしました。
5月からスウェーデンでの一人暮らしが始まります。
1〜4月のルームシェアの日々
言うなればスウェーデン生活の第1章を締めくくるべく、
この4ヶ月の変化について書きます。
衣食住を整えるのに3ヶ月かかった
異国での新しい生活は、まず衣食住の確保とその安定化から始まると思います。
心身ともに健康な生活のためには、
満足した衣食住、
特に住居と食生活を確保することの大切さを学びました。
スウェーデン語表記の食材を一つ一つ翻訳しながらカゴに入れたり
得体の知れないもの(リコリスなど)を食べてみたり
親から送ってもらった日本食
久しぶりに慣れ親しんだ味にありつけて思わず泣いてしまったり。
そんな食生活であっという間に4ヶ月が経っていました。
食生活が根本から変わった
物価も、言語も、支払い方法も、何もかも違います。その中で毎日何を食べていくのかを決めるのには、意外と時間がかかるものです。
振り返ってみると、どうやら私には1つの壁があったようです。
それは、自炊の壁です。
日本にいたときも親元を離れ一人暮らしをしていたので、自炊はできなくもなかったです。
じゃあなぜ自炊の壁をこんなにも感じたのか?
それは、外食やコンビニに頼ることができないから。
勉強や仕事に集中したい日々の中で、毎日3食作るのは
正直だるいです。
これが日本の安い飲食店やコンビニが近くにあったときの一人暮らしなら、
夜ご飯コンビニで買ってくか〜ができたのです。
でも、それが今はできません。
外食が高すぎて日常的には使えない上に、コンビニも街の中心に一つか二つあるだけで、その品揃えも日本の駅のkioskくらいです。
とにかく、夜ご飯買ってくか〜食べてくか〜ができるような環境ではないのです。
日本のこのような便利さに慣れて、甘えてしまっていた分、
異国で自炊をコンスタントに続ける生活にシフトするのはなかなか難しかったです。
今となってはスウェーデン料理を作ったり、
友達にお菓子の作り方を教わったりできています。
日本にいたときは寝坊して朝ごはんが食べられなかったり、
バイトで夜が遅い日は夜ご飯を食べずに寝ていました。
この生活の変化によって、3食きちんと食べる余裕くらいは欲しいと思いました。
ルームシェアでの思い出
今回4月いっぱいで住む場所を変えるに至ったのにはいくつか理由がありますが、一言で表すなら、
他国の他人と一つ屋根の下住むにあたって、その家に居心地の良さを感じることができなかったからです。
もちろん、楽しかったことも、ためになったこともありました。
エストニア人のルームメイトがブラウニーを焼いてくれたり、
(エストニアに帰ってからもたまに元気〜?と連絡をくれます)
パキスタン人のルームメイトが激辛パキスタン料理を食べさせてくれたり。
(辛すぎて全員汗だく)
そこでしか出会うことのできない人との交流はルームシェアをする際の最大のメリットと言えます。
ルームシェアの現状
でもやっぱり、経験してみて思ったのは、
彼らも人間であるということ。
(少なくとも”家”では)内向的な私と常に24時間体制で外交的なパキスタン人は、親友になるにはあまりにもその道は過酷すぎました。
「なんでこんなに話しかけてくるの?頼むからやめてくれ...」
と内向的な日本人が思っていた反面、
「なんでこの日本人はいつも冷たいんだ?返信もいつも遅いし、部屋にこもってばっかりじゃないか」
とフレンドリーなルームメイトは思っていたに違いありません。
人と住む際、自分の価値観と相手の価値観が違うことを理解しなければ関係は悪化するばかりです。
他人に対して寛容であること、興味を持ち、近づこうとしてみることの大切さを学びました。
8回目の引越しで思ったこと
私は今回、スーツケースひとつと紙袋6つを手で運んで引越しをしました。
スウェーデンに来たときはスーツケースひとつだったのが、
紙袋6つ分にものが増えたということです。
スウェーデンにいる間も、
留学が終わってからも、
これからあと何回引越しをするかわかりません。
でも確かなのは、移動したいなら、
自分で運べる範囲のものだけで暮らす必要があるということです。
移動し続ける人生を望む私は、
いかに少ないもので豊かに暮らすか
物への執着を無くし、人に譲ったり、捨てたりすることに寛容になること
がこれからのテーマになってきそうです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
5月も全力疾走でがんばりましょう〜!!!
😝