「三点リーダー症候群」を考えてみた
少し前に「三点リーダー症候群」がTwitterのトレンドで上位にあがっていたが、そもそも「三点リーダー」とは何というところから調べなくてはいけない。この言葉がトレンドに上がるまで「 … 」に三点リーダーという名前がついていることを知らなかった。
(私は「てんてんてん」と心の中で呼んでいた。)
まあ三点リーダーのことを知らなかった私であるが「 … 」を使いたい場面というのは想像ができる。そんなわけで「三点リーダー」を使う場面を勝手に考えてみた。
(1)「単語」をど忘れしたとき
最近は「ど忘れ」することが多々ある。人やモノの名前が出ないということは日常のことで「あの人」「アレ」という言葉は私が発する言葉の中でナンバーワンではないかと思うくらい利用頻度が高い。伝えたいことはあるのにそれをなんていう言葉で表現すればいいのかと思うことがある。
そんなときに「 … 」でごまかす。
(例)えっと日曜日のドラマの主役だった人、えっと誰だっけ…
(2)察してほしいとき
本当はその思いを伝えたいのにどうしても書けないことがある。それは不適切な言葉(ピー音を入れなくてはいけないような言葉)だったり、大人の事情や「恥ずかしくていえない〜(うふふ)」なんてことがあったりする。
そんなときは「私の気持ちを察して〜」の代わりに「 … 」を使う。
(例)それは今度…
(3)否定したいがはっきりと否定できないとき
「(2)察してほしいとき」の延長上にあるが、本当は否定したいとか断りたいとかあっても、はっきりと回答できないことがある。大抵は人生に関わるような大きなことではなく、行きたくない会社の飲み会とか些細なことであるが、はっきり断るといろいろとその後の関係などがあったりするが、何気に断りたい意志はなんとなく伝えたい。
そんなときに「もにょもにょ」と濁すために「 … 」を使う。
(例)ちょっと寄り過ぎじゃ… (心の声:寄らないで〜)
(4)意見を相手に委ねたいとき
選択肢がいくつかあるけれど、どれも捨てがたくて選べないなんてなんていうときがある。そんなときは相手に意見を委ねたい。
そんなときに「お願い決めて」という思いを込めて「 … 」を使う。
(例)君とポッキーどっちも食べたい。うーんどうしよう…
(5)先が続かないとき、〆なのにシマらないとき
途中まで書いたものの先が続かなかったり、最後の〆が決まらないときになんとなく「 … 」を使うことでうまくごまかせるような気がする。
(例)訳がわからなくなってきたのでここまで…(呑み書き定番の〆)
今回問題になっている「三点リーダー症候群」であるが、基本的には「逃げ」として利用するものであり、そう考えると明確な意見が必要な場面が多い「仕事」では利用しないほうが望ましいと思われる。
私自身はあまり三点リーダーを使っていないと思う。仕事やnoteなどの文章ではほぼ利用しない。またtwitterなどのSNSへの投稿が少なくLINEも特定の人としかしていないため「三点リーダー」を使う場面はほとんどない。
しかし「 … 」を使いたいという思いはよく分かる。それは心の葛藤であり使いたくて使っているわけでなく、伝えたいけれどうまく伝えられないからこそ利用する。
私自身文字として利用していないだけで心の中では相当利用している。
そして、一から十まで明確に伝えることは本当に必要なことなのだろうか。匂わせて想像を掻き立てたりすることで関係が深まったり、また濁すことで円滑な関係を継続する。きっとここで書いているnoteも詳細を書かないことで文章の広がりをもたせる。
文章の中で三点リーダーを使う場面はきちんとわきまえる必要があるが、その考え方を否定することはないのではと思う。
余談であるが、最近では「 … 」の部分をマスクの中でこっそりつぶやいている…
<そして追記>
この投稿が500投稿目でした。ここまで続けられたのはみなさんのおかげです。これからもゆるゆると続けていきますのでよろしくおねがいします。