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「いつ好きになったか覚えてない」 最初の嘘 本当はね、ちゃんと覚えてる。 そんなこと話したら笑われるかなって。こっちだけとっくに本気だなんて知ったら重たいんじゃないかなって。だから言わなかった。 友だちには戻れないし、恋人にはなれないし、セフレにすらしてもらえない。だから最後まで、愛想を尽かされるまで、ちゃんと都合よくいようって決めたの。 「あちぃ」って寝言を言いながらタオルケットを蹴るくせに、くっついてくる。「汗つくからやめてよ」って嫌がってみせたけど、