成長期2についての現状確認+α
皆様こんにちは。hinakanoと申します。Microsoft製品を作ったり、SBLの睦月賞運営の片割れだったりする人です。
さて、「Advent Calendar」における記事投稿に先立ちまして、noteのアカウントを用意いたしました。私は12月8日の担当で「成長期3についての新説提唱」というタイトルで記事を投稿させて頂く予定です。
ただ、そこで単発でポンと一つnoteで記事を出して終わりー!っていうのもなんだか寂しい気がしたので、こうして今までのこと(というよりか成長期2についての研究成果)をもう一度まとめてみようと思った次第です。
これまではBBLの記事やTwitterアカウント(@hinakano_bbl)で情報の発信を行ってきましたが、画像も文章もたくさん使いたい私にとってはどちらも一長一短な感じなんですよね…(BBLの記事は画像が1枚しか使えない・Twitterは1つの投稿に対し140文字の文字数制限がある)
もしこれと次回の記事の反響が良ければ、情報の発信部分だけBBLとTwitterでやって、本題はこっちでまとめてもいいかな…ともうっすら思っています(成長係数の話はかなり重要な部類なので、できるならBBL内の記事を使うべきとも思いますがね…)。
まあ前置きはここまでにして、早速本題に入りましょう。
そもそもなぜ成長係数に関する研究が始まったか
全ては「成長期2の積極大練習で-6が出る」という話を小耳に挟んだところから始まります。成長係数のスプシだと-2から-5しか出ないことになっています。
もしこれが本当だとしたらスプシのデータが間違えていることになるうえ、育成環境までも大きく覆すことになる―だって成長期2は対積極効率最強と言われている重要な成長係数なのですから!hinakanoはそう思った訳です。
今でこそなんだかんだで作成した選手の出来には満足いっている方ですが、当時は全くそんなこともなく寧ろ「どうしたら周りの製作者さんに追いつけるのだろう…」とか「どうにか上手い製作者さんにも差をつける方法はないかな…」とかそんなことばかり考えていました。そこに突然舞い込んできた件の話。そして当時作っていた選手はWindows95。晩成。これはやるしかない。私がこの手で成長期2の謎を解明して、そのデータを独占して差をつけてしまおう。そんな考えで研究が始まりました。ゲスい。
…しかし成長期2はおろか他の成長係数まで研究することになろうとは、当時は思ってもいませんでしたが…
晩成の成長期2を実際に叩いて
そんなこんなで実際に成長期2の練習を叩くわけです。マイナスがガンガンでてくるミートとパワーを叩きまくりました。
結果を見てまあ驚きました。てっきり-6は生起確率が低いものだと思っていたのですが、練習3回目で早速引き当てるとその後も出るわ出るわ-6の山。練習58回中の生起数は7回で、確率で言うと12%。1割を超えてきました。下の画像がこのときの統計データです。
マイナス値の平均は-4.10となり、従来の期待値とされていた-3.5と比較して大幅にマイナスが大きくなる結果となりました。
積極鍛錬のマイナス値が一様分布しないことは件のキャスで既にお話しさせて頂きましたが、期待値については一様分布のときと同じようにして求められます(厳密にいうならば、そうして求めた期待値が実測値とほぼ等しくなります)。そして図に示した結果も(-5が若干多く出てはいるものの)他の成長係数における積極マイナスと同様の傾向が現れています。
以上のことから、晩成の成長期2は「-6が特異的に出現する」訳ではなく、「積極大練を行うとマイナス値として-2~-6が出現する」成長係数であることが結論として言えます。従って、-2~-6が出てくる成長期2・積極マイナスの期待値は-4.0になります。
ここまででひとまず、積極大練における-6の存在を確認できました。しかし練習を進めていくと、積極のかかっていないマイナスで-4が出現することが発覚します。思わず撮ってしまった当時のスクショが残っているので、一応参考資料として貼っておきます。
この-4も最初見たときは偶然かな?と思っていたのですが、やはりこちらも偶然ではないようで、85回中22回も出現しました。こちらの統計データも下に載せておきます。
マイナス値の平均は2.51でした。従来の期待値は-2だったのでこちらも大幅にマイナスが大きくなっています。
これも件のキャスでお話しさせて頂きましたが、積極がかからないときのマイナス値は(これまで確認できたものは全て)一様分布します。例に漏れず、図で示した結果も(-2が若干少ないですが)概ね一様分布しているといえるでしょう。よって、-1~-4が出てくる成長期2・非積極マイナスの期待値は-2.5になります。つまり、図で示した結果は期待値通り、ということになりますね。
さあ、これでBBL野手については成長期2の練習に関する検証が終わりました。スプシと異なるマイナス値が出るのはなぜなのか。野手だからなのか、はたまたギプスの所為なのか。何はともあれとりあえず成長期2の練習で出現するマイナスは
積極アリ: -2~-6
積極ナシ: -1~-4
で確定!でもBBL野手しかデータ取ってないので、もしかしたら投手とかSBLだと違うかもしれませ~ん!検証おわり~!
…という内容を件のキャスで垂れ流しました。あれ?データ独占したいんじゃないの?と思ったそこのアナタ。この頃にはもうhinakanoの気が変わっていて、皆様のためになるのならばと情報を流すことを決意したのです。優しいですね~(突然の自画自賛)。
あ、決して育成環境を変えた人として名を残そうとか思った訳じゃないですよ…そんなこと思うはずない…ない…(小声)
よし、これで成長期2のマイナス値についての真相は解明できたし、皆様へのアウトプットもできたし一件落着!とそう思っていたのも束の間、私はある重大なミスを犯していたことに気が付くのでした…
「成長期2」という概念に囚われて
さて皆様、「成長期2が存在する成長型」と言えば何があったでしょう?
BBLをやりこんでいる皆様なら一瞬で全て思い浮かんだことでしょう。答えは早熟・鍋底・凹凸、そして晩成の4つです。
この4つの成長型に存在する成長期2。勿論同じ成長期2な訳ですから、練習の伸び・マイナスともにどの成長型でも同じはずです。
今まで行った成長期2についての研究、そしてそこから得られた新たなマイナス値。これも勿論、全ての成長型における成長期2に対して通用する。私はずっとそう勘違いしていました。
ところがキャスから数日経過したある日、こんな文面を目にします。
「晩成の成長期2だけ-4(-6)が出る」
何故同じ成長期2なのにマイナス値がスプシと異なるのか。思い浮かんだ可能性は、①BBL機構のみマイナスが異なる、②練習によってマイナスが異なる、③野手のみマイナスが異なる…とこれくらいしか考え付きませんでした。私は「成長期2」というこれまでの概念に囚われて、「成長期2と伸びは同じだが、マイナスが違う成長係数が存在する」という可能性に全く気が付かなかったのです。
もしこれが真実なのだとすれば、私はキャスで嘘を流したことになってしまいます。しかもその内容は成長係数(それもかねてより重要な成長係数扱いされていた成長期2について)という育成の根幹にモロに関わる部分なので、一刻も早く残りの成長型の成長期2について調査して、キャスの訂正とお詫びをせねばと思いました。
今でこそこんな感じで軽ーく文章にしていますが当時はもう冷や汗タラッタラで、なんでこんな簡単なことに気が付かなかったのかととにかく自分を責めていました。当時の詫びツイート達からもその様子が伺えるかと思います。
…とはいえまあずっと気に病んでいても仕方ないので、早速データ収集を再開することにしました。
晩成以外の「成長期2」と向き合って
幸いなことに(?)、転生して私は早熟を引くことができました。早速、最初の成長期2でコントロール大練(積極ナシ)を叩きました。
するとなんと、-4が全く出ないではありませんか!以下が当時の練習の統計です。
試行回数は17回しかありませんが、仮に出現する値が-1~-4で一様分布ならば17回叩いて一回も-4が出ない確率は約1.3%。上振れの可能性も捨てきれない訳ではありませんが、-4は出ないと考えた方が自然だと思われます。
また積極アリのデータについても頂くことができました。試行数70に対して-6の出現回数は0回。これもまた出現しなさそうですね。以下がその統計です。
ちなみに早熟には成長期2が2回ありますが、このデータ内の割合としては半々くらいです(積極アリナシ合算で各40回程度)。ですので片っぽだけ晩成仕様ということはなさそうです(流石に赤天狗もそんな意地悪はしてこないでしょう)。
次に鍋底。鍋底については積極アリ52回、積極ナシ104回という大量のデータを頂くことができました。以下がその統計です。
一目瞭然ですね。鍋底の成長期2では積極アリの-6、積極ナシの-4ともに出現しませんでした。
最後に凹凸。こちらはなんと積極アリが95点、積極ナシについては184点ものデータを頂くことができました。以下が頂いたデータの統計になります。これだけ試行回数があっても、晩成のときあれほど出ていた-6,-4は姿を見せませんでした…
ちなみに凹凸も成長期2が2回ありますが、こちらもデータのだいたい半分が最初の成長期2、残りが2回目の成長期2です。従ってこちらも片方だけ-6,-4が出るということはなさそうです。流石に赤天狗も(ry
ここまで3つの成長型における成長期2について見てきましたが、その何れもスプシ通りのマイナスが出現しました。そして、スプシと異なる値が出たのはやはり晩成だけなのでした。
と、ここまでが9月5日に発表した記事の前半部分の詳細な内容です。その記事では「晩成だけスプシと違うマイナスが出ますよ~」という内容だけをかいつまんでお伝えしましたが、細かいデータ(と研究までの経緯)は本記事に記した通りになっています。
以前の記事で「晩成の成長期2」だけマイナス値が異なる、ということをイマイチ受け入れ難かった方も多かったと思います。本記事を読んでいただいて少しでもそれが受け入れられるようになった、というのであればこちらとしても幸いです。
結論そして…「呼び名」問題
結局のところ何が言いたいんだ!ということで最後に結論をまとめますと、
「晩成」の成長期2におけるマイナス値はスプシと異なります!
それ以外の成長型の成長期2はスプシ通りにマイナスが出ます!
プラス分は成長型によらず同じです!
まあ文面で言われてもわかりにくいと思いますので画像にしてみました。
「伸びる部分は同じでマイナスだけが違う」という部分がミソです。ちなみに、ここには載せていませんが晩成の32,33歳における練習のプラス分が成長期2と一致していることは既に確認済みです(晩成の成長係数自体がスプシと異なるという可能性はありません)。
期待値にするとこんな感じです。
晩成側は一見滅茶苦茶効率悪くなったように見えますが、これでもマイナスがある練習を叩いた方がお得になる場合が多々あります。恐るべし成長期2。
あとの詳細な計算…については、皆様にお任せしたいと思います。本当はもっと突っ込んでやるべきなんでしょうが、この記事書くのも実は大分遅れてるものでして…(本当は11月中に出すつもりでした)
それはさておき、まとめとしてはこれで終わり…なのですが、1つ問題提起したいと思います。
で、その内容なのですが…いちいち「晩成の成長期2」「晩成以外の成長期2」と呼んで区別するのも面倒ですので、晩成の成長期2に成長係数として新たな「呼び名」をつけるのは如何でしょうか?
本記事でもここまで「晩成の成長期2」「晩成以外の成長期2」などと表記して区別していますが、正直回りくどいな…と思っています。
しかし「成長期2」という名前は広く浸透しているものですから、個人の独断で勝手に名前を変える訳にはいかないな…と思い、以前の記事ではこの点には特に触れませんでした。
ただやはり今後「晩成の成長期2」という存在が従来の成長期2から独立していくのであれば、やはり何かしら呼び方があった方がわかりやすいなと思いましたので、この場で提案させて頂きます。
さて「晩成の成長期2」の新たな呼び名ですが、
成長期2-(せいちょうき2・マイナス)
で仮決定することといたしました。
命名理由につきましては、まず「成長期2」が多くの成長型に存在するため、そこの呼び名を変えて「成長期2α/β」などと区分することは避けたい、というのがまず一つです。そして「プラス分は全く同じだがマイナス分だけが異なり、マイナスの量が多い」ということを踏まえ、後ろに「-」をつけることでマイナス量が異なることを明瞭化しよう、という思いから「成長期2-」と命名させて頂きました。
一応これは仮の名称ということで、不満の声が多いようでしたら勿論名称変更もあり得ます。まあ、とりあえず私から発信する情報では暫く「成長期2-」という名称を使用したいと考えています。
(全く浸透せずに私だけが使う名前にならなければ良いのですが…w)
記事は以上となります。皆様、長くなりましたがここまでご覧いただきありがとうございました。
8日には成長期3についての研究成果報告も致しますので、そちらも是非ご覧くださいませ。
ではまた。
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