日置流体拝セミナーに参加して
2022年11月12日(土)・13日(日)の2日間開催され、参加してきました。
会場は、山形県蔵王温泉の「松金屋アネックス」です。
こちらのお宿は、館内に弓道場(12人立)があります。
学生時代に夏合宿でよくお世話になりました。
それ以来ですので実に30年ぶりです。
雰囲気が全く変わらなくてとても懐かしく思いました。
さて、今回のセミナーでの素晴らしかった学びを2点お伝えしたいと思います。
(1)日置流体拝についての学び
今回のセミナーの主たる目的です。
巻藁体拝を中心に学びました。
和服も含めてもちろん初体験です。
以前YouTubeで拝見したことがあり、いつかやってみたいなと思っていました。
しかし、当然のことではありますが、見るのとやるのでは全く違いました。
「動きとして決まっているから」というようなものでは全くなく、1つ1つの所作に明確な目的と意味があり、「なるほどそういうことだったのだ」と納得しながら体得することが出来ました。
例えば、残心にて矢に向かって「やーーーーーーーーー(目安5秒以上)」「えいっ!」などの声をかけるのですが、その意味なども教わりました。
その他にも多々ありますが、口伝が故このくらいで(^_^;)
立って一手、蹲い(つくばい)で一手の行射です。
(2)学ぶ方からの学び
セミナー参加者は、紅葉会員(東北学院大学工学部弓道部OB会員)の他に、全国各地からも参加されました。
日頃から日置流印西派射術に取り組まれている方もおられれば、興味があり体験してみたいという方々もいらっしゃいました。
その中で、東京都内で活動中の弓道会「弓と禅」代表の木内洋一さんとお話する
ことが出来ました。
木内さんは、弓道をより多くの方々に体験してもらいたいと、気軽に誰にでも体験できるよう門戸を広げて活動されています。
北区の弓道場は、珍しく連盟傘下ではないフリーな弓道場で、そこで老若男女、国籍、段級位、実績、経験などに全くとらわれないフラットな価値観で活動をされているとのことでした。
また、ご自身も学びを深めたいとのお気持ちで、黒須先生の梨割道場を訪問されたり、今回のセミナーにも参加されたとのことでした。
こういった志をお持ちの方が、弓道の魅力をより多くの方々に味わってもらうために精力的に活動されていることに感動しました。
こういった活動が全国各地に広まることを心から願っています。
同時に、自分自身も木内さんの志を見習っていきたいと感じました。
「何歳になっても学び続けること。それをアウトプットしていくことがとても楽しい。」
そう感じた素晴らしいセミナーでした。