土木は家族 その3
以下の文章は、岩手県立黒沢尻工業高等学校の土木科3年生の副担任をしていた私が生徒の卒業に当たって生徒会誌に寄稿したものです。
執筆日は2021年1月11日です。
『土木は家族』その3
令和3年度黒工土木科卒業生の皆さん。3年間の家族生活お疲れ様でした。
若くしてエネルギッシュな世帯主、小森田先生のもとで実にいろいろなことを経験しましたね。ツイッターで入学式や歓迎会の日の皆の姿を見ると、3年間でとてもたくましく成長したと思います。
私自身はというと若いつもりでいましたが体調を崩し、皆が一致団結してプロジェクトを成功させた黒工祭や、想い出に残った修学旅行に参加できなかったことはとても残念なことでした。
さて、『土木は家族』その3では2つについて触れたいと思います。
「理不尽に耐える必要は無い」
これは授業で皆に考えてもらいました。社会人生活は厳しい。理不尽に耐えなければならない。全くのでたらめで古い考えです。
「多数決こそ疑え」
多数に賛同して根拠のない安心感を得ているよりも、少数意見も傾聴し熟考して判断して下さい。多数決が恐ろしい結果を招くことがあることは世界情勢を見ても簡単に理解できます。
ただし、この2つには自身の筋の通った考えと意志、その表現が必要です。それを考える際、ぜひ家族に話を聞いてもらい相談をして下さい。
卒業おめでとう。また会う日までお元気で!