「高校生ものづくりコンテスト2021岩手県大会測量部門」から感じたこと
本日、勤務する学校を会場に「高校生ものづくりコンテスト2021岩手県大会」が開催されました。
このコンテストについて公益社団法人全国工業高等学校長協会(https://zenkoukyo.or.jp)に、全国大会の詳細が示されています。
部門は「旋盤作業」「自動車整備」「電気工事」「電子回路組立」「化学分析」「木材加工」「測量」「溶接競技」があります。
この全国大会出場者を選考するためのブロック大会(私の所ですと東北ブロック大会)に出場する岩手県代表校を決める大会です。
私の学科では、測量部門を担当しました。
運営はかれこれ9年目になります。(長いものです。)
測量部門の内容は「閉合トラバース測量とその計算」です。
1チーム3人により、5測点が成す水平内角と水平距離を、トータルステーションという器械を用いて測量し、そのデータによる内業計算で成果を表します。
県内5校5チームが参加して行われました。
https://twitter.com/doboku_kurokou/status/1456854864345001985?s=20
今大会では、この9年の中で「閉合誤差」「閉合比」の値が全てのチームにおいてとても良い結果でした。
これは、ものづくりでいうところの「品質」にあたります。
あらためてこの重要性を感じました。
もちろん最も重要なことは「安全」です。
言わずもがなですね。
すなわち、「安全」と「品質」
この2つは絶対妥協してはならないと強く思いました。
この他に、「原価」や「工程」という要素もあり、とても重要です。
しかし、この2つを優先して「安全」と「品質」を軽視することは「ものづくり」としては失敗です。
今大会では、「工程(時間)」が短いチームが「品質(精度)」が高いということではありませんでした。
もちろん、資本主義社会におけるわが国のものづくりにおいて、「原価」や「工程」を無視して営利企業は成り立ちません。
だからこそ、「企業の質」がそれぞれ異なるのだと思います。
「安全」と「品質」
この2つを高いレベルで実現するものづくり(生き方)をしたいと同時に、生徒にも目指してもらいたいと考えています。