土木は家族 その2
以下の文章は、岩手県立黒沢尻工業高等学校の土木科3年生の副担任をしていた私が生徒の卒業に当たって生徒会誌に寄稿したものです。
執筆日は2017年1月10日です。
『土木は家族』その2
平成28年度黒工土木科卒業生の皆さん。3年間の家族生活お疲れ様でした。
愛情あふれる世帯主、紺野先生のもとで実にいろいろなことがありました。
黒工初の測量士に見事輝いたK君、ものづくりコンテスト県大会を制して東北大会出場を果たしたA君、I君、K君、Y君、資格取得や学習に頑張った者達。ボクシング部で全国入賞を果たしたT君をはじめ部活動に努力した人たち。行事で先頭に立って盛り上げた猛者ども。
元気が良すぎていつもオーバーランしている奴。何度同じ話をしても成長しない人。謹慎という修行を経験した輩。。。
君らはとても個性的で活動的でそして何よりとてもやかましかった。しかし人間らしくもあった。
『土木は家族』その2ではそこについて触れてみたい。
家族全員が同じ考えで同じ方向を目指し失敗なく進んでいく。これはとても理想の姿かもしれないが、私は全くそう思わない。
クラスに置き換えると、全員が同じ考え、同じ目標、朱点もなく、提出物は締め切りまでにビシッと揃い、資格取得も全員合格、謹慎者もいない。とても素晴らしいクラスとお褒めの言葉を頂く。しかしだ。こんなことなら学校など不要である。
学校とは間違うところ、成長するところである。精一杯頑張った中で、間違えたり失敗したことからいろいろなことを考え人間は成長していく。(失敗や過ちを推奨しているのではないので誤解なく!)
家族も同じだ。しでかしたことを一家全員でフォローし合うから成長していくのである。
どうか、人の失敗や間違いを非難するのではなく、それを好転のチャンスとして寄り添える人間でいて下さい。
卒業おめでとう!
世帯主ではありませんでしたが、とても充実した家族生活でした。
また会う日までお元気で!
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