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ベアシャフトチューニング①(アーチェリーから弓道へ)
アーチェリーで行われているベアシャフトチューニングについて、弓道版に解釈し、連載でお伝えしていきます。
1 はじめに
お断りから入らせていただきます。
これから述べていく「ベアシャフトチューニング」は、アーチェリーで一般的に行われているものです。
秘密事項でも秘伝でもありませんし、私(ひろ坊)が発明したことでもありません。
また、これを実践されたことで、矢所(グルーピング)の大きさや、的中精度が向上するならば、それは素直に喜ばしいことです。
ここに賛同できない方は読まないでいただきたいと同時に、否定される場合にはよく勉強されてから行って下さい。
2 結論
詳しいことは連載でお伝えしますが、先に結論です。
日常使っている羽のついた矢を「完成矢」といいます。
これに対して羽のない矢を「ベアシャフト」といいます。
これらを3本ずつ交互に計6本行射し、「完成矢」に対して「ベアシャフト」がどこにグルーピングするかで見極めます。
(1)右にグルーピングする場合
【現象】矢が硬い。出木弓である。
【対策】柔らかい矢に変更する。矢先を重くする。入木弓に変更する。弓力を上げる。弦を細くする。
(2)左にグルーピングする場合
【現象】矢が柔らかい。
【対策】矢を短くする。硬い矢に変更する。矢先を軽くする。弓力を下げる。弦を太くする。
(3)上にグルーピングする場合
【現象】矢つがえの位置が低い。
【対策】矢つがえの位置を高くする。
(4)下にグルーピングする場合
【現象】矢つがえの位置が高い。
【対策】矢つがえの位置を低くする。
3 注意点
矢飛びは、「羽」に相当助けられています。
従って、「ベアシャフト」を行射する場合は、弓道場の左右ではなく中央で行い、周囲の安全に充分気をつけ、自己責任で行って下さい。
また、完成矢が近的の的(1尺2寸)の大きさ程度にグルーピングしない技量の方は、弓具店が推奨する矢で稽古し、射術を充分高めてから行うことが必要です。
次回以降、理論と実践をより深く述べていきます。