8月4日は橋の日
8(は)4(し)の語呂合わせです。
全国的に橋の美しさを讃える日だという事です。
橋というものは川や海を渡るための極めて実用的な建築物でありながら、同時に芸術品でもあります。橋ほど大自然に溶け込む人工物はそう多くないでしょう。
日本のものに絞っても、魅力的な橋はたくさんあります。これを期にいろいろな橋に詳しくなるのも一興でしょう。
さて、橋で印象的なエピソードがあるゲームを紹介します。
国民的RPGのナンバリング作品「ドラクエ8」は、シリーズの中でも意欲作の色が強いです。
物語は、旅の途中から始まります。主人公の青年に、主人公を兄貴と呼び慕う中年の男、美しい馬に王を名乗る怪しげな魔物。バックストーリーが語られないままゲームが始まるというのは、それまでのドラクエには無い新鮮さがありました。
ゲーム開始位置から、最初に目的地として示される「トラペッタの町」へと向かう道を逆戻りすると、崩れた橋の向こうに後々主人公達の故郷であるという事が明かされる因縁の地「トロデーン城」が見えるというのは、なかなか面白い演出でした。
さてここで出てきた「崩れた橋」、メタ的にプレイヤーを序盤から因縁の地に向かわせるわけにはいかないというゲーム上の都合の象徴なのですが、同時にゲーム開始時点からいる仲間との出会いの場という重要なイベントを持っている場所でもあります。回想で明かされた仲間との出会いが、メタ的な一方通行でしかない崩れた橋を、魅力的に見せます。こういう細やかな演出が憎いので、ドラクエは面白いのです。
そういうわけで、明日は橋の日。橋の美しさに酔いしれましょう。
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