9月2日は宝くじの日
く(9)じ(2)の語呂合わせです。
当選期限になってもくじを交換しに来ない人が多いため、宝くじ購入者にその存在を思い出してもらうために制定された日だと言われています。
一枚200円で夢を買うとはよく言いますが、真面目に当選確率を計算するとちょっと現実的ではありません。当選率が高いタイプのくじでも、元を取るくらいの勝ちを得られる確率は、せいぜい15%がいいところでしょう。それでも「宝くじ」というシステムそのものが成り立っているという事は、それだけみんな夢を見たがっているという事なのでしょうか。
さて「宝くじ」で印象的な言及があった漫画を紹介します。
藤子不二雄のSF短編集の一つに収録している短編で「征地球論」というお話があります。地球よりもはるかに進んだ文明を持った異星人が地球を征服するにあたり、モデルケースとして少年を一人選び、その周囲を観察する……という内容です。
そこで様々な地球の文化が宇宙人的視点で挙がり、宝くじもその一部に含まれます。
そこでは宝くじを含めてほとんど全ての営みが「大勢が協力して少数の勝ち組を作るシステム」として一緒くたにされており、客観的視点の面白さが分かります。
これに限らず藤子不二雄のSF短編は非常に面白いものが多く、「ドラえもん」とは全く異なる異質さがあるので、一見の価値があると思います。
そういうわけで、明日は宝くじの日。宝くじを買ってみましょう。