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感想「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪197」

本日、わたモテ更新です!

読みましょう。

・前回の感想

感想記事をリンクします。

以下、最新話のネタバレ注意!

喪197 モテないし少し進行する

相変わらず文化祭の準備回のようです。

前回かなり絶望的な終わり方をしたわけですが……どうやら進展はあるようです。

・ショートフィルム集

……

なるほど。

前回の引きからどう話が転がるか不安で仕方がありませんでしたが、意外と現実的な策ですね。

……というか、滅茶苦茶いい案だと思いました。

撮影の容易さもそうなのですが、今回の映画案の一番の問題は、もこっちの冗談交じりの案が多数決によってクラスの案として通ってしまった事。そしてその結果、クラスの出し物の全責任がもこっちに押し付けられてしまった事でしょう。

ですがショートフィルム集という事なら、主役も脚本も分散されます。加えて脚本の自由度も高いので、クラスメイトからの不満も出にくいかたちに収まったと言えましょう。

そう考えるとこれしかないと思えるくらい見事な方針転換です。ただし同時に、もこっちが出した案は何だったのかという事にもなりますが。このまま順調に事が運び、もこっちの映画案が幻と化してしまった場合、ここ数週のもこっちの懊悩は丸ごと無意味だったという事になってしまいます。

無意味になったという事自体がもこっちの中で何かしらの心情の変化をもたらすのか、それとも後々幻と化したはずの案が思わぬかたちで浮上してくるのか……いずれにしても終わった事だと胸を撫でおろすわけにはいかないでしょう。もこっちの映画案の事、心に留めておきましょう。でなければ不意打ちで精神を削り取られかねませんから。

・バカッコイイ動画は決定

これ好きです。

漫画映えするかどうかは知りませんが、エンタメ動画としては定番であり、文化祭でやる内容としてはまあ外さない部類に入るでしょう。無謀極まりないもこっちの映画案から一転、非常に無難な選択です。

・茜ちゃんとよっちゃんで

バカッコイイの監督は岡田さんと清田くんに一任されるそうです。とりあえずもこっちは男子とまともに喋れませんし、ゆりも監督は出来ないでしょうから、まあ妥当な線ですね。

二人は一年の頃から仲良しグループで、ネモ曰く清田くん側は岡田さんに気があるとのこと。おそらく意図していないであろうもこっちの手によって組まされたこの二人の仲は、この件で進展があったりなかったりするのでしょうか。

清田くん側の描写が少ないので、この辺はちょっと期待しています。

・女チー牛とネクラ内弁慶

……

こういう事言うのが最高にもこっち。

こういう事言われてもリアクション取りづらいでしょうに。っていうかそもそもネモはともかく、岡田さんに前者の意味は果たして伝わっているのか。次のコマで何の反応も示さず事を進める岡田さん、「また変な事言ってる」みたいな感じでスルーしてるみたいに見えてちょっと笑えました。

さて、バカッコイイの方はもこっちの手を離れたようですが……

・なんか私だけやる事多くない?

ついに指摘が入りましたね。

今節、ネモが進行の全てをもこっちに委ねていたというのは、映画プレゼン以降ずっと露骨に描写され続けてきた事です。事がここまで及び、ある程度一段落ついた段階で初めてそれを指摘する辺り、もこっちなりに自分の出した案に責任感を持って思考・行動を続けてきた結果でしょう。

とはいえそのフェーズは過ぎたので、ネモにも腰を上げてもらおうと、そういうわけですね。

・本当役立たず

……

あのさあ……

ゆり、最近毒舌キャラが板についてきましたね。毒舌の相手はもこっちや吉田さん、ネモ……主に親しい相手です。こう並べると、ゆりから見たネモはそれなりに仲の良い相手という事になるのでしょうか。まあネモに関してはゆりが「何を言ってもいい相手」みたいな認識をしているだけかもしれませんが。とはいえネモの方はゆりに対して概ね好意的……いえ、ネモは割と誰に対しても好意的なので何とも言えませんが。

しかしこの場面ではもこっちにツッコミを受けている通り、完全にブーメランですね。もこっちから行動を促されたネモでさえ、冒頭でしっかり委員としての仕事をしていましたしね。真の意味で何もしていないのはゆりの方というわけでした。それに対して何一つ悪びれないのがゆりらしいですが。

・一緒に考えてくれても

ここできちんと「映画の内容は変わった」からと念頭に置いた上で助力を求めるもこっち、律儀で好きです。あくまで会話相手はネモで、ゆりがついでなのが投げやりというか諦観が透けて見えてちょっと笑えます。当のゆり自身も他人事な返事なのが余計に。この人なんで実行委員になったんでしたっけ……?

・ネモのネタ

ネモのネタは可愛いですね。

まあ受けるかどうかは別ですが。

もこっちの反応がちょっと生々しいですね。珍しい照れ方してます。可愛い。

・ミュージカル映画

ゆりもきちんとネタを練ってきたようです。

ツッコミどころ満載ですが。

バンドを題材にしたのはいいでしょう。

しかし何故ギターを窃盗するのか。

窃盗の仕方に無理がありすぎて笑います。ちょっとしたお菓子隠すみたいなやり方でギター盗んでる絵面、シュールです。

そして万引きで処刑とは。

「全てがバレて自殺」ではなく「処刑」なのが闇深いです。普通に私刑が横行しているディストピアものとは恐れ入りました。

そして笑いどころが無く終了。どこにエンタメ要素があったのか。

そして構想ノートの中でもこっちの窃盗を報告する役にされているまこっち……登場回数に反してキャラが立ちすぎていて笑いました。

・すべったっていうか引いた

一連のプレゼンでウケを狙っていたのが何とも……

もこっちのツッコミが冴えているのでそれ以上は言いませんけれど、ゆりはやべーやつですね。

小宮山さんやうっちーみたいなコミカルなやばさではなく、静かに狂っている風がなんだか生々しいです。ネモも同じような思いを抱いたのか、ゆりを見る目がすごい事になっています。

まあ平和な日常モノを好むネモとしては、ゆりのダーク方面に傾倒した趣味は180度合わないでしょうし、当然といえば当然の帰結ですが。

・外で撮影

プレゼンで混迷を極めるもこっち達と違い、バカッコイイは順調に進んでいるようです。ユーチューバーとして撮影に一家言ある二木さんと早速仲良くなり、その日のうちに事を進める岡田さんと清田くんペア……あまりにも行動が早いです。

これが陽キャの力……

撮影も和気藹々としていて楽しそうです。

そういう風景こそ、学園モノに憧れるネモが求めていたものでしょう。志を共にするもこっちとの試行錯誤を天秤にかけて、揺れる程度には。

とはいえここでネモがバカッコイイに合流したら、いよいよもこっちに打つ手が無くなってしまいます。

・行っていいよ

ゆりはさらっと無責任な事を言う。

隣のもこっちがすごい顔してるのがややツボです。

そしてゆりの言い分が「二人でずっと打ち合わせしてるから」と絶望的なのがさらにツボ。なんとなくゆりの理想のビジョンが垣間見えた気がしましたが、背筋が冷たくなりそうなのでやめておきます。

・次のステージ

……

ほう?

このイベントは全く予想していませんでした。

というか伏線も無かったので、突然現れたイベントです。

ゆうちゃんの高校の文化祭とは、完全にノーマークでした。昨年、一昨年ともにスルーされたイベントですが、どう転がるのでしょう。

舞台となる高校でもこっちと絡みのあるネームドキャラがゆうちゃんしかいないというのが非常にネックな問題になりそうですが……そうなると新顔の予感がしますね。

そしてもこっちの招待状、一枚で四人まで有効のようです。

これは四人来ますね、間違いない。

この流れで出したという事は、ネモ、ゆりは確定でしょう。残り一人……ここに吉田さんやまこっちが加わるとは考えづらいですし、ここは現地に友人がいる事が確定している加藤さん辺りでしょうか。小宮山さんが別途招待状を貰っていない場合も考えるなら話は別ですが。

いずれにしても、楽しみです。イベントの前にイベントが挟まるとは、これは心が躍ります。

……が。

・結局映画製作進んでないよね

……

本当に大丈夫でしょうか。バカッコイイの方はともかく、もこっち達は何も進んじゃいません。頼りの二木さんもバカッコイイに合流しましたし、下手をすると事態は刻一刻と悪化しているのかもしれません。

……本当に大丈夫でしょうか。

総評

ゆうちゃんのところでの文化祭回、楽しみです。

難航しまくっていた映画の方針にも良い落としどころが見つかったようで、ようやく事が進む準備が出来たといったところでしょうか。

とはいえまだ不穏な部分は多く、安心はできません。ドキドキしながら次回を心待ちにしましょう。

喪197の満足度:95/100

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