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きらファンを振り返る会~うつつ編~

・はじめに

先日、きらファンサービス終了に伴い、悲しみを紛らわす記事を書きました。

現在、その一環でキャラごとに振り返っています。きらファンオリジナルキャラを振り返る場もなかなか無いので、この際しっかり語ってしまいます。

・うつつについて


↑この人がうつつ。可愛い。

うつつはきららファンタジアメインストーリー第二部における主人公の一人です。
本名は住良木うつつ。ある日突然空から降ってきた謎の人物です。その正体は第二部のストーリーを読み進めていくうちに段々と明らかになりますが……

非常にネガティブで、当初は明るい性格のきららやランプに負い目を感じ、自罰的な言動をしていました。しかしストーリーを経て成長し、ポジティブな事も言えるようになります。きらファンオリジナルキャラクター屈指の成長株として、きらファンにはいなくてはならない存在になるはずでした。
残念ながらストーリー後の時系列での活躍はほとんどありませんでしたが……そんな彼女が、わたしは大好きです。

さて、うつつの魅力を挙げましょう。

①キャラクターデザイン:千葉サドル先生

うつつのキャラデザは「がっこうぐらし!」の千葉サドル先生が担当しています。一部の参戦キャラのデザインが非常に度し難い事で有名ですが、うつつの絵はゆきと同様に可愛さが大きな要素を占めています。

参考画像:せんしくるみ。初見は怖すぎて泣きました。本編中もくるみは常に危うい感じだったので尚更……


参考画像:水着うつつ。泣いていても可愛い感じですね。大好き。

②年齢は不明

うつつの年齢は不明です。
イベントクエストでもほとんど出番が無く、メインストーリーではそれどころではない展開ばかりだったので、推し量る材料さえほとんど無いのが残念なところです。

強いて言うなら、作中で「少女」と表現されている事くらいでしょうか。
ウィキペディアによると、少女は7歳から18歳前後を指すという事です。うつつのグラを見る限り、納得の数字ではありますね。
とはいえ、これも絶対ではありません。例えば「少女終末旅行」のチトとユーリは公式アンソロで大学生でしたし、あくまで指標の一つでしかありません。

ただ、何となくランプよりは年上な印象です。クリエメイトではない年下相手だと、いくらランプといえど敬語を使うのはちょっと不自然ですし。
きららと同い年くらいでしょうか。

キャラデザを見る限り、高校生くらいな気がします。でも「がっこうぐらし!」の面子を見る限り、見た目はあまりあてにならない気もします


参考画像:魔法使いりーさん(18)。大人の魅力を感じます。


参考画像:水着ゆき(18)。どう見ても小学生。

ゆきとりーさんが同い年だというのだから分からないものです。
というかゆき、冷静に考えると、18でスク水というチョイスは謎ですよね。大人版のゆきが実装されているだけに、何とも言えない気まずさがあります。

参考:おとなのゆき。幼い面影を残しつつも大人びていてすごく綺麗ですね。

話が脱線してしまいました。
結局、うつつの年齢は不明です。今後、明らかになる展望は……無いでしょうね。残念です。

③没個性的なネガティブ思考

前述した通り、うつつは非常にネガティブです。きららやランプの明るさにしばしば落ち込み、自虐しています。
その際、うつつがよく使うのが「陽キャ」「陰キャ」という言葉。非常に現代的な単語ですが、きらら達に違和感無く通じているところを見るに、エトワリアでもその概念があるのでしょう。
あるいはクリエメイト経由で伝わった文化なのかもしれませんね。バレンタインやひな祭りを始め、エトワリアはクリエメイト達が持つ文化を柔軟に取り入れる節がありますし。

そしてきららキャラは大抵、陽キャと陰キャがはっきり分かれている感じですね。そして陰キャ側のキャラの中には、うつつのような特徴を持つ人物が少なからずいます。敢えてここで該当キャラを列挙する事はしませんが、要するにキャラクターとして特徴的ではあれど、珍しい性格ではないという事です。

悪く言うと記号的。初期のうつつは絵に描いたような汎用的な陰キャでした。
ただ、それは必然でもあります。
メインストーリーのネタバレになりますが……そもそもうつつは、魅力が無いためにソラ様が観測できずに消えてしまった世界のクリエメイトです。
メタ的に分かりやすく言うと、連載を勝ち取れずきらら雑誌に載らなかった漫画のキャラクターという事になります。
つまりは没になった物語の没キャラ。
酷い言い方をするなら、うつつは魅力が無いキャラクターとして生まれたという事です。
その出自を考えると、彼女が記号的なのは当然です。特徴的な部分が無く、魅力に欠ける……だからこそ消えてしまったキャラクター足り得るわけですから。

だから当初、うつつには魅力がありませんでした。少なくともわたしは二部をプレイしていて、そう思いました。不愉快に感じるとか、嫌いなキャラとかではなく、どうでもいいキャラという扱いだったと記憶しています。なまじウツカイ文字の解読能力があったりするのも、彼女がより記号的に舞台装置の役割を果たしているように見えて、第二部のストーリーを展開するのに都合の良い設定をつぎはぎしただけのようにも思えました。

それが変わったのは、4章からです。
それまでは自虐的で、自分を貶める事しかできなかったうつつが、きらら達を通して少しずつ成長していきます。他人の身を案じ、勇気を出して死地に向かい、旅の指標となる。さながら第一部におけるランプのように、目的意識を持って問題に立ち向かう。

そしてそれによってはじめて、他のキャラクターとの交友関係も生まれます。一方的に声を掛けられ、庇護されるだけだった状態から少しずつ、保身以外のために動くようになって、関心を得、親しくなる。きらら達とはそうやって、第一部の頃とは別の形で絆を作ってきたと思います。

第二部はまさに、うつつの成長物語でした。

その結果、うつつはちょっとツンデレっぽくなりましたね

文句や愚痴が多いけれど、肝心な時は必要な言葉を掛けられるという感じですかね。イベントクエスト「リアリスト達の未来」でうつつが真実の手達へ掛けた言葉を聞く限り、そんな印象を受けました。うつつの言葉によって、真実の手の連中も少しは救われたのではないでしょうか。
もっとも、あのイベントに関しては色々と無理矢理な部分が多かったので、その辺で彼女の成長を感じるのは少しおかしな事かもしれませんが。

少々長くなりましたが、うつつの性格的な魅力はこんな感じですかね。

④マッチとの関係

うつつは一緒に旅をしていたきらら・ランプ・マッチ達と仲が良いですが、その中でもマッチとの仲は少し面白いです。

第二部において、うつつは前述した記号的な部分が強く強調され、絆を育むどころではなかった期間がそこそこ長く、それゆえにきららやランプとはあまり個人的な付き合いが出来ていたとは言い難い感じでした。

第二部において、きららとランプは正確こそ違えど、ストーリー中に与えられた役割はかなり似通っていて、言ってしまえば「うつつを導く明るい性格の仲間」という構図で二人セットの扱いというか、うつつに対してきららだけが、あるいはランプだけが取り得るスタンスというものがおよそ無かったのだと思います。

うつつを守るフェーズでは二人してうつつを守り、うつつを励ますフェーズではやっぱり二人でうつつを励ます。きららもランプも単体で見るとそれほど似た性格ではないのですが、うつつ関連になるとどうしてもうつつが中心になり、それをフォローするとなるとどちらも人が良い部分が強調されるため、没個性的になるのでしょうか。いずれにせよ、きららとランプはうつつとの会話において、おおよそ同じような事を言っています。

ただ、マッチは結構違います。

マッチに対し、うつつは記号的なキャラクターである当初から「変な生き物」と評し、反発するような態度を見せていました。
随分な物言いですが、元々マッチがかなり精神的に成熟しており、寛容な性格なので特に問題は起こらず、うつつはそのままマッチにのみ強い態度を取り続けます。

所謂内弁慶というやつですね。

これはうつつが成長した後も同様で、変わらずマッチは「変な生き物」扱いです。が、そこに一種の親しみを持った風になったのは、うつつが単にマッチを邪険にしている状態から、憎まれ口を叩くようになったからでしょう。
端から見れば似たようなものですが、そこにはきちんと絆があります。

同じ内弁慶的な接し方だと、ランプとの間柄に近いかもしれませんね。

⑤メディアとの関係

さて、うつつが特に親しくしているのがメディアです。
うつつが旅の途中に出会ったスクライブのギルド長で、おそらくかなり偉い立場なのでしょう。その性質上、クリエメイトに似ているという特異な立ち位置であるうつつに興味を示し、仲良くなりました。

メディアの性格はきらら以上に慇懃で明るく、うつつとは正反対だと言えます。だからこそメディアが他の誰でもないうつつと仲良くしているというのが、なかなか面白いですね。

ちなみにうつつとメディアのキャラシナリオではお互いをメインに据えて登場する回があります。これはもう相思相愛。二人が唯一登場しているイベントクエスト「ビーチシャークパニック」でも、積極的にツーショットをキメていくスタイル。

とはいえ気になるのは、メディアの他の交友関係。うつつはコールされた他のクリエメイトとろくに関わっておらず、活躍もメインストーリーでやったきりなので交友関係は完全に把握できますが、メディアはどうなのでしょう。メディアのキャラクエストを見る限り、第二部終了後はそこそこ頻繁に写本の町を出て里に来ているみたいですが、明るい彼女のこと、うつつ以外にも友人はいるでしょう

メディアはうつつ以外に対してもああやってぐいぐいと迫るのでしょうか。それとも相手がうつつだからああなのでしょうか。
これはメディアのキャラクター性の問題なので難しいのですが……どっちみち面白いと思います。

惜しむらくは、それを知る機会がもう無いという事。非常に残念です。

⑥意外と横柄な態度

礼儀正しいきららや、常に敬語のランプを見ていると尚更そう思うのですが……うつつは誰に対しても横柄な態度を崩しません

初対面のきららやランプはもちろん、七賢者のフェンネルやカルダモンに対しても敬意を示す様子は無く、そのカルダモンが様付けするメディア相手でも平然と憎まれ口を叩きます。
というか明らかに偉い人だと見て取れるアルシーヴやソラ様相手ですら初見でタメ口というのはいっそコミュ強なのではないでしょうか。異世界転生して信長にいきなりタメ口聞くようなもんですよ。場合によっては一発で切り捨て御免だと思うと笑えますね。

初期の頃は他人を見る余裕が無いから誰にでも同じような態度を取るのだと思っていましたが……その後の展開を見る限り、別にそういうわけでもないみたいですね。

そういうポジションではマッチと似ていますね。というかマッチに関しては本当に謎だらけなんですよね。あの人、神殿じゃどの立場なんだろう……

・まとめ

うつつに関してはこんなところですかね。
とにかく登場時期が惜しいキャラでした。もっと早くイベントクエストに参戦していれば、きららさんよろしく強力な個性が得られたであろうものを……
キャラ設定的にも性格的にも魅力が出るのに時間が掛かるキャラなので、じっくりとその活躍を見ていたかったのですが……

とはいえ、時間は戻りませんし、先もありません。今ある有限な彼女の活躍をしっかりと目に焼き付け、出来る事なら後世に残しましょう。
最後にマイベストうつつを貼ってこの記事を終わります。

次回も頑張ります。また、いつでも来てくださいね。

水着うつつ(進化後)

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