11月4日は文化放送の日
正確には11月3日・4日と二日間の記念日です。
文化放送の周波数が1134である事が由来だそうです。記念日制定の目的としては、文化放送局のラジオ番組の魅力を広めるためだとか。
わたしはあまりラジオを聴かない方なのですが、なんとなくラジオといえば青春っぽいイメージがあります。
フィクションだとよく、受験勉強の合間に深夜ラジオを聴いていたり、ラジオ局へのはがき投函を趣味にしていたり、ラジオ局を乗っ取ってしまったりと、何故かものすごく青臭い感じが漂っています。
ラジオってテレビと違って映像が無いから、受け取り方がちょっと違うんでしょうね。こちらが静かで単調な空間にいるほど、ラジオの騒がしさが遠くの喧噪に聞こえてきて、それが様々なシチュエーションを想起させられるのでしょう。そう考えると、ラジオを聴く習慣をつけるというのは、感性の鈍化を防ぐ重要な要素の一つになりそうですね。
せっかくですし、ラジオを聞いてみましょう。
さて、ラジオ放送で思い出すエピソードがあります。
わたしの知る限り、ラジオ局の乗っ取りイベントが存在するゲームはこの「ポケットモンスター金銀」のみです。
七つ目のバッヂを手にして、いよいよ物語も佳境に入ってきた終盤においてついに表舞台に姿を現すロケット団。
当時はあまり気になりませんでしたが、結構雑な展開なんですよね。
ロケット団がラジオ塔を占拠したのは、間違いなく悪行です。が、悪の組織のやる事としては、ちょっと小さいですよね。ラジオ塔を占拠したのも、行方不明になった彼らのボス「サカキ」に呼びかけを行うためという、なんとも健気で情けない理由から。しかもそこでの戦いはロケット団との戦いにおける実質的なラストバトル。最後に戦う幹部は強いものの、随分あっけない幕切れでした。
でも物語の邪魔をする敵キャラとしては、そのくらいの扱いがちょうどいいのかもしれませんね。
これ以降の敵組織は伝説のポケモンの力を使役ないしは利用して、その目的も世界征服や国家転覆といった壮大なものになっていきます。特にストーリー重視になった「ブラック・ホワイト」以降は主人公も伝説のポケモンの使用が必須になっていき、旅は英雄譚のようなものになっていきました。
それはそれで面白いです。でも「金・銀」の頃の「少年の旅」っぽい感じも、ポケモンの醍醐味だと思います。「ひと夏の旅」とでもいうべき程度のささやかなスケールだと、また違う楽しみがあるというものです。
そんな少年の旅の最大の山場であるラジオ塔での戦いは、やはりちょっと印象深いです。これも青春かもしれませんね。
そういうわけで、明日は文化放送の日。スマホでラジオを聴ける時代ですし、お手軽に日々のルーティンに取り入れてみましょう。