12月25日はクリスマス
ご存じ、この日はクリスマスです。
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イヴが本番みたいなところがあるので、この日は特に語る事がありません。仕方がないので、クリスマスについてちょっとだけ掘り下げていきます。
日本で初めてクリスマスが祝われたのは、1552年の頃。江戸時代初期に来日したスペイン人の宣教師が、周防の国で降誕祭を行ったのが始まりだとか。ただしご存じの通り江戸幕府は1612年にキリスト教を禁じる禁教令を出しているため、この後しばらくクリスマスは日本の歴史から断絶されます。
クリスマスが広く日本に浸透し始めたのは、倒幕後しばらくした1900年頃だと言われています。日本のクリスマスの歴史は、せいぜいまだ120年程度という事です。
しかしそれでも他の記念日に比べて圧倒的な知名度を誇るのは、それだけクリスマスという行事が魅力的だからでしょう。
子どもにとっては無条件でプレゼントが手に入る美味しい一日、大人にとってはロマンチックな雰囲気が楽しめる夜、結婚した後はイルミネーションや豪華な食卓に満足できる……と、誰にとってもうまみのある日であるため、それだけたくさんの人々からの支持を受けているのでしょう。
そんなクリスマス……イヴの夜までと言わず、最後まで楽しみましょう。
さてクリスマスは数多のフィクションで採用されるイベントですが、その中でも一際印象深いエピソードをぶちこんできたのはこの漫画。
かつて週刊少年サンデーで連載されていた「行け!!南国アイスホッケー部」は、奇抜な設定の漫画です。
鹿児島県のアイスホッケー部に帰国子女の転校生としてやってきた天才プレイヤー、蘭堂月斗が反則や姑息な戦術で活躍する変則的なスポーツ漫画……
でした。
全23巻のこの漫画、10巻もしないうちに主題であるアイスホッケーを放棄します。そうして繰り広げられるのは、アイスホッケーと完全に無関係なゴリッゴリの下ネタです。タイトルが完全にスポーツものなのに、半分以上が下ネタ漫画というトンデモ構成なのですが……
非常に面白いです。下ネタ部分もそうでない部分も、ギャグのセンスが飛びぬけていて腹筋が鍛えられる事請け合いです。
そんなこの漫画に、クリスマス限定の登場キャラがいます。
その名も三択老子。
クリスマスイヴの夜にいちゃつくカップルの前に現れ、理不尽な三択を突きつけた上で制裁を行うという厄介なキャラなのですが、独り身の悲哀を抱えたギャグキャラで、憎めません。
三択老子に限らないんですが、この漫画は一発ネタのおじさんの個性が滅茶苦茶強くて面白いんです。毎回出オチキャラが登場するようなもので、しかもパターン化していないから毎度笑えてお得なのです。
ネーミングが馬鹿馬鹿しくて秀逸なので、今でもサンタと聞くと10回に1回くらい老子の顔を思い浮かべてしまいます。
そんなアクの強いギャグ漫画「行け!!南国アイスホッケー部」、オススメです。
そういうわけで、明日はクリスマス。町でいちゃつく恋人達に制裁を加えましょう。
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