1月28日は宇宙からの警告の日
1986年のこの日、アメリカで打ち上げられたスペースシャトル「チャレンジャー号」が爆発事故を起こしました。打ち上げ後わずか73秒で空中分解し、乗組員7人が全員死亡したという、極めて凄惨な事故です。
小説家の大江健三郎は、自身の作品の中でこの事故を「宇宙からの警告」と表現しました。この事から、毎年この日は宇宙からの警告の日です。
宇宙というのは、ロマンに溢れています。地球上に存在しない、科学を超越した物質があるかもしれない。地球から遠く離れた宇宙のどこかの生命体に会えるかもしれない。未知であるゆえに、可能性は無限です。
が、宇宙空間そのものは、ロマンとは真逆の絶望的な場所です。空気は無いので呼吸が出来ないし、到底人が生きられないほどに滅茶苦茶な気温だし、そもそも気圧が無いから肉体が破裂してしまうでしょう。
しっかり装備を整えるとはいえ、そんな空間に身を置くというのは、なかなかの恐怖です。スペースシャトルにしろ宇宙船にしろ、ほんのわずかな綻びでもあったら、それだけで一巻の終わり。何かの間違いというものは、どんな事にもあります。万が一の死を思うと、やっぱり宇宙は怖いです。
まあ実際に宇宙に行く事なんて無いでしょうから、そんな心配は杞憂でしょうが。
ロケット、高いですしね。数十億から数千億もの大金があって、ようやく一台作れるのだとか。具体的な金額を知ると、ロマンも何もありませんね。
まあでも、手が届かないからこそのロマンだと思えば……星だけに。
……
すみません。何でもありません。
さて、宇宙ロケットの事故から始まるゲームを紹介します。
任天堂の名作「ピクミン」シリーズ初代は、主人公であるオリマーの宇宙船墜落から話が始まります。
原生生物であるピクミンの力を借りて食物連鎖に抗い、宇宙船のパーツを探す冒険物語は非常に面白いです。個性的かつリアルな敵生物の生態や、はっきりと描写される死の概念など、シビアな世界観がたまりません。
ゲームの難易度も丁度良いです。やや難しいですが、コツを掴むと上手く遊べるようになります。これが難しすぎると感じた方は、似たようなゲームシステムで、かつ難易度が下がった「ピクミン2」を先にプレイすると良いでしょう。扱いとしては初代の続編にあたる「2」ですが、直接的にネタバレをしてくるような事は無いのでご安心を。
そして「3」。かつてWii Uで発売された時はインターフェースの悪さに頭を抱えたものですが、昨年ニンテンドースイッチで発売されたリメイク版は、その辺りが大幅に改善されており、ものすごく敷居が低くなっています。Wii U版で挫折した方も、是非ともこの機会にプレイしてみてください。
そういうわけで、明日は宇宙からの警告の日。空の星々を眺めましょう。