感想「海浜秀学院のシロイハル 最終章」
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え?
最終章……というのは、初耳です。
ネットでの前情報無しで、日付変更と同時にこの表示を見た時、控えめに言って仰天しました。
まさか6話目で終わりとは思いませんでした。あまりのショックに、しばらく身体に力が入らなかったくらいです。
正直……あまり長続きするタイプの漫画ではないと思っていました。
人を選ぶ下ネタというジャンルの中でもぶっちぎりでえげつない作風ですし、何よりネタ出しが滅茶苦茶厳しそうな漫画でしたので。
でもすごく面白かったので、更新のたびに心を躍らせていました。だから今回の突然すぎる最終回は、未だに上手く受け入れられていない自分がいます。
とはいえ終わってしまったものは仕方が無いと受け入れるしかありません。状況から見てもあまりこの事象を深く掘り下げるべきではないような気がしますし、ここは素直に最終章の感想を語って行きたいと思います。
・漫画紹介
紹介記事をリンクします。
・前回の感想
感想記事をリンクします。
以下、最新話のネタバレ注意!
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さて最終章は、学校の外のお話のようです。
全寮制の学校であるため、自慰の材料探しに苦労していた叶。学校の外では果たしてどのような自慰を見せるのでしょうか。
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いや、別に自慰が見たいわけじゃないんですよ? ただ単に自慰にまつわるギャグが見たいというだけです。
まあこの漫画の主軸が自慰ですし、こういう書き方になるのもやむなしです。既にこの記事でさえ5回も自慰って言ってますし。noteってbanとかされませんよね?
・ネットカフェ
叶が向かった先は、どこか見覚えのあるネットカフェでした。
「アクレシオ」というと……あれですね。「ライト姉妹」においてかなえがおねいちゃんに連れられて漫画を読みに行ったり、「わたモテ」においてもこっちがゆりと一緒に卓球の練習をしに行った場所です。こういう風に世界観がリンクしていると、ちょっと楽しいですね。
しかし叶がやる事は……もう予想がつきますね。
男性週刊誌を真っ先に取りに行く辺り、手慣れている感じがしますね。「エロ本は無いから」とネットカフェの形態を熟知しているようですし……どうやら初めてではない様子。
でもエロ本は無いのにエロ漫画はあるんですね。正直どっちも不健全だと思うのですが……
それプラス少年漫画のエロも持っていくという徹底っぷり。手に取った漫画は「あねどきっ」ですかね。
駄目押しに個室のパソコンでエロを探す。これにより、個室の中は一面エロだらけの空間に。この後に及んで冷静な顔での「よし」に笑います。
しかしモザイクの多い絵ですね。この雄弁な叶の後ろ姿、一周回って素敵です。同時にこのコマ、なんか破壊力ありますね。始まって3ページでこれなのが迅速で面白いです。
・カメラ
ネットカフェは個室にカメラがついているそうです。カメラの監視をしていたらしきバイトの人が叶に気が付きました。
「あー始めるなこいつ」
やっぱ露骨ですよね。あんなモザイクだらけの部屋、見ていて気にならないわけがないです。
さて叶、振り返ってバイトの人を挑発します。
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挑発……ですかね、これ。
もちろん見ているのかいないのか分からない監視カメラに向かって挑発する叶も叶ではあるのですが、このバイトもちょっとノリが変ですね。一体なんでこの人はこんなに叶の自慰に夢中なのか。
いや、でもこんなに目立つ相手を無視する手もありませんか。
いずれにしてもこの真剣さ、シュールな笑いを感じます。
・謝罪
自慰を終え、おもむろに監視カメラに向かって頭を下げる叶。
お互い一方通行なコミュニケーションですが、通じているのが面白いところ。
そして大オチ。
「お互い深いな気持ちでは終わらせないということだな…」
「オナニーだけに」
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やかましいわ。
これ大オチっていうかこの漫画を締めくくる最後のセリフなんですけど、こんなんでいいんですかね? いや、らしいっちゃらしいですが。
総評
ページ数や最終話という事を考えると、さすがにこれまでと比べるとインパクトの無い回でしたが、それでも笑いどころはありました。
この漫画がこれでおしまいなのが非常に悔やまれますが、最後まで楽しめてよかったです。
これからは同作者様の著作「わたモテ」を引き続き楽しませていただこうと思います。「海浜秀学院のシロイハル」、面白い漫画でした。
最終章の満足度:80/100